日本人はパンを食べてはいけないけどご飯は食べても大丈夫って本当?

日本人はパンはダメだけどご飯はしっかり食べるべき?

「昔は日本には糖尿病や肥満になる人は少なかった。でも食生活の欧米化により糖尿病や肥満が増えたのだ」「パンは健康に良くないが日本人の体質に合っているお米はきちんと食べるべきだ」などとよく言われますよね。

パンは週1~2日しか食べずほとんどご飯、それも雑穀入り玄米を食べていて2型糖尿病になった私にケンカを売ってるんかい!と思いますけど、まぁそれは置いといて。

普通のパンもご飯も、どちらも糖質たっぷりなので糖質制限ダイエット的にはNGな食品であることに変わりはないはずです。

ちなみに、ご飯150gにはコカコーラやファンタグレープ500mlペットボトル1本分と同じぐらいの量の糖質が含まれています。

そりゃ清涼飲料水は吸収が早いので血糖値はより上がりやすいでしょうけど、病院の糖尿病教室で管理栄養士さんが「ご飯は丸い粒なので血糖値が上がりにくいのです」とおっしゃったときはビックリしました。

世間ではなんだか「パンはダメだけどご飯なら健康にいい」と思っている方が専門家を含めてかなりたくさんいらっしゃるみたいなので、今回はこのことについて考えてみます。

まじめん
ご、ご飯は丸い粒なので血糖値が上がりにくい!?その根拠がちょっと僕には理解不能なんですけど…どうなんですか?

よっしー
ええ、よっしーにもまったく分からないわ…第一、糖尿病で入院していたとき低カロリーの病院食を食べて血糖値が爆上がりしていた事実をどう解釈しろというのかしら!

食生活の欧米化と言うけれど本当にそうなの?

なんだか若者がお米を食べなくなったかのように語られることが多いですけど、本当にそうなのかどうか気になったのでちょっと調べてみました。

東京ガス ウチコト様によれば、2013年のデータでは確かに朝食はご飯派よりもパン派の人が多いけれど、意外なことに若者はごはん派が多く、パン派は中高年層に多かったそうです。

昼食も若者ほどご飯派が多くて、めん類は中高年に多く、お昼にパンを食べる人は少なかったです。これは意外かも!もっとみんな、お昼はパンで済ませているのかと思ったので…

そして夕食にパンを食べる方はかなり少なく、多くの方がごはん派でした。年代ごとの細かいデータは東京ガス ウチコト様のサイトをご覧ください。

なんとなくイメージで「今の若い者はご飯を食べない」みたいに言われていますけど、もしかしたら昔、サザエさんの時代などと比較すれば食べる量は減っているのかもしれませんけど多くの方はパンよりもご飯を食べていることが分かりました。

ある団体のサイトに「お米は粒なのと食物繊維が含まれているので血糖値が上がりにくい、だから糖尿病予防に最適です」と書かれているのを見かけたことがあります。

でも実際にはよっしーや京都の江部康二医師のように玄米食をしていたのに糖尿病になる方もいますし、お寿司6貫で血糖値が250になった2型糖尿病の方も知っています。

白米ご飯150gに含まれる食物繊維の量はたったの0.45gなんですけど、これはローソンのブランパンに含まれる食物繊維5.5gと比べるといかに少ないかわかりますよね…本当に食後血糖値、上がらないと言えるでしょうか?

昔の日本人は労働が過酷だった上に平均寿命が短かった

「昔の日本人には糖尿病も肥満も無かった、だから昔の日本人の食事が健康に良いのだ」ということはもう本当にあちこちで言われていることですよね。

昔の日本人の食事が良かったと言うなら、弥生時代よりもさらに昔の縄文時代初期の狩猟採集の食生活はもっといいんじゃないかと突っ込みたくなるのを我慢しつつw

昔は現代と比べると肥満の人が少なかったであろうことは想像がつきます。平安貴族の藤原道長は肥満体型で、父も叔父も糖尿病だったらしいですが…貴族はロクに体を動かさずにごちそうを食べていたので無理もないでしょう。

でも、平安時代の日本に欧米のごちそうがあったのでしょうか?…和食だろうが食べ過ぎて運動しなければ結局太るし糖尿病になるのは同じなんじゃないでしょうか。藤原道長は糖尿病網膜症で晩年はほとんど目が見えなかったらしいです。

貴族は別として、庶民は1日中ハードに労働していたと思います。ちょっとばかり糖質を食べても食後に有酸素運動を長時間行うと血糖値が上がりにくいことは、自分の実感としても分かります。

