糖質制限ダイエットで腸内環境が悪化する?
「糖質制限ダイエットをすると食物繊維が不足して排便障害になる」「糖質制限ダイエットをすると腸内環境が悪化する」などとよく言われていますよね。
また「腸内環境が悪化すると糖尿病になったり血糖コントロールが悪化する」というデータもあります。
では、糖質制限ダイエットをきっちり行っていると腸内環境が悪化してその結果として糖尿病になる…ということなのでしょうか??
よっしーの家では、いわゆるサザエさん一家の食卓を思わせるような「ごはん中心のヘルシーな和食」を食べていましたし、大人になってからもご飯が好きでした。
健康に関心が強かったので、コーヒーには砂糖を入れずにイージーファイバーを入れて飲んだり、22歳の頃から主食を玄米にしてマイタケなどのキノコや海藻もなるべく毎日食べるようにしていました。
ヨーグルトにはバナナを入れて食べてました。腸にいいと思ったので。それで便秘とは確かに無縁でしたが、2型糖尿病になってしまいましたからね…お通じが快調でも糖尿病になるんです。
腸内環境を良くすることは少しは糖尿病予防になるのかもしれませんけど、それ以上に、糖質が私のもともと弱いすい臓を酷使してしまった結果でしょうね。
特にマイタケには血糖値の上昇を抑える効果があると聞いていたので、糖尿病と診断される3年ぐらい前から常備してほぼ毎日食べていただけに、ショックでした。
糖質制限開始直後、一時的に便秘になることはあります
よっしーが糖尿病と診断されて糖質制限ダイエットを始めた時、確かに一過性の便秘に悩まされたことがありました。しかし、現在はまったく便秘はしません。
それまでの食生活をガラリと変えると、最初は腸内細菌が適応できなくて一時的に便秘や下痢などの不調が起こることがあるんだそうですよ。
でも、それは一過性のもの。普通はずっとそのまま続くことはないと思います。腸内細菌には実にいろいろな種類がいて、絶妙のバランスで存在しているみたいです。
今までと急にガラリと食べるものが変わると、そりゃ奴らもビックリするのは当たり前ですよね。でも大丈夫です。
ただ、チーズをたくさん食べるなどでカルシウムの摂取量が多い場合は、それに見合った量のマグネシウムも摂取しないと便秘になりやすいと思います。
カルシウムはいろいろな食品に添加されていますし摂取しやすいですが、マグネシウムはかなり意識的に摂取しないと相対的に不足してしまいがちなものです。
必要に応じて、マグネシウムのサプリメントを利用するといいんじゃないでしょうか。便秘薬に頼るのはあまり良くないです。
以前はカルシウム2に対してマグネシウム1の割合で摂取するのがいいと言われていましたが、現在ではカルシウムとマグネシウムは同じぐらいの量がいいとも言われています。
肉を食べると大腸ガンなどになるんじゃないの?
よっしーも昔は「肉は体に悪い、大腸ガンの原因は肉をたくさん食べるからだ」と信じていたのであまり牛肉などは食べないようにしていました、せいぜい鶏のササミぐらい?
でもねー、肉ばかり食べている野生のライオンやトラが大腸ガンや糖尿病になりますか?ヒトは草食だけでは生きていけない生物なので、一部の方が大好きなマウスよりはライオンやトラに近いと思うんですけど…
でもまぁ「ライオンやトラとヒトは違うもん!」と言われてしまうと確かにそうなので、ここはひとつ同じヒト、それも日本人と同じモンゴロイドであるイヌイットの話をいたしましょう。
イヌイットはグリーンランドやカナダの北部に住む民族で、もともとは動物や魚の生肉などを食べて生活していました。
彼らが住む極寒の土地は農業に適していないため、穀物や果物や野菜などはほとんど食べない生活だったそうです、それで彼らは心臓病や糖尿病やガンなどが極端に少ないことで有名でした。
ところが近年、他の国の人たちと同じようなものを食べるようになったら、彼らは生活習慣病にかかるようになってしまったのです。
肉そのものが腸に悪さをして大腸ガンなどの原因となるのであれば、昔からイヌイットは他の国と比べて大腸ガンが多かったはずですね?
ただ、ハムやベーコン、ソーセージなどの加工肉を多く食べる人は大腸ガンのリスクが上がることはどうやら確かだと思われます。そして糖質を一緒に大量摂取することも良くないに違いありません。
そして、加工肉以上に喫煙やアルコールのほうがハイリスクだそうです。まぁそうでしょうね…特にタバコは健康には百害あって一利なしですから!
イヌイットのように加工肉ではない肉や魚を食べてビタミンミネラルもきちんと摂取しながら糖質制限をしている人たちよりも、外食や総菜を多く利用して飲酒や喫煙をする糖質好きの人たちのほうがずっと危険じゃないですか?
日本人と同じモンゴロイドであるイヌイットの話をしても「日本人とイヌイットは違う!」と言い、一方で草食動物のネズミの実験結果をそのままヒトに当てはめようとする方が多いのはおかしなことですね。
だって、イヌイットよりもネズミのほうにより近い方がいらっしゃるんでしょうか?もしかして、訳あって人間の姿をしているだけで本当は中身はネズミ…なわけはないですよね♪
糖質制限ダイエットで腸のために心がけるべきことは?
これから新たに糖質制限ダイエットを始める場合は、一時的に便秘気味になる可能性はあるかもしれませんが一過性のものです。
できればカルシウムとマグネシウムの摂取量がきちんとバランスがとれているかどうか栄養計算アプリなどで確かめてみてください。
そして、いくら肉は食べてもいいといってもハムやベーコン、ソーセージなどの加工肉ばかり食べないように気を付けましょう。加工肉よりも鶏肉や豚コマ肉のほうが価格も安いです。
イヌイットは果物や野菜をほとんど食べていませんでしたが、生肉に含まれるビタミンを摂取していたと考えられています。日本人の我々は生肉を食べるわけにもいかないので、ビタミンはきちんと摂取しましょう。
タバコを吸っている方は出来れば禁煙したほうがいいです、お酒も出来ればあまり飲まないほうが健康のために宜しいと思います。
食物繊維をどれだけ摂取すべきかはよく議論されますけど、個人差もあるので全ての方に同じ量を勧めるわけにもいきません。各自、適量を見つけてください。ただ摂りすぎはミネラルの吸収を阻害する可能性もあります。