アスリートは必ずしも健康のために運動しているわけではないのです

テレビを観る女性と猫
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糖質を摂らないと激しい運動は出来ないでしょうか?

よっしーは昔スポーツクラブで働いていたので、ほぼ毎日のように激しい運動を行っていました。

スタジオで飛んだり跳ねたり、バーベル、それから勤務時間外に筋トレやランニングなど。よくまぁあんなに運動できたものです。

ボスから頼まれて結婚後も仕事を続けていましたが、長男を妊娠したことが分かるとレッスンはすべてやめました。

それでも通勤や買い物でかなり歩いていましたし、仕事はマシンガードなど立ち仕事も多かったですが妊娠糖尿病に💦

 

糖質とスポーツについての漫画

 

健康体であればわざわざ糖質を摂取しなくても肝臓などで「糖新生」が行われます。糖新生は、アミノ酸やグリセロールなどからブドウ糖を作り出すことです。

1時間あたり約6gのブドウ糖が糖新生によって作られると言われていますので、1日あたり6×24=144gのブドウ糖が体内で作られることになります。

いっぽう、脳は1日あたり約120gのブドウ糖を必要とすると言われています。脳のニューロンはケトン体を使えますから、ブドウ糖しか使えないのはグリア細胞だけです。

ヒトの体の中でブドウ糖「しか」エネルギーとして使えないのはグリア細胞や赤血球などごく限られているうえ、脳のニューロンや心臓などはケトン体エネルギーを使います。

 

ニューロンとグリア細胞

 

上の図は別ブログ「すごいぞ!ケトン体」の記事に掲載したものです。主に思考にかかわるのはニューロンです。

またブドウ糖が足りない時中性脂肪がまず脂肪酸とグリセロールに分解されますが、筋肉は脂肪酸エネルギーを使うことができます

ですから実際には、健康体であればわざわざ糖質を経口摂取しなくても低血糖に陥る心配はあまりないんです。

でもこれが一般人レベルではなく、ある種の競技を行うアスリートであれば話は別かもしれませんね。

 

にゃご
にゃご

アスリートはものすごく運動量が多いからニャー。

よっしー
よっしー

それはそうよね。一般人でアスリート並みに運動している方はそう多くはないわよね。

 

アスリートには糖質が必要なのでしょうか?

以前にも当ブログで紹介しましたが、日ごろからしっかりストイックに糖質制限(ケトン食)をしているアスリートを対象に行われた実験があります。

高糖質食とケトン食のアスリートたちに運動前にいつもの食事と同じ内容のシェイクをとらせ、3時間ハードに運動してもらいました。

ケトン食のグループでは事前に糖質をほとんど摂取していないにも関わらず、両者とも運動前、運動中、運動2時間後の筋グリコーゲン量にはほとんど差がなかったのです!

筋グリコーゲンとは、筋肉に貯めてある「糖の貯金」のようなものです。だいたい300gほど貯めてあります。

体が糖質制限に慣れているアスリートは3時間もの運動の間、筋グリコーゲンにはほとんど手を付けずに脂質をメインエネルギーとして使ったのでしょう。

 

 

糖質制限ドクターの清水泰行先生は、朝起きて何も食べずに水だけで30㎞走っても問題ないそうですよ!

もっとも清水先生も、フルマラソンの大会時は距離が長いのと走るペースが速いので終盤に多少の糖質を補給なさるそうですけど。

フルマラソンを走るなんて、アスリートではない普通の人が日常的に行っていることではないですよね。

よっしーは30分ばかりジョギングしたり自宅で筋トレしますが、糖質をとらなくても低血糖にならないことを毎日この目で見ていますよ。

 

アスリートは健康のためにやっているわけではない

「でも!ウエイトリフティングや100メートル走は糖質を摂取したほうが有利じゃないか!」と言われるかもしれません。

確かにこれらの運動を行う時は、嫌気的解糖といってブドウ糖をピルビン酸というものに素早く分解することでエネルギーを得ます

素早い代わりに効率が悪く、すぐ疲れる…それが嫌気的解糖というものです。

アスリートの方たちは何も健康を第一の目的としてやっているわけではありません。記録を伸ばすためです。

 



 

「糖質を摂取しなければ行えないようなハードな運動」は普通の人の健康維持のためには必須だとは思えません。

高強度の筋トレは持病がなく健康な方は行ってもいいと思いますし、事前に糖質を摂取したほうが動けると感じるならそれもいいでしょう。

ただし糖尿病合併症が少しでもある方、高血圧の方などは強度の高い運動は危険なので強度を落としてくださいね。

「運動もしない日に運動する日と同じものを食べてちゃだめよ!」とは、エアロ会のある重鎮の先生の言葉。やっとその本当の意味が分かった気がします💦

健康のためには無理のない運動を…

上で書いたように、何らかの病気のある方は主治医の指示の範囲内で運動を行ってください。

個人的には運動は適度に行った方がいいと思います。インスリン感受性を高めたり、筋肉が血糖を消費しますからね。

ただし運動の効果にも限りがあるので過信してはいけないということと、少し運動するためにがっつり糖質を摂取するのは本末転倒になりかねないことをお忘れなく。

アスリートレベルの方は運動の内容によっては糖質を摂取したほうがより動けますが、彼らの目的は記録を伸ばすこと。

一般人が健康維持のためにアスリートのやっていることをそのまま真似することには賛成できません。

 

バカなパーソナルトレーナー

 

あまり長生きされないアスリートの方もしばしばいらっしゃるじゃないですか💦体には大きな負担がかかっているのです。

野生の肉食獣たちは、肉だけで動けます。ご飯やパンを食べないと動けなくなるような運動はしません。

肝臓の糖新生能力がある程度低下しているなど、少しの運動でも低血糖になる方や糖尿病でインスリン注射をしている方は主治医の指示を守ってください。

そうではない場合、糖質を足さなくても行える程度の運動で健康を維持することは十分に可能です♪

 

にゃご
にゃご

運動もやり過ぎれば活性酸素が発生するなど体には負担がかかるから適度にニャー!

よっしー
よっしー

健康第一なら無理をしないように気を付けましょう♪

 

 

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