糖質は人体にとって大事なもの…だからね、わざわざ食べなくてもいいの。

本当は糖質を食べたほうがいいのかな??

糖質制限ダイエットをしていると周囲の人たちから「えー!?糖質って脳のエネルギーなんでしょ?完全に抜いたらいけないってテレビで言ってたよ~」などと言われることがあるでしょう?

正確に言えば脳の中でブドウ糖しか使えないのはグリア細胞で、思考にかかわるニューロンはそうではないんですけどね。

健康体であればわざわざ糖質を食べなくても、肝臓や腎臓で「糖新生」が行われますので、低血糖になる心配はないんです。

そうはいっても「糖新生で何とかできるかもしれないけど本当は糖質をしっかり摂取したほうがいいのではないか」と内心不安に思っている方もいらっしゃるはず。

みなさんは「糖質不足」になることばかり心配なさるようですが、逆に「糖質の過剰摂取」がどれだけ健康に悪影響を及ぼすかご存知ですか?

血糖値は、健康な方であればかなり狭い範囲の中でキープされています。それは、血糖値が下がりすぎることや上がりすぎることは人体にとって危険だからではありませんか?

自然界では、常に食べたいだけ食べられるような状況はむしろあまりないのです。そのため、ちょっとばかり食事ができなくてもそうそう低血糖は起こらないようになっています。

猫などの肉食動物は糖新生の酵素活性が高く、野生で肉ばかり食べていても必要な糖質をしっかり作ることができるのです。でも猫は人に飼われると糖尿病になってしまいます。

しかし、糖質を摂りすぎてしまった場合、血糖値を下げるホルモンはインスリンしかありません…血糖値を上げるホルモンはいくつもあるのに。

もともと「糖質を摂りすぎて血糖値を下げなければいけないような状況」がほとんどなかったからこそ、インスリンただ1つしか血糖値を下げるホルモンは用意されていないのでは?

だって、そんなに必要なものなら、複数のシステムで何重にもなっていないと困るじゃないですか?たった1つのシステムが破たんしたらもうおしまいです。

にゃご
オレたちは野生ではネズミや昆虫を食べているんだぞ。糖質の多いものは食べないなぁ…

よっしー
そうね。猫は肉食動物なのよね。ペットフードにはカサ増しのために穀物が混ぜられていることが多いけど…

糖質は体内に大量に貯めておくことができない!

PTA役員の仕事で何人かで集まって作業をしていると、みなさん途中で「お腹が空いた~、お昼まで持たないよぉ」なんておっしゃいます。

で、持ち寄ったお菓子数種類でおやつタイムに突入…よっしーは糖尿病のことを話してあるので、気持ちだけいただいてブラックコーヒーを飲みます。

いつも不思議に思うんですけど、糖質制限をしていないみなさんはなぜあんなにすぐお腹がすくんだろう??たった2時間やそこらしか作業していないのに。

日本人は何か昔からお米をガッツリ食べて生きてきたようなイメージがありますよね。でも実際は、国民全員が食べたいだけ白米を食べることができるようになったのはごく最近のこと。

NHK大河ドラマ『西郷どん』にも、農民たちは米を作っても自分では食べたことのない者が大勢いる、という台詞があったのが印象的でしたよね。

日本国内に稲の祖先と思われる野生種が存在した形跡はないそうです。したがって、縄文時代以前に日本人および日本に住んでいる動物たちが野生のお米を食べていたとは考えられません。

それがいつの間にか「日本人はお米を食べないと痩せないし、病気になるんだ」ということになってしまい、9割以上の方がそのことについて何の疑問も持たないのです。

ヒトが体内に貯めておける糖質(グリコーゲン)の量は、肝臓と筋肉を合わせても400g程度です。これに比べて、体脂肪率20%で体重50kgの標準的な女性で脂質(体脂肪)は10kgあります。

糖質は体内に大量に貯めておくことができないのです。ヒトのメインエネルギーが糖質なら、ちょっと食べ物が手に入らないだけでヒトは容易に危険な状態へと陥るでしょうね。

でも、10kgも体脂肪があれば、ちょっとばかり食べられなくてもまったく平気です。ふだん糖質制限をしている方は脂質をエネルギーとして使うのはお手の物。

食事の間隔がちょっと空いたからと言って「お腹が空いてもう駄目だ~フラフラになっちゃう~」ということはめったに起こらないんですね。

大事なモノは体内で合成できるようになっている

ここでみなさんにぜひ読んでほしい記事があります。医師・カルピンチョ先生の記事「糖質は大事な栄養素だからこそ、食べる必要はないのです。」です。

カルピンチョ先生のお書きになる記事は、さすがに専門的でちょっと難しい部分もありますが、ものすごく難しいことを分かりやすく伝えてくださるのでいつも楽しみにしています。

