みんなそんなに砂糖入りのジュースを飲んで大丈夫なの?
先ほどスーパーに買い物に行ったら、2歳ぐらいの男の子を連れたママがお菓子たくさんとコーラのペットボトルを買っていました。
よっしーが小学低学年ぐらいまで、母はコーラなどの炭酸飲料は一切飲ませてくれませんでした。しかしりんごジュースやオレンジジュースは飲んでいたので、結局は同じかもね。
子供だけではなく、大人も甘い飲み物は大好きです。スタバのフラペチーノはとっても美味しいですが、糖質もびっくりするほど多いです。
ある知人は「ダイエットコーラは甘さが足りないから嫌いなの」と言って普通のコーラをペットボトルでがぶがぶ飲みます。500mlじゃ足りなくてお代わりしたことも…
これからの季節、大人も子供もついつい甘い飲み物に手が伸びてしまいがちですが…糖質量が同じでも、ジュースのような液体に含まれる糖質は吸収が非常に早く、血糖値が急上昇しやすいのでとても危険です。
糖尿病の疑いがあるとき、75gのブドウ糖を溶かしたサイダーを飲まされて1時間後や2時間後の血糖値を測定する検査を行います(OGTT=経口ブドウ糖負荷試験)。
ところがOGTTは「血糖値が上がりすぎて危険なので、すでに糖尿病と確定している患者には原則として行ってはならない」とされているのです!
糖尿病患者には危険すぎて行ってはいけないと言われる、75gブドウ糖入りのサイダーを飲ませる検査。まだ糖尿病と言われていない人の健康にも良いはずがないですよね!?
清涼飲料水は経口ブドウ糖負荷試験と一緒!?
まず上の表を見てください、ダイヤモンドオンライン様のサイトからお借りしました。いろいろな清涼飲料水に含まれる糖質量です。
たとえばコカ・コーラ100mlには11.3gの糖質が含まれており、大きなペットボトルで買ってきて700mlも飲めばOGTTを受けているのとまるで変わらないわけです。
しかも病院で行うOGTTはサイダーだけを飲みますけど、自宅でコーラを大量に飲む人は一緒にチャーハンとかギョウザとか菓子パンとかポテトチップスも食べているのでは?
「自分は糖尿病じゃないから関係ないもんねー♪」と思うかもしれませんけど、糖尿病患者だって生まれた時から糖尿病だったわけではないんです。他人事と思ってはいけませんね。
「でっでもっ、脳にはブドウ糖が必要なんでしょ?砂糖入りの飲み物で脳にエネルギーを補給してあげたほうがいいんじゃないの?」と思う方もいるでしょう。
しかし健康体であれば1時間に6gほどの糖を肝臓や腎臓で作り出すことができるうえ、肝臓や筋肉に300g~400gぐらいの糖がグリコーゲンという形で常に蓄えられています。
あなたがプロのアスリートでない限り、そう簡単にグリコーゲンが枯渇することはないでしょう?足りないことよりも、必要以上に過剰摂取することの害のほうがずっと問題です。
そして、体中ぜーんぶの血糖を集めてきても、その量はたったの角砂糖1個分にしかならないのです。わざわざ角砂糖十数個分の糖質を清涼飲料水から摂る必要がありますか?
無糖の飲み物に慣れたほうがいいと思います
砂糖入りの飲み物を飲む方の中には「人工甘味料は体に悪いらしいので、本物の砂糖のほうがまだよいのだ」と主張する方もいらっしゃいます。
確かに人工甘味料に関しては、まだよく分かっていないこともありますが体に良いものではないかもしれませんね。気になる人はやめておけばいいでしょう。
しかし、人工甘味料の問題を置いておくとしても、糖質の多い清涼飲料水は明らかに体に良くないことは確かです。
よっしーが糖尿病で緊急入院した時、真っ先に医師から言われた言葉が「風邪を引いていたんだって?スポーツドリンクとか飲みすぎてなかった?」というものでした。
なんでも、スポーツドリンクなら健康に良いと思ってやたら飲んで血糖値が急上昇する人もいらっしゃるんだとか。
それならブラックコーヒーやお茶を飲めるように慣らしたほうがいいんじゃないでしょうか?ただの炭酸水とか、かなりおすすめですよ!ちょっとレモン水を垂らしたりね。
小さいお子さんを清涼飲料水大好きにしちゃうと大変です
記事の冒頭で2歳の子を連れたママがコーラを買っている話をしましたが、他にもまだ1歳半ぐらいの子にママが500mlペットボトルでジュースを飲ませているのも見かけました。
小児科には小さいサイズの紙パックのジュースを売っている自動販売機が設置してある場合もありますが、そうではなくて500mlのペットボトルで飲ませちゃうのはやはり飲ませすぎではないかと思います。
そのような場合、ママはかなり太っていてなんとなく肌もくすんでいたりしがちなんですけど、お子さんは当然ながら綺麗な肌をしているんですよね。
でも、せっかくの健康的な綺麗な肌が、ジュースを大量に飲むような生活が長年続くとどうなるかな…肌だけならいいのですが、内臓が心配です。
また、液状の糖質のほうが吸収が早いとはいえ、糖質75gなんて普通に食事をしていれば簡単に摂取できてしまいます。コンビニのお弁当は糖質100gはあります。
子供の頃に悪い習慣がついてしまうと、大人になってからそれをやめるのは大変難しくなります。どうかお子さんのために、それから大人も清涼飲料水などの摂りすぎには気を付けてくださいね。