糖質制限ダイエットに挫折してしまう方は多い
過去1年以内にダイエット経験のある20~40代の女性500人を対象としたネットの調査によると、糖質制限ダイエット経験者は56%でした。
その中で「目標体重を達成できた」方は20%で「痩せたけど目標までは届かなかった」方は52%だったそう。合計72%の女性はある程度ダイエットできたようですね。
そして糖質制限ダイエット中に「ストレスを感じたことがある」(79%)、「食欲をコントロールするのが難しい」(75%)、「食事における楽しみを感じにくい」(69%)と多くの方が苦労なさったみたい。
おそらく、糖質制限ダイエットをなさったことがない専門家の方たちは「極端な糖質制限ダイエットではよりストレスがたまるので、無理なくゆるーい糖質制限ぐらいにしておきましょう」とおっしゃるのでは?
でもね、周囲で糖質制限ダイエットを始めたものの結局途中で挫折してしまった人って、ストイックな糖質制限はしておらず「ゆるい糖質制限」の方ばかりなんです。
普通に考えれば、「極端な」「ストイックな」方法ほどよりストレスがたまって継続できないような気がしませんか?これはいったいどういうことなのでしょうか。
少量だけでやめておくことはとても辛い!
糖質制限ダイエットが流行するようになり、いろいろな専門家が登場してさまざまな「流派」が生まれているようです。
中には「極端な方法はダメです、ご飯も食べる糖質制限でラクに痩せましょう」なんていう方も…ご飯を食べる方法が糖質制限と言えるのでしょうか?
ちょっと想像してみてください、あなたが仮にケーキが好きで好きで仕方がなく、何とかしてやめなければ…と思っているとします。
ケーキを1/3量だけ出されて「さぁ今日から1/3の量のケーキで我慢しましょうねぇ」と言われるのと、ケーキが出ない代わりにもっと別の美味しいものをしっかり食べていいという2つの選択肢があるとします。
あなただったらどちらが辛いと思いますか?前者の方が精神的にキツイと思いませんか?…だって常に「くそーっ、もっと食べたい!!!」と思い続けるわけですからね。
ケーキよりももっと美味しいものをたくさん食べていいのなら、そのうちケーキの事なんて忘れてしまうかもしれません。
しかしケーキをごく少量しか食べてはいけないという生活では、かえって頭の中は「もっとケーキを大量に食べたい」という強烈な欲望でいっぱいになってしまいます。
アルコール依存症の治療においても「飲む量を減らす」より「断酒する」方がうまくいくんだそうです。ケーキと同じ理由でしょうね。
糖質制限ダイエットをやめさせようとする業者さんたち
あまり気分のいい話ではないですが、みんながストイックな糖質制限ダイエットをすると生活に困る人たちはたくさんいらっしゃいます。
そのため「炭水化物は抜かずに選択しましょう」「食前に〇〇(食材やサプリ)を摂取すればいいんです」「血糖値が上がってもクスリで下げればいいんです」と言うわけ。
最初から火をつけなければ火事にはなりませんけど、いったん火をつけてからバケツで水をぶっかけて消してもらったほうがマッチ・薪・バケツ・水を販売するお店の人は嬉しいわけ。
中には「糖質制限ダイエットは、い…今はいいかもしれないけど数十年後に悪影響が出ます!!」と根拠が分からない脅しをかける方まで。そこまでして食べてほしいんですね💦
糖質制限ダイエットをゆるーく始めてはみたものの、辛くてたまらない…という方たちを狙って彼らは「糖質制限はダメですよ~」と耳元でささやくんですね。
本当はケーキを完全にやめるよりもケーキを1/3に減らすほうがキツイんですけど「極端な方法は辛いですよ~」と言われるとついそっちに引っ張られてしまうんです。
本当に「極端」なことをしているのは果たしてどちらか
「極端な」という言葉には、体に悪いというネガティブなイメージがつきまといます。そのため「極端な糖質制限」と言われるとなんとなく怯んでしまう方もいらっしゃいます。
でも「極端な方法」って本当にそうなのでしょうか?もしかしたら今までの私たちの食生活が極端に糖質に偏っていただけの可能性もあるのでは?
何しろ現代のヒトの食生活では、異常に大量に食べ過ぎなくても妊娠糖尿病・糖尿病・高脂血症・動脈硬化などの病気はつきものですからね。
そして何かを販売しているお店の方たちは、自社製品を悪く言うわけがありません。そういうお店の方が企業or個人として発信しているネットの記事などをそのまま鵜呑みにしてはダメですね。
もしあなたが「ちょこっと糖質制限」をして辛くてしょうがないのなら、それは中途半端なことをしているせいで辛さがMAXなのかもしれません。
「もっと食べたい、あああ…もっとたくさん食べたい…」と思っているうちは、絶対に依存症を断ち切ることはできません。本当に依存を断ち切りたければ、方法を見直す必要がありますね。