太りすぎはもちろん健康に良くないが…
このブログを読んでくださっている方は、どちらかといえば現在太りぎみで体重を何とかして減らしたいと思っている方が多いでしょう。確かに、太りすぎは美容だけの問題ではなく、2型糖尿病やいろいろな病気のリスクとなります。
ただ、太りすぎは健康に良くありませんが、日本の若い女性は逆に痩せすぎている人も多いのです。
痩せすぎは貧血・不妊・免疫力低下・骨粗しょう症などの原因となるので、いくら痩せたいと言ってもほどほどにしておかなければいけません。
さて、標準体重よりかなり軽い女性といっても「スリムだな」という印象の人と「貧弱だな」「不健康に見えるな」という人がいらっしゃいます。
よっしーの友人の中には、とても細くて華奢だけど健康的で少しも不調のない人もいます。今回の漫画のモデルの女性がそうです。
一方、スーパーなどで「あ、この人大丈夫かな?ちゃんと食事をしているのかな!?」と思わず心配になってしまうような女性も見かけることがあります。
じつは、細いけどいつも元気で健康的な友人は、たくさん食べる子なのです。無理にダイエットしたり、カロリーを気にしたりといったことは全くありません。糖質制限ダイエットはしていませんが、学生時代から肉料理、特に洋食が大好きな子なんです。
「スリム体型」か、それとも不健康そうな「貧弱体型」になるかは、その人がどんなものをどれぐらい食べているかによって決まるのかもしれません。
細くても健康な人はいいよな。
問題は、そうではない場合なのよね。
あなたの体は何からできていますか?
あなたの脳、髪、肌、内臓、筋肉などはどんなものからできていると思いますか?…決して糖質ではなく、タンパク質だったり脂質だったりします。女性ホルモンをはじめとしたホルモンも、脂質が元になっています。
糖からも脂肪は作られますが、残念ながら人体にとって大事な「必須脂肪酸」は食事から摂取しなければいけません、自分の体脂肪からは補えません。
痩せたいからと言って摂取カロリーを減らしすぎたり、油抜きなどの無理なダイエットを行うと、タンパク質や脂質が不足してしまいます。糖質をたくさん摂取しながらダイエット効果を出そうと思えば、どうしても脂質を制限するしかありませんからね。
そうなると体にとって大事な必須脂肪酸すら不足するのでホルモンが乱れたり、メンタル面にも不調が出やすくなってしまいます。
前出のスリムな友人は、骨格が元々ほっそりしていて食べても太りにくい体質なだけかもしれません。肌や筋肉、ホルモンの材料は十分に摂取できていたのでしょう。
学生時代、野菜はあまり好きではなく洋風の肉料理を好んで食べる彼女によっしーや他の友人たちは「体に悪いよ!」と何度も説教をしたものです。
でも今考えると、彼女は細いけどいつもとても元気でした。肌もきれいだったし…無理に肉や卵、チーズなんかを我慢するようなことはまったくない子でした。
煮物などが大嫌いで洋食好きだったので、自然と肉・卵・チーズを多めに摂取できていたのかもしれませんね。生まれつき1滴もお酒が飲めない体質も幸いだったのかも!
「食べないダイエット」が引き起こすものは?
「糖質制限ダイエットなんか必要ありません!ご飯を食べても痩せられます」といってネズミのご飯みたいなちょっぴりのお米や野菜中心の食事で劇的に痩せる人もいます。
確かにモノを食べなければ脂肪だけではなく筋肉も減るので短期間でガサッと体重が減りますが、そんな痩せ方が健康的なわけがありません。
またタンパク質が不足した状態が続くと「低栄養性脂肪肝」になることがあるのも心配です。低栄養で脂肪肝になるとは、ちょっと想像が出来ないでしょう?
「髪や肌が何からできているか」を考えてみてください。その材料をきちんと食べないようなダイエットで健康的な美人になれるはずがありませんよね。
特に筋トレ等しない方でも体のあちこちのタンパク質は日々新しいものと入れ替わっていますし、人体に絶対に必要な「必須脂肪酸」は自分の体脂肪からは賄えません。
ある種の脂肪やタンパク質は必ず毎日の食事から摂取しなければならず、脂肪と糖質を同時にたくさん食べると太る…だからどのような食事をすればいいのか、ちょっと考えれば分かりますよね。
ただ細いだけで不健康そうな体型ではなく、健康でスリムな体型を目指すためには「食べるべきもの」はしっかりと食べましょう。
ただ体重が減っても不健康では心配なんだぞ。
健康がいちばん大事だということを忘れないでね。