ファミマのバターコーヒーを飲んでみた
ファミリーマートで発売された「バターコーヒー」を初めて飲んでみました。この商品はグラスフェッドバターとMCTオイルを使用しており、単に糖質オフ(1カップあたり糖質1.68g)というだけではありません。
ベストセラーの「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」でもお馴染みの、朝食として勧められている「完全無欠コーヒー」そのものです。
味は、甘くないカフェオレといった感じです。バターやオイルの感じはなく、誰にでも飲みやすいと思います。これはイイ( ・∀・)!!
糖質制限ダイエットをしてもケトン体回路が回りにくい方は特に、このバターコーヒーを取り入れてみるといいんじゃないでしょうか?
自分で作ると、均一に混ぜるのが結構面倒くさかったりします。価格は税込198円です。もうちょっと安ければなぁ…と思いますが、いい材料使ってるから仕方がないですな。
糖質制限ダイエットと運動
さて、そんな素敵なバターコーヒーを飲みながら、朝からふと考えてみたことがあるんです。
それは「運動と糖質制限ダイエットは両立できるものなのに、なぜかそう思っていない方が多い」ということです。
よっしーが通っている病院の看護師さんも、こんなことをおっしゃっていたことがありました。
どういうわけか、一部の方は「糖質制限ダイエットをしている人たちは運動をしていない」と思っていらっしゃるみたいです。でもそんなことないですよね?
看護師さんは「糖質制限だけじゃ筋肉が減る」とおっしゃいましたが、カロリー制限だけで運動しなければやっぱり筋肉は減ると思うんですよね。筋肉の材料となる栄養の摂取も十分ではなく、なおかつ筋肉への刺激も足りないのですから。
江部康二医師も「運動をプラスすればさらに効果が出やすくなる」と著書の中でおっしゃっていますし、運動はインスリン感受性を改善しますしね。
ただ「運動さえすれば何をどれだけ食べても大丈夫」とは思いませんし、糖尿病などの病気がある場合は運動をするにあたって気を付けなければいけないことがある、ということです。
糖質制限ダイエットとフィットネスは両立可能
「極端な糖質制限ダイエットなんかしなくても痩せられます」「筋肉のためには糖質を摂取しなければいけません」フィットネスの指導者はよくこうおっしゃるでしょう。
確かに、糖質を摂取しながらでも痩せられます。よっしーも若い頃、玄米食で痩せました。でも糖尿病になってしまいました…
肥満が原因で糖尿病になることは防げても、糖質の多い食事では、もともと糖尿病を発症しやすい体質を持つ人の糖尿病発症までは予防できなかったわけです。
運動をしないより運動したほうがいいに決まっています。しかし、「運動さえしていれば完璧に糖尿病発症を予防できる」わけではありません。
よっしーは週5日ハードな運動をしていましたし、元スイミングのコーチやダンスのインストラクターで2型糖尿病になった女性たちも知っています。いずれも遺伝のある方ばかりです。
また糖尿病合併症がある場合、高強度の筋トレは禁忌です。網膜症が中程度以上に進行している場合は、ウォーキング程度しか許可されないことがあります。
このことを知った上で、自分の可能な範囲でフィットネスに励んでいただきたいと思います。ちなみに、3年前からきっちり糖質制限をしていますが、今のところ筋量や骨ミネラル量は減少していません。
フィットネス指導者の方たちへお願いです
今朝Instagramのほうにも投稿しましたけど、フィットネス指導者の方たちへお願いがあります。
糖尿病のある方が何も考えずに高強度のトレーニングを行うと、とても危険です。糖尿病神経障害(もっとも早く出てくる糖尿病合併症)があると、運動中に致死的な不整脈を起こして突然死する確率も一般の方より高いのです。
網膜症や腎症があると、強度の高い運動で悪化する危険性があります。糖尿病内科では運動の強度や内容について細かく医師が指導してくれることはあまりないと思います(よっしーの主治医も何も言いません)。
また、糖質制限ダイエットを行っている人たちは必ずしも痩せることだけを目的として行っているわけではありません。私のように、普通の高糖質食では太らなくても糖尿病を発症してしまう方は一定の割合でいらっしゃいます。
日本人の場合、2型糖尿病と診断された時点で肥満ではない方が半数を占めています。いま現在糖尿病ではないお客様の中にも、将来糖尿病を発症する方は必ずいます。年齢と共にインスリン分泌能力は低下しますし。
私は大学で栄養学や運動生理学は一通り学びましたし、世間一般的に言われる「バランスの良い食事」を心がけていたつもりです。
糖質制限ダイエットと運動は、両立できます。決して相反するものではありません。フィットネスは素晴らしいものですが、その方の体質や健康状態によっては、実践するべきでない運動の内容や強度、食事があったりするのです。
患者自身、そのことについてよく把握していない場合もあるんです。なんたって、病院でもきちんと教えてくれないんですから。
いろいろな方がいるのだと言うことをどうかご理解いただき、日々の指導をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。