糖質制限ダイエットをすると低血糖になり脳にもダメージがある?

脳はブドウ糖しかエネルギーにできないと思っている人がまだいた!

昨日、ある団体のサイトに次のようなことが書かれているのを見つけました。「糖質制限ダイエットをすると低血糖になる可能性があります」「低血糖はとても危険です」「脳が使える唯一のエネルギーはブドウ糖だけです」

低血糖がとてもとても危険なのは本当です、よっしーは最初1日4回インスリン注射をしていたほど重度の糖尿病患者ですから。

低血糖になると場合によってはそのまま命を落とす可能性すらあります。糖尿病で緊急入院して退院するとき主治医からブドウ糖を買うように言われ「低血糖だと感じたらすぐブドウ糖を舐めるんだよ」と言われました。

しかしあれから3年半ほど経ちますが、ブドウ糖は結局1度も使わないままリビングの片隅にひっそりとしまわれています。

糖質制限をしても健康な方は低血糖にはならないんですよ。もし低血糖になったとしたら、それまで気付かなかった何らかの病気をお持ちの可能性が高いです。

そして脳はブドウ糖だけではなくケトン体もエネルギーとして使えることはとっくの昔に明らかにされています。

抗てんかん薬でも発作を止められない難治性てんかんの子供たちにケトン食(いわゆる普通の糖質制限食よりもさらに糖質を減らして脂質の割合を増やしてケトン体が大量に作られるようにした食事)を食べさせたら発作が減ったり完全に止まることもあります。

ケトン食は難治性てんかんの治療食として正式に認められており、2016年4月から保険適用になりました。

脳がブドウ糖ではなくケトン体を多く利用することでてんかん発作が減るんです。上のケトン食の一例の図はNIKKEI STYLE様のサイトからお借りしました。

そんな治療が正式に認められたというのにいまだに「脳はブドウ糖しかエネルギーとして使えず…」と言っているのは何のためなのか理解に苦しみます、しばらくどこかへ行っていた浦島太郎さんかな?

そもそも糖質制限をしても低血糖にならないのですから、脳がエネルギー不足になりようがないではありませんか?

にゃご
ケトン体知らないのか…本当に知らないのか、それともわざと知らないふりをしているかどっちなんだ?

よっしー
どっちでしょうねー…にゃごでさえ理解していることなので、そう難しいことじゃないはずなんだけどね。

糖質を食べなくても正常血糖値をキープする仕組み

糖質制限ダイエットでは、わずかな糖質しか摂取しません。1日あたり10gぐらいしか摂取しておられない方もいらっしゃいます。でも彼らは元気に暮らしています。なぜでしょう?

体は、血糖値を常に一定の範囲に保とうとします。それで上がりすぎればインスリンを分泌して下げようとし、血糖値が下がりすぎれば上げます。

このとき、肝臓などで「糖新生」によって作られた糖が使われます。糖新生は、糖質制限ダイエットをしていない方でも、就寝中などは普通に体内で行われていることです。

なぜなら夕食後、翌朝まで何も食べないからと言ってその間にどんどん血糖値が下がったら大変ですからね…糖質が入って来なくても、ちゃんと体は必要なエネルギーを作り出してくれるわけです。

そして脳も心臓もブドウ糖だけではなくケトン体もエネルギーとして使うことができます。体内でどうしてもブドウ糖しかエネルギーとして使えない部分はごくわずかです。

寝ている間何も食べなくても糖質制限をしていても、肝臓や腎臓が糖新生を行って常に正常血糖値をキープしてくれています。

いまこの記事を読んでくださっている方の中には猫を飼っていらっしゃる方も多いと思いますが、猫は本来完全な肉食動物です。

糖質を食べなくても、彼らは低血糖になったりはしませんよね。ノラネコはネズミや昆虫などを捕まえて食べていると思いますけど、糖質なんか食べなくても元気に暮らしています。

ところが、人間の都合でキャットフードの多くには安価な穀物が混ぜられているというわけです。猫もヒトに飼われると糖尿病になりますしインスリン注射が必要になることもあります。その原因のひとつは、食べ物にあると思いますね。

健康体であればあえて糖質を経口摂取しなくてもいい

アミノ酸や脂肪酸の中には、「人体には絶対に必要だが、体内では合成できない」というものがいくつかあります。これらは必ず毎日の食事から摂取しなければいけません。

しかし糖質はわざわざ食べなくても、体内である程度の量は賄えます。以前北海道で行方不明になっていた少年は、水だけで1週間も生き延びていましたよね。

あの時は「水だけで1週間も無事に生きているなんて絶対にありえない!!誰かがこっそりあの子をかくまって食事を与えていたに違いない」と騒がれていたんですってね。

まして絶食ではなく、肉や卵をきちんと食べていればまず大丈夫です。タンパク質は糖新生の材料になりますし、きちんとタンパク質が摂取できていれば血糖値が安定しやすいものです。

プロのアスリートレベルの激しい運動を長時間行う場合は、さすがに糖新生だけでは足りなくなるんじゃないか?と思いますが…

市民ランナーレベルであれば、フルマラソンをカーボローディング無しで完走できて何ともないという方は多数いらっしゃいますね。うちの夫もそうです。

だから、たいした運動もしていない普通のおじさんおばさんが、糖質制限ダイエットをしたからといって日常生活で低血糖に陥ることは、まずないでしょう。

よっしーは中強度の筋トレだのジョギングだのを毎日何かしら行っていますけど、それで低血糖になったことは1度もないですね。今もこうやって生きて記事を書いてますw

糖新生で1時間あたり約6gの糖を新たに作り出せる上に、いざという時のために肝臓には約300gの糖がグリコーゲンとして貯蔵してあります。

一気に300gのグリコーゲンを使い切ってしまうほどのハードな運動を、あなたは毎日行っていますか??

何らかの病気の場合は医師の指示を守ってください

ただし何らかの持病がある方はまた話が別です。もしあなたが、激しい運動をしたわけでもないのに糖質制限ダイエットで低血糖に陥ったのなら、今まで気が付いていなかった病気をお持ちの可能性が高いです。

生まれつき脂肪酸をうまくエネルギーとして利用できない遺伝子の異常を持つ方や、肝臓の機能が極端に低下していて糖新生がうまくいかない方もいらっしゃいます。

また、糖尿病合併症の糖尿病腎症があまりにも進行してしまっている場合などはタンパク質制限を行わなければいけないのでやはり難しいです。

そのような方は残念ながら糖質制限ダイエットをすることが出来ませんので、主治医の指示をよく守って食事療法を行ってください。

糖尿病でインスリン注射や経口血糖降下薬を使用したまま糖質制限を始めると低血糖になりますので、医師に相談してこれらをやめるか減らすかしてもらってから始めましょう。

また「糖質依存症」の状態になってしまっている方がいきなりストイックな糖質制限ダイエットを開始するとその変化についていけなくて不快な症状が現れることがあります。その場合はゆっくりと進めていくようにしましょう。

にゃご
健康な人が糖質制限で低血糖になることは無いから、安心してほしいね。

よっしー
そうよ、気を付けなければいけないのはインスリン注射をしている人、薬を飲んでいる人、何らかの疾患のある方ね。その場合は医師と相談しながら慎重にね。

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