糖質制限している人たちは野菜を食べないの？
「糖質制限ダイエットをしている人たちって、野菜を食べないから腸内環境が悪くなるんじゃないの？」と思う方が必ずいらっしゃいます。
でも結論から申し上げますと、決してそんなことはありませんっ！流派（？）にもよりますけど、江部康二医師は少なくとも、野菜やキノコ、海藻などの摂取を制限していません。
ひと口に野菜といっても実にいろいろな種類があり、ほとんど食物繊維も含まないのに糖質がやたら多い物もあればその逆もありますよね。
ご飯150gにはたったの0.45gしか食物繊維が含まれていないのに「糖質制限すると食物繊維が不足する！」というのは非常におかしな話です。野菜は食べていいんだから。
イモは野菜と思いがちですが、どちらかというと主食だと思ったほうがいいですね。トウモロコシやカボチャもそうです。
緑色の野菜は、食物繊維が豊富で糖質が少ないものが多いです。よっしーの食事は、塩コショウでシンプルに味付けした肉や魚にサラダを添えるようなものが多いです。
4年近く前に糖質制限を開始した直後は一時的に便秘になりましたが、今はまったくそんなことはないですね。
いきなり食事の内容が変わると、そりゃ腸内細菌のバランスも一時的に崩れますって…しかし健康体であれば、いつまでもその状態が続くわけではありません。
だいたい私は昔から発酵食品も大好きでしたし、腸の調子は良かったのに糖尿病になりました。腸内環境が大事と言っても、ただお通じが良ければそれで健康というわけではないのではありませんか？
ヒトは肉だけ食べては生きてはいけない
ヒト以外の多くの動物は必要なビタミンCを体内で合成することができます。しかしどういうわけかヒトは進化の過程でその能力を失いました。
これは、ビタミンCの材料がブドウ糖であるために、貴重なブドウ糖（もともとヒトは大量に糖質を摂取するという前提ではなかったので）を脳に優先的に回すべきなのでビタミンC作りのために大量にブドウ糖を使うのをやめたのではないかと考えられています。
だから脳がそれほど大きくない動物たちは体内でビタミンCを合成し、ヒトやサルはビタミンCを食べ物から摂取することにしたんじゃないでしょうか。
ライオンは野菜を食べませんけど、体内でビタミンCを合成することができます。猫などもそうですよね。
ゴリラやオランウータン、チンパンジーなどは雑食ですが、メインは植物性のエサです。彼らはビタミンCを植物性のエサから補給しています。
ヒトの先祖はたまたま肉を食べ始めたのがキッカケで脳が栄養を得て大きく発達し、今日の繁栄につながっています。
だからヒトは、肉や魚を食べ、ビタミンCを得るために野菜も食べるのが本来の食生活と言えるんですね。
大昔のご先祖様は動物の骨髄をかじっていたらしいですが、いくら骨髄は栄養が豊富といっても現代の食生活でなかなかそれは真似できませんよね…
また困ったことに、現代の野菜や果物は大昔のご先祖様が食べていた野生のそれとはかなり異なります。品種改良によって、野菜も果物もうんと甘くなっています💦
「ビタミンCを摂取するため」と言いながら、一緒に必要以上に糖質を摂ってしまうことにもなりかねないのが現代の食生活です。
糖質に気を付ければ野菜もしっかり食べられます♪
ビタミンCは、現代人はいろいろな理由で大昔のご先祖様よりもかなり大量に消費してしまうようです。
たとえば車の運転など緊張する作業とか、人間関係とか、スマホで目を酷使するとか…昔の人は野菜や果物で十分に摂取できたものが、現代ではサプリを飲まないと足りないこともあるかもしれません。
そして食物繊維に関しても、どのぐらい摂取すべきかはその人によっていろいろな考えがあると思いますし、主食を摂取するかどうかによっても変わってくると思うのです。
だから各自いろいろ試してみるといいんじゃないでしょうか。今のところよっしーは、糖質の少ない野菜をシンプルに調理して、手作りの余計な物が入ってないドレッシングで食べるのがとても気に入っています♪
決して「糖質制限をすると食物繊維やビタミンCが不足してしまう」というわけではありません。糖質の摂取量に気を付けながら野菜もおいしく食べていいんですよ。
