栄養士なのに、正しい栄養学を知らない?
東洋経済オンラインに『「栄養」について知らない「栄養士」が多すぎる』という記事が載っていました。
よっしーも以前、糖尿病患者向けの姉妹ブログで血糖値が上がるのに主食を食べないといけない理由をきちんと説明できない管理栄養士さんの話を記事にしましたが…
友人にもいますが、管理栄養士さんたちはみなさん勉強熱心で真面目なんです。だからこそ、もし彼らが勉強する教科書そのものに間違いがあったとしたら…そういうことなんです💦
誰も悪意はないんですが、じつは今まで正しいと信じられてきたことはじつはそうではなかったという話は珍しい話ではありませんよね。
真面目な人が教科書の内容を疑うわけがないですよね。
私だって若い頃はそうだったのよ。
学校で習った通りにしていれば健康でいられる?
実はよっしーも大学時代、栄養学や運動生理学などを広く学びました。卒業するだけで自動的に栄養士になれる栄養士養成課程の学校ではなかったので栄養士の資格は持っていません。
しかし栄養学に関心を持ち、卒業後に管理栄養士になった友人はいます。よっしーも栄養士にこそなりませんでしたが、フィットネスクラブでカウンセリングや有料ダイエット指導を行いました。
それなりに経験を積んでお客様にも感謝され、「運動してバランスのいい食生活をしていれば糖尿病にはならない」と思っていたんですよ。
それなのに20代で妊娠するとすぐに妊娠糖尿病になり、その後もジムに通って運動していたにもかかわらず2型糖尿病になり、やっと「学校で勉強したことは間違いだったのかもしれない」と思ったんです💦
タバコを毎日吸っても一生肺ガンにならない人がいるように、普通に糖質を摂取しても糖尿病にならない人はたくさんいます。体質の差は大きいです。
仮によっしーが糖尿病体質でなければ、きっと今でもフィットネスの仕事を続けていて、お客様に「いま流行りの糖質制限ダイエットは体に悪いからダメですよ!」と指導していたと思います。
なぜなら、自分が病気にでもならない限り、学校で習ったことが間違っているわけがない!と思うのがフツーの真面目な優等生だからです💦
ある意味、病気になったことに感謝しています。だって糖尿病にならなければ、きっと頑なにそれまで信じてきたことを変えようとしなかったに違いないからです。
ヘタに勉強しないほうがマシ!?
日本の医学部では、栄養学の講義はほとんどないそうです。でも、間違ったことを学ぶぐらいならむしろ何も習わないほうがいいかもしれませんね。
きちんと病院に通い「栄養バランスの取れた食事」を指導されてその通りに頑張っても血糖値が下がらず困っている患者はたくさんいます。
自分が糖尿病や境界型糖尿病になって気が付いて、今は糖質制限をしている管理栄養士さんたちもいらっしゃいます。
管理栄養士の麻生れいみ先生は冷しゃぶサラダばかり食べていていて1年間で体重65kgから45kgになり、後にそれが糖質制限ダイエットということを知ったそうですよ。
日本糖尿病学会の評議員の先生でさえ「現在指導している栄養バランスは、昔の日本人の平均がそのぐらいだったのでそう決めただけで科学的根拠はない」とおっしゃったぐらいです💦
2019年、日本糖尿病学会のガイドラインの食事に関する項目がようやく少し変わるらしいとのこと。栄養士さんたちが「正しい栄養学」を学べる時代が、すぐそこまでやってきています。
きっと栄養学の教科書も少しずつ変わっていきますね。
私が学んだ「20年前の栄養学」は過去のものになりつつあるのかもしれないわ。