昔の日本人に糖尿病が少なかったのは「和食を食べていたから」というより「1日中働いていたので食後高血糖にもなりにくいし太らなかったから」なのかもしれません。

それと、よっしーのように遺伝で若くして糖尿病になる方もいるとはいえ、現代でも2型糖尿病は40歳以降の発症が圧倒的に多い病気です。下のグラフはアサヒ飲料様のサイトからお借りしました。

さまざまな理由により、日本人の昔の平均寿命はかなり短くて、平均寿命が40歳を超えたのは大正時代になってからのことでした。

戦後、食生活の欧米化によって日本人の平均寿命と平均身長はグンと伸びたのです。タンパク質の摂取量が足りないと脳卒中が起こりやすくなるので昔は日本人にかなり脳卒中が多かったんですよ。

糖尿病の大部分を占めるのは2型糖尿病ですが、2型糖尿病を発症してから自覚症状が出てくるまではかなりの年月がかかるのが普通です。

よっしーのような重度の患者でさえ、自覚症状が出てきたのは緊急入院する1年前ぐらいからでそれ以前は特に何も症状は無かったです。

昔の日本にも今ほどではないにしろ糖尿病患者はいたはずで、江戸時代にも糖尿病合併症について詳細に記した医学書がすでに書かれています

ただ大部分の患者は、自覚症状がはっきりと出る前に寿命を迎えていたのではないでしょうかね…今となってはもう確かめようがありませんけど。

日本人の糖尿病有病率は世界の平均と比べてどうなの?

2017年のデータでは、世界の20~79歳の成人の糖尿病有病率の平均は8.8%で、約11人に1人だそうです。

では日本はどうかというと、20歳以上の男女1万1000人に血液検査を行った結果、12.1%が糖尿病で12.1%が糖尿病予備軍と考えられることが分かりました。

日本人はアメリカなどと比べると肥満の方はかなり少ないはずなのに、この糖尿病有病率はかなりヤバい数字だとは思いませんか!?

日本人で糖尿病になった方って、みんなパンなどの洋食ばかり食べていたんでしょうか?決してそうではないと思うのですが…

でも、お米をたくさん食べても糖尿病を発症しにくい体質の方も確かに存在します。「私はお米をしっかり食べているけど痩せているし糖尿病でもないですっ!」とおっしゃる方、あなたが現在70~80歳以上なら確かにあなたはお米をどれだけ食べても平気な体質なのでしょうね。

しかし、もしあなたがまだ20代の若い方であれば、今は大丈夫でもこれから先糖尿病を発症する可能性があるので本当に気を付けてくださいね。痩せていても2型糖尿病になりますし。

よっしーは妊娠糖尿病になるまでは「私が健康なのは、よく運動して健康的な食事をしているからだ」と心から思っていましたよ。

日本人であることにこだわる必要があるかどうか

日本では、昔からお米を大切にしてきました。よっしーも日本人なのでそれはよく分かります。七草がゆとか、季節の行事も大切にしてきましたし。

それに食糧自給率が低い日本という国で唯一まともに自給できるのはお米ぐらいのものだということもよーく知っています。

でも、それとこれとはまた別の問題として考えなければいけないと思うんです。どんなにお米が美味しくても、食べて血糖値が爆上がりすることが分かってしまった以上、私はもう食べようとは思えないのです。

中には「病気の人は仕方がないけどダイエット目的でお米を食べない人はケシカラン」なんて言う方もいらっしゃると聞いています。でも個人の自由じゃないですか?お店で残すのは良くないので最初からご飯抜きでお願いするべきだとは思いますけど。

禁煙するときに「自分が禁煙したらタバコを作っている会社の方が困るから禁煙すべきではない」と言う方はいないでしょう?それと同じだと思うのです。

糖質制限ダイエットをしている方たちだって、ただ体重を減らすためだけの目的でやっている人ばかりではなく、糖尿病予防や健康のために続けている方も多いですもんね。

お米を食べたい方は食べたらいいと思いますが、何らかの考えがあって食べないのもまた個人の自由です。糖尿病患者でも安心と言えるレベルの低糖質米があれば食べたいですけど…

そして「パンはダメだけどお米なら大丈夫だから」なんてよく言われますけど、科学的根拠はあるのか、本当に大丈夫なのかを自分でよく考えるようにしてください。

まじめん
日本人だからどうのこうのと言われると、なんとなくもっともらしい気がしちゃいますけど、冷静に考えてみなければいけませんね。

よっしー
そうよ!日本人はむしろインスリンを分泌する能力が低い人が多いんだからね。だから糖質の摂りすぎには気をつけないとね。

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