メタボ猫ブロンソンくんが太り過ぎた理由は?
糖質の過剰摂取で太るのは人間だけではありません。野生では太りすぎることがない動物たちも、ヒトに飼われると太ってしまうことがあります。
猫のブロンソンくん(3歳)は体重が約15kgでウエスト周りが81cm!平均的には大人の猫の体重は4kgぐらいですから相当な巨漢ですね。
かわいそうに、ブロンソンくんは高齢の飼い主さんから糖質たっぷりのエサを大量に与えられていて、あまり運動する機会もなかったようですね💦
飼い主さんが亡くなったので、ブロンソンくんは施設に引き取られたんです。近所に住むカップルはブロンソンくんを見てとてもショックを受けたんですって。
ブロンソンくんは2人に引き取られ、グレインフリーで低脂肪の餌に水を加えてスープ状にしたエサを食べて順調にダイエットしているそうです。
猫は肉食動物で、穀物の消化酵素を持っていません。だから穀物は消化しにくく、アレルギーを引き起こすこともあります。
ヨーロッパでは糖尿病の猫に糖質制限食(低糖質&高タンパク食)を勧める獣医さんが増えてきているんですって。
太りすぎですが、とーっても可愛いブロンソンくん。早く彼が猫としての健康的な体型を取り戻すことを祈っています。
猫はどういう生活をしていたのでしょうか?
猫はもともとネズミや昆虫などを食べて生活していましたが、大人の猫は1日あたり7匹ぐらいのネズミを食べる必要があるんですって。
ライオンやオオカミなどと違って単独生活していた猫は、自分より体が大きい獲物を獲ることはできませんでした。
だから小さな獲物の肉をちょこちょこ食べる必要があったんですね。ネズミの内臓に多少の糖質が含まれても、仮にこれを全部食べても糖質の割合はかなり少ないです。
獣医さんによると、健康な猫にはあえて糖質を与えなくてもまったく問題はないそうです。しかし現実は、多くのキャットフード(カリカリ)にはかなりの糖質が含まれています。
安価な糖質を混ぜれば、キャットフードを安く作ることができますものね…穀物を使用していないグレインフリーフードは、どうしても高価になります💦
猫はだんだんヒトと一緒に暮らすようになり、ヒトから食べ物を与えられるようになりました。その結果、ヒトと同じように2型糖尿病などの病気にかかるようになりました…
猫の食事はどうしたらいいのかな?
グレインフリーフードでダイエット中のブロンソンくんは、ちょっとダイエットが辛いようで、夜中にニャーと鳴いて食べ物を欲しがるそう。
それはそうですよね、つい最近まで糖質たっぷりのエサを大量に与えられていたそうですから…猫も糖質中毒になるとは。
でも太りすぎて歯の治療のために麻酔をかけることもできない(猫は虫歯になりにくいから歯周病?)そうで、頑張ってほしいですね。
猫は魚が好きなイメージがあります。たしかに猫は魚も食べますが、いくら糖質オフでも魚ばかりあげてはいけないんですよ。
魚ばかりあげていると不飽和脂肪酸の過剰摂取によって「黄色脂肪症」になることがあるんだそうです。肉がメインのほうがいいですね。
飼い主さんも猫も太り気味の場合は、この機会に愛猫ちゃんといっしょに糖質制限ダイエットを始めてみては?
猫は肉食動物で、さきほど紹介したように糖質はあえて与える必要はありません。糖質を大量に含んだエサをちょっぴり与えると、猫はお腹が空いてとても辛いでしょう。
完全肉食動物である猫は、野生では肉だけでなく内蔵を食べることで分解された状態の植物性の栄養を摂取します。
だから猫に糖質制限ダイエットをさせるといっても、いわゆる普通の肉や魚だけを与えていては足りない栄養がありますよね。
少し値段は高めですが、グレインフリーのキャットフードが販売されています。糖質制限についてよく理解している獣医さんがいれば相談してみるといいでしょう。
猫は絶対に菜食主義にはなれない動物なのです
猫は肉食動物なので、植物性のエサだけを食べて健康に生きていくことはできません。飼い主が菜食をしているからといって、猫にも同じ食事をさせてはいけないんです。
ヒトが飲む栄養ドリンクにも配合されているアミノ酸のタウリンは、ヒトは体内で合成することができますが猫は合成できません。
魚介類などに多く含まれるタウリンには、目・心臓・肝臓の健康を保って健全な成長を助ける働きがあります。
タウリンが不足した猫は目や心臓の病気にかかることがありますので、くれぐれも気を付けてあげてくださいね!
体内でビタミンCを合成できるがタウリンは合成できない猫と、逆にタウリンは合成できてもビタミンCは合成できないヒト。
足りないものを食事から補わないといけない点はそれぞれにありますが、基本的には猫もヒトも糖質ではなく肉を中心に食べて元気に生きていける動物なのです♪