すい臓は鍛えても強くすることはできない

寝たきりが長く続くと脚の筋肉が衰える

みなさんは「廃用症候群」という言葉を聞いたことがありますか?

これは病気やケガなどの治療のため、長期間にわたって安静状態を継続することにより、身体能力の大幅な低下などが起きることです。寝たきり生活が続くと、脚の筋肉が痩せ細ったりしますよね。

筋肉を長期間まったく使わないでいると筋肉がやせ細ることを例に挙げて「糖質制限ダイエットなんかするとすい臓がインスリンを分泌できなくなる!」「糖質制限ダイエットで糖尿病になる」と思っている方がいらっしゃるようです。

しかし、結論から申し上げますと、そのようなことはまずありません。よっしーは少なくとも、しっかりご飯を食べていて2型糖尿病になりました。

そもそも、食事とは無関係に24時間ちょっとずつインスリンは分泌されています。これは基礎分泌と呼ばれ、もし基礎分泌が出なくなってしまうと空腹時血糖値が400や500、またはそれ以上に上昇し、放置すれば死亡します。

1型糖尿病でインスリン自己分泌がゼロの方が注射を打ち忘れたりすると、だから大変なことになるのです。インスリンが全く分泌されないと言うのは、そういう緊急事態なのです。

ムチ打って過酷な労働をさせて過労死させる!?

基礎分泌とは、仕事に例えるとすい臓のベータ細胞さんたちがマイペースでのんびり仕事をこなしているような状態です。そこに大量の仕事(=糖質処理)が入ってくると、一時的に普段の何十倍もの仕事をこなさなければいけません。

仕事が山ほど入ってくると、最初は「大変だ、頑張らなきゃ!!」と思って作業効率を上げて何とかしようとしますが、それが長く続けば耐えきれずに倒れたり、最悪の場合は過労死します。

糖質制限ダイエットは、ベータ細胞たちに無理な仕事をさせるのをやめ、自分たちのペースでのんびりと働いてもらうようなものです。まったく働いていないわけではないので、彼らが「仕事の仕方を忘れる」ことはありません。

廃用症候群の例で言えば、決して「寝たきり」ではなく、特別なトレーニングはしていないけれど毎日欠かさずに散歩しているような状態でしょうか。

普段のんびり仕事している時に、不意に大量の仕事が持ち込まれると心の準備が出来ていないのでビックリしちゃう(=久しぶりに糖質を食べると高血糖になることがある)でしょうけど、疲労がたまっていないのでその仕事が終わればまたいつも通り働けます。

「糖質をたっぷり食べてすい臓のベータ細胞を鍛えないといけない」というのは、ベータ細胞たちにムチ打って休む暇もなく働かせ続けて「こいつら、甘やかすとつけあがるからな。オラ、もっと働け!根性で働け!!」と怒鳴りつけるようなものです。

それで何割かの者が過労死すると「お前らは本当にだらしないな、しょうがねぇな」と外部から派遣社員(=インスリン注射)を連れてきて、今まで同様ムチ打って強制労働させると…

子供にはたっぷりと糖質を食べさせなければいけない?

糖質制限するとインスリンが出なくなると思っている方は、同じ理由で「子供にはしっかり糖質を食べさせなければいけない」とおっしゃいます。

よっしーの子供たちは私ほど糖質を制限していませんけど、同年代の子たちと比べればおそらく糖質摂取量は少ないですよ。それでも、何も問題はありません。身長もしっかり伸びています。おかずをよく食べますのでね。食費はかさみますが…(;´・ω・)

うどんをよく食べる香川県の子供たちを調べたところ、小学4年生の児童の10人にひとりが血糖値が高かったそうですけど、これはなぜだと思いますか?よっしーには、香川の子供たちだけが特別運動不足だとは思えません。

「糖質を食べさせて子供のすい臓を鍛えなければ!」と言いながら、必要以上に大量に食べさせてしまっているのが現代社会じゃないでしょうかね…

また、農耕が開始されるよりも前の時代のヒトは、子供たちに何を食べさせていたのでしょうか。縄文人は、子供の頃にご飯を食べなかったので大人になる頃にはみんな糖尿病になっていたと思いますか?

ヒトに飼われている猫はけっこうな確率で糖尿病になりますが、野生の子猫はご飯を食べずにネズミなどのタンパク質ばかり食べているので、成猫になると糖尿病になるでしょうか?

…とても、そうは思えませんね。あらゆる生き物の中でヒトだけが例外的に弱いのだ!と言われてしまうと、うーん…(;^_^A

すい臓は鍛えても強くすることはできない

「すい臓に余計な負担をかけない食事」というものはあります。しかし残念なことに「糖質をたくさん食べさせ」ても「すい臓を強くする」ことはできないのです。

生まれつきアルコール分解能力が低い人にいくらお酒を飲ませても、酒豪にはなれないのと同じです。それどころか、鍛えようと思って毎日飲酒しているうちに肝臓を壊すでしょう。

糖質制限ダイエットをしていても、24時間ちゃんとインスリンは分泌しています。したがって、すい臓のベータ細胞がインスリンの出し方を忘れることはあり得ません。

それに、野菜にも糖質が含まれています。糖質制限ダイエットといえども、ちゃんと野菜などを食べていれば、食事の際にまったく追加インスリンが出ないということはありません。

「出すぎる」ことがないだけですよね。「適度に出す」ことと「まったく出さない」ことはまるで意味が違ってきます。

安心して糖質制限ダイエットを続けてください♪

そういうわけなので、あなたが健康体であればどうぞ安心して糖質制限ダイエットを続けてくださいね。

ただし比較的稀ですが、先天性または後天性の病気で糖質制限ダイエットをしてはいけない方もいらっしゃいます。

<糖質制限食に関するお知らせ・お願い・ご注意など>2017年12月
【本ブログのコメント・質問・記事に関するお願い】ブログ読者の皆さんには、いつもコメントいただき、ありがとうございます。糖質制限食に関する質問についてですが、...

また、強い精神的ストレスでインスリンの効きが低下することがあるそうなので、糖質制限ダイエットをすること自体が強烈にストレスになるタイプの方は気を付けたほうがいいでしょうね。少数派かもしれませんけど…

その場合、糖質制限ダイエットによって直接糖尿病になるわけではありません。しかし、ストレスは健康によくありませんからね。

糖質制限することによる精神的ストレス>高糖質摂取によるすい臓へのストレス であれば、糖質制限ダイエットはしないほうがいいでしょうね。

自分に合った方法で続けていきましょう。

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.