野菜のフルコースは確かに低カロリーだけど…
大人気グルメ漫画の『美味しんぼ』に「ボクサーの苦しみ」という回があります。原作コミックスでは第7巻、アニメでは67話です。
ボクシング選手の沢矢は試合前に減量しなければいけないのですが、そのために量を減らした食事がものすごく味気なくて苦しいというのです。
山岡士郎は沢矢のために「野菜のフルコース」を用意してやります。話の結末はどうぞ漫画をお読みくださいね♪
士郎くんは「精進料理は肉や魚を使ってないけど意外にカロリーはあるからダメだし、フレンチも中華も脂が多くてダメだ」とあれこれ悩みました。
『美味しんぼ』の連載が始まったのは1983年、今から35年も前のことなので当時は「ダイエット=低脂質、カロリー制限」以外の選択肢がなかったのはまぁ仕方ないかも💦
でも今なら、運動量が多くてまだ若い沢矢くんにどどーんとステーキを出して「さぁ食べたまえ、これだけならお腹いっぱい食べても太らないぞ!」と言えますね♪
昭和の時代のダイエットは「我慢する」「根性で痩せる」「〇〇だけダイエット」といった辛く苦しいものが多かったと記憶していますが、令和はどうでしょう?
若くてスポーツしてる兄ちゃんは、本当は肉を思いきり食べたいんじゃないか?
そう思うわよ。昔だからしょうがないとはいえ、なんだかかわいそうね。豪華な野菜のフルコースだって、自宅では作れないしね。
ものすごくカロリーを制限すれば確実に痩せるが…
個人差もありますが、ものすごーーくカロリー制限すれば誰でも確実に痩せます。たとえ糖質ばかりの食事であっても、ネズミのエサみたいにちょっぴりの量なら痩せるでしょう。
ただしそのような食事は、ボクサーの沢矢くんのように「こんな食事ではとても我慢できない、もっと絢爛豪華な食事がしたい」という欲求とは真逆のものです。
試合直前の短期的な減量は、とにかく体重を減らすのでまぁそれでもいいかもしれませんけど、普段そんな食事内容では筋肉が落ちてとても健康的とは言えません。
よっしーの中学生の長男は肉をかなり食べていますが、腹筋がくっきり6つに割れているので部活で着替えるときに「どうしたらそんな風になれるの、ダイエットしただけじゃ無理だろ?」なんて言われるそうですよ。
筋肉の材料が不足していれば筋肉が増えるわけがありませんし、いくら筋肉があってもその上に脂肪がどーんとあれば腹筋が浮き出して見えることはありません。
体脂肪を落としながら筋肉を増やしていくのはとても難しいことで、野菜ばかり食べる食事ではヒョロっとした体になってしまうでしょう。
若い時はあまり気にならないかもしれませんが、中年以降筋肉が少ないと細くてもどこかたるんでいてみっともないですよ。
「肉を食べると痩せない」は過去の常識になりつつあります
よっしーは昭和生まれのアラフォー女性ですが、記憶にあるのはリンゴダイエット・ゆで卵ダイエット・痩せる石けん(!)・コンニャクダイエット・きなこココアダイエット等…
基本的にどのダイエットも「カロリーを減らす」「脂質は敵!」という感じで、現在流行している高脂質系の糖質制限ダイエットなんて当時の人たちはまず思いつかなかったと思います。
肉をお腹いっぱい食べてご飯もしっかり食べると、確かに太りやすいです。ステーキを食べに行っても、大盛りライスを一緒に食べているお客さんはお腹が出ている方が確かに多い💦
でもステーキ「だけ」ならそうそう太るものじゃありませんよ。よっしーは300gのステーキを塩コショウだけで食べても血糖値は10も上がらないことを確認済みですし、翌朝の体重も増えません。
士郎くんは沢矢くんに「これぐらいならいいだろう?」と60gのお肉を食べさせましたが、60gなんて味見ぐらいの量じゃないですか💦
まだいろいろ分かっていなかった昔は、ダイエットと言えば「脂質制限」「カロリー制限」あとせいぜい、がむしゃらに運動するぐらいしか選択肢がなかったと思います。
でも今は、お肉が食べたい方は糖質制限すればいいじゃないですか♪お肉なんかいらないからご飯が食べたいという方はそうすればいいんだし。
ダイエットの選択肢が増えたことは、とても良いことだと思います。ご飯をやめるより肉を我慢するほうが辛いという方は糖質制限してしっかり肉を食べながらダイエットしませんか?
オレは猫だし、これからも肉をしっかりと食べるぞ!
平成に糖質制限が日本で流行し、令和の現在さらに広がりを見せているわ。これからが楽しみね!