糖質制限ダイエットは長期間継続できる?
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さて、当ブログのマスコット猫「にゃご」には仲間がいます。糖質制限ダイエットを始めようと思っている「なごみ」と、ひたすら真面目な「まじめん」です。
バーンスタイン医師は40年以上糖質制限を続けています
アメリカ人医師のバーンスタイン先生は12歳の時に発症した1型糖尿病患者で、最初は高糖質低カロリー食でしたがだんだん病気が悪化し、30代の頃には糖尿病合併症もたくさん出てきてしまいました。
そこで独自の研究により糖質制限(朝食…糖質6g以下、昼食…糖質12g以下、夕食…糖質12g以下)とインスリン少量頻回注射により、糖尿病合併症も治って83歳の現在も医師として活躍されています。
血糖値もコレステロール等も腎機能などもすべて正常だそうです。脚の動脈の動脈硬化も改善したそうですよ。
バーンスタイン医師はアメリカではとても有名な先生みたいで、アメリカ糖尿病学会は糖質制限を正式に糖尿病患者の食事療法のひとつとして認めており、サイト内でも紹介されています。
先ほど姉妹ブログにも記事を書きましたが「糖質制限をすると糖尿病になるのではないか?」とひそかに心配なさっている方も少なくない様子。
糖質制限すると糖尿病になるのであれば、すでに糖尿病を発症してしまった患者が糖質制限すれば改善するどころかますます悪化していくはずだと思うのです。しかしバーンスタイン先生も、それからよっしーもそうではありませんよね。
江部康二医師は16年前から糖質制限をなさっています
一方、日本での糖質制限の提唱者の江部康二医師は2型糖尿病患者です。江部先生はお父様とお母様が2型糖尿病なので「自分もいずれ発症するかも…」と思い、運動したり玄米食にしたりと健康に気を遣っておられたそうです。
でも残念ながら、結局糖尿病を発症しまったそうです。よっしーと同じパターンですね!よっしーの場合、父と弟が糖尿病です。
そんな江部先生、最初は同じく医師であるお兄様が患者さんに糖質制限食を試すのを見て「そんなんで良くなるわけがないやろ」と思われたそうです。でも予想外にすごい効果が出たので、先生ご自身も2002年から糖質制限をなさっていらっしゃいます。
先生は今年で糖質制限開始から約16年になられますが、いまだに糖尿病合併症はゼロです。素晴らしいことです。
特に糖尿病網膜症や神経障害は、発症してからの期間が長い人ではかなりの確率で出てしまう合併症ですから…
縄文時代以前はずっと糖質制限的な食事でしたが…
また農耕が開始される前は、人々はみんな現在の糖質制限食に近い食事だったと思われます。果物や野菜は現在のように「品種改良」して人工的に甘くしたものではありませんでしたし、果物などは1年じゅういつでも手に入るものではなく季節限定品だったでしょう。
で、縄文時代の日本人の平均寿命は30歳ぐらいだと思われてきましたが、じつは3割ぐらいは65歳以上まで生きたのではないかということが聖マリアンナ医科大学の研究で分かったそうです。
当時はもちろん医学は発達しておらず、ヒトは肉食獣に襲われることもあったでしょうし、毒の植物を食べて命を落とす者や感染症で亡くなる小さな子どももたくさんいたことでしょう。それでも3割が65歳以上生きたというのは、驚きですね。
ちなみに、日本でも江戸時代後半にもなると麻酔を用いて帝王切開などの手術が行われるまでになり、医学が発達しました。それでもごくごく最近まで日本人の平均寿命は40歳台前半だったのです。下のグラフはガベージニュース様のサイトからお借りしました。
白米や野菜中心の食生活で脚気や脳卒中が多く短命だった日本人は、食生活の欧米化で肉などをしっかり食べるようになり、急速に平均寿命が伸びました。
もちろん医学の発達により、昔なら死んでしまうような病気にかかっても助かる方が増えたこととも大いに関係があるでしょう。
しかし医学が発達して人々は長生きできるようになりましたが、長生きゆえ糖尿病・ガン・認知症などにかかる者が増えました。
昔の日本人はこれらの病気にかかるほど長生きする者は少なかったのです。もっとも江戸時代には、すでに糖尿病や糖尿病合併症についてくわしく記した医学書が存在したそうですよ。それなりに糖尿病患者はいたんでしょうね。
まとめ:体調を見ながら自分で考えましょう
江部康二先生が初めて糖質制限の本をお書きになったのは、もう13年も前のことです。糖質制限ダイエットを実践する方は徐々に増えてきていますし、特にここ数年は驚くほどの広がりを見せています。
残念ながら生まれつき脂肪をうまくエネルギーとして利用できない病気の方など糖質制限が出来ない方もいらっしゃいますが、そうでなければみなさん、健康への効果を実感しているからこそ継続していらっしゃるのでしょう。