よく聞く「エビデンス」って何?
エビデンス(evidence)という言葉をよく聞きますね。これは医学の分野で言えば、その治療法が良いとされる証拠、科学的根拠のことです。
よっしーの糖尿病内科の主治医は大病院の勤務医で、個人的には糖質制限の効果は認めていらっしゃるようです。
でもやっぱり「糖質制限はまだまだエビデンスが不足しているからね~、エビデンスがもっと蓄積するといいよね」とおっしゃいます。
まぁ勤務医の先生方はエビデンスに基づいて作られたガイドライン通りの治療を行わなければいけないというのはよく分かりますよ💦
しかしそのエビデンスは、医学論文ですよね?精神科医の藤川徳美先生は昨日のブログ記事で「論文の99%は製薬会社などのスポンサーのバイアスがかかった論文」とバッサリ!
まぁスポンサーが怒るような内容の研究などできるわけがありませんから、多くの論文はスポンサーにとって都合のいいものになるであろうことは容易に想像できます💦
誰もスポンサーになりたがらないような結果が出そうな研究はなかなか行うことが出来ず、したがってそのような事柄に関する「エビデンス」はなかなか集まらないというわけです。
エビデンスが集まらないと正式な治療法として認められないのに、エビデンスとなる研究にお金を出す人がいないのか…
自分たちのトクにならないことにわざわざお金を出すわけがないわよね💦
そのエビデンスは果たしてどれほどのものか?
ある学習塾で「この塾に通ってきちんと勉強すれば、6割の子が一流高校に合格します!」と宣伝しているとします。
では仮にその学習塾のやり方と正反対の勉強、それも高い授業料を払う必要もなく自宅で無料でできる勉強法が登場したとしたら、どうでしょう?
その勉強法を試した中学生の8割が一流高校に合格したとしたら、あなたはどう思いますか?保護者や子供であれば、すぐにその方法を試したくなるでしょう。
でも学習塾の関係者たちは「あんな勉強法で成績が上がるというエビデンスは無い!」と怒ってしまうかもしれませんね💦
しかし実際に「合格」したかどうかが子供たちにとっては何より大事なんですよね。どんなに素晴らしい方法でも効果がなければ意味がないです。
なるべくお金がかからなくて、しかも確実に学力が上がって志望校に合格するという「事実」が大切じゃないですか?
プロが「エビデンス」のない方法でお金をもらって教えることはいろいろと問題があるかもしれませんが、子供たちが自宅でそれを試すのは自己責任、自由なわけです。
6割の子供しか合格させられない塾が「お前の方法だって10割じゃないだろう?」とか「2割の子は落ちたじゃないか!」と言うのは変ですよね。お前が言うな、と。
塾に高いお金を払って結局ダメだった4割の子は「あんなにお金を払ったのに…」と言いたくても「お気の毒でしたね」とでも言われて終わりですかね。
エビデンスが揃うまで待っていたら人生が終わるかも
さまざまな理由から、糖質制限ダイエットを長期間継続しても絶対に大丈夫だと言い切れるほどのエビデンスはまだ十分ではありません。
日本人でのエビデンスもあるんですけど、まだまだ十分なものではないと言われても仕方がないと思います。これからもっと時間をかけていかなければ。
糖質制限は是か非か?と迷っている方はとてもたくさんいらっしゃいますし、大いに悩んで考えていただければいいと思います。
ただし「私はエビデンスが揃うまで待っているから」と言って何もしないでいるうちに人生が終わってしまった…なんてことにならないようにね💦特に糖尿病などの持病のある方は。
信頼できるエビデンスがあるものに関しては、それなりに耳を傾ける価値があるかもしれません。しかしエビデンスの中には、信頼度が低いものもあります。
またエビデンスが不十分なものが必ずしも間違っているとは言えません。なぜエビデンスがまだないのか?を考える必要がありますよね。
大事なのは「自分にとって良い結果が出ること」なんだぞ。
私たち一般人は、自分で良いと思ったものを自由にやればいいのよね。