なんでも、糖質やコレステロールなど、人体にとって重要なモノはわざわざ経口摂取しなくても大丈夫なように体内で合成できるシステムがちゃんとあるんですって。

菜食主義でいっさい肉を食べないのにコレステロールが高い方がいらっしゃるのは、こういうわけなんですよね。

人体にとってすごく大事なものだからこそ、食物として摂取することができなくても大丈夫なように体内で作ることができるようになっているんです。

そして「人体にとって絶対に必要なもの」であっても、量が多すぎるとかえって害を及ぼします。たとえばホルモンなども、過剰になると健康上の問題が起こりますよね?

糖質は大事だからこそ、わざわざ経口摂取しなくてもいいように体はちゃんと作れるようになっているのです。だって、大事なものが手に入らなかったら大変だから。

ああ、それなのに、現代人は必要以上に糖質を摂取するようになってしまいました。糖質不足を想定して進化してきたヒトは、糖新生は行えますが、糖質を摂り過ぎた時にうまく対応できない人が続出してしまいました。

そして、たまたま体質的に糖質の大量摂取にうまく対応できない者から順に糖尿病を発症してしまうというわけです。

ヒトはそんなにひ弱な生き物なのでしょうか?

もともと、ヒトは肉や魚、貝、木の実、葉っぱなどを食べて生活していました。少なくとも日本の縄文時代以前にはお米はありませんでした。

また、昔の野生の果物は季節限定品で、しかも現代のような品種改良してめちゃくちゃ甘いものではありませんでした。

現代と比較すればずっと糖質の少ない食事、そしてタンパク質や脂質の割合の多い食生活で私たちの祖先はちゃんと子供も産み、無事に命をつないできたのです。

ところがいつの間にか「1日3回しっかり糖質を食べないと病気になります!」ということにされてしまったんです。誰の都合なの??

でも、誰もが好きなだけ白米を1日3回食べられるようになったのはごく最近のことですよね。それ以前のヒトはみんな、十分な糖質を摂取できないので頭が悪くガリガリだったんでしょうか?

そんなに体が弱かったら、子供を産むことも出来なかったと思うのですが…大昔はインスリンもありませんでしたが、女性たちは妊娠糖尿病にもおそらくほとんどかからず無事に妊娠出産していたのでしょうね。

もともと動物というものは、食料が手に入らないこともあるという前提で飢餓でも簡単には死なないように作られています。

ヒトだけがあらゆる生き物の中でも最弱のひよわっ子で、「1日3回、他の生き物が食べる必要がない大量の糖質」を摂取しないと脳や筋肉がダメージを受けるような生き物なのでしょうか…

糖質を販売している方たちがおっしゃる「糖質制限すると糖尿病になる」というのもおかしな話だと思います。

糖質と脂質を同時に大量摂取すると確かに糖尿病のリスクは最高に高まりますが、糖質制限していて糖尿病になるなら野生動物や縄文以前のヒトはみんな糖尿病だらけですよね?

国語力の問題なのかもしれない

糖質は確かにヒトには絶対必要なものです、それは間違いありません。でも、だからといって大量の糖質を経口摂取する必要はありません、一部の病気の方を除けば。

まず糖質は絶対に必要ですが、その量はごくわずかなのです。糖新生でラクに賄える量です。ほとんどの方は糖質を適度に食べているつもりで、食べ過ぎてしまっています。

「糖質は大切」という言葉のイメージから、なぜか大量に摂取しなければいけないと思い込んでしまう方がいかに多いことか。

信じられないかもしれませんが、先日は「糖質はとても大事なので、食後血糖値を下げる薬を飲んででもきちんと糖質を食べるべきです」と糖尿病患者に勧めている方までいました。

そして「どれだけ糖質を摂取してもとりあえず耐えられるか」を競う方たちもいらっしゃいます。10年後や20年後の彼らの健康がとても心配です。

糖質は安価で美味しく、強い中毒性があるので、いつも食べていると頻繁にそれを食べたくてたまらなくなってしまいます。

でもそれは本当にヒトにとって必要なのか、それとも食べたくて食べているだけなのか…を落ち着いてじっくりと考えてみる必要がありそうですね。

にゃご
必要だから食べるのではなく、食べたいから食べてるんだということにいい加減気が付くべきだな。

よっしー
食べたくて食べるのは別にいいのよ、自分でこれぐらいならいいだろうと考えて食べればね。

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