糖尿病患者の糖質制限ダイエット

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糖尿病患者こそ糖質制限ダイエット♪

糖尿病の方が糖質制限ダイエットを行う利点は、いろいろあります。食後血糖値があまり上がらないので、経口血糖降下薬やインスリン注射を減らせます。中には、完全にやめることができる人もいます。

また、ダイエットして痩せることにより、インスリンの効きが良くなります。高度な肥満だった方は、痩せるだけで糖尿病が治ったかと思うほど改善することもあるんです。

 

 

糖尿病の方にも、糖質制限ダイエットはとてもいいですよね。ただ糖尿病の場合は、いくつか注意しなければいけないことがあります。

経口血糖降下薬の服用やインスリン注射を行っている場合は、これらを使用しながら糖質制限食を行うと低血糖になる危険性があるのですが、かといって主治医に黙って勝手にやめてしまうと、特に1型糖尿病の方はとても危険です。

 

にゃご
低血糖か…低血糖と言うのは高血糖以上にとても危険なことなんだろう?

よっしー
重度の低血糖の場合、運悪くそのまま死亡することさえあるのよね…

 

極端な糖質制限は危険という話は本当なのか?

 

 

↑2018年4月1日付の毎日新聞の記事に「ブドウ糖は脳にとって唯一のエネルギー源です。極端な糖質制限で低血糖になると脳へのダメージが心配です」という趣旨のことが書かれています。

脳はケトン体もエネルギーとして使えることはとっくに分かっているので、「ブドウ糖は脳にとって唯一のエネルギー源」という部分は明白な間違いですね。

しかし「低血糖になると脳へのダメージが心配」というのはその通りでしょう。低血糖になるのはどのような時だと思いますか?糖質を普通に摂取している方がインスリン注射をして「糖質量の計算が外れた」時にそれは起こります。

健康体であれば糖質制限しても低血糖にはなりません。よっしーは3年以上前から「極端な糖質制限」をしているんですが、あとどれぐらい待てば低血糖になるんでしょうか?10年後?20年後??

 

 

むしろ、糖質制限をしているにも関わらず空腹時血糖値がなかなか理想値まで下がらずに困っている糖尿病患者がたくさんいるのが現状です。彼らはなぜ低血糖にならないのでしょうね?

ヒトの長い歴史においては、糖質食べ放題という状況はごく最近までなかったのです。そのため、ヒトは飢餓に備えて必要な糖を肝臓や腎臓で作り出す仕組みを持っています。

また血糖値が低くなりすぎた時に上げるためのホルモンはたくさん持っています。健康体である限り、めったに低血糖になることは無いのです。

なるとしたら、糖新生がうまくできない病気の方か、あるいはインスリンを人工的に必要以上に大量に注射してしまった場合でしょうね。自前の絶妙な量とタイミングで分泌されるインスリンと違い、いったん外から注射してしまうとどうしようもないですから。

 

 

インスリン注射を完全にやめられるとは限らない

1型糖尿病で医師でもあるバーンスタイン先生は、インスリンの自己分泌が完全にゼロです。
先生は糖質制限食をなさっていますが、それでも食事前にごく少量のインスリンと、24時間じわじわ出ている基礎分泌のインスリンは注射しておいでです。

糖質を食べないとしても、少量のインスリンはどうしても必要であり、それらのコントロールは素人にはとても難しいのです。

糖質制限でインスリン注射をやめられる人もいますが、1型糖尿病の方は減らすことはできても完全にやめられることは少ないと思ってください。

インスリンの自己分泌が残っている方の場合は、やめられた例もあります。ゆっくり進行するタイプの1型糖尿病で糖質制限のみで薬もインスリンも使わずに正常血糖値を何年もキープしている人がたくさんいらっしゃいます。

 

 

「それはハネムーン(1型糖尿病患者は発症後数年間はインスリンの必要量が少なくて済むことがある)でしょ?どうせいずれはインスリンが必要になるわよ!」とおっしゃる方もいます。

しかし初期のうちに糖質制限を行うことで、一時的にではなく永久にインスリンなしで血糖コントロールができる人たちがいるのではないかと言われています。そうだとしたら本当に素晴らしいことですよね♪

 

誰もがインスリン注射をやめられるとは限らないとはいえ、普通に糖質がたっぷりの食事をして大量にインスリンを打つよりも、糖質制限食を食べて少量のインスリンを打つほうが低血糖のリスクは少ないですし、高インスリン血症の心配もしなくて済みます。

「僕は糖質制限はしません」とおっしゃって毎日スイーツやご飯たっぷりの外食で頻繁に高血糖と低血糖を繰り返している1型糖尿病の方を見かけたことがありますが、ある意味、自分で血糖コントロールを難しくしてしまっている面もあるんじゃないかと思います。

 

 

腎機能が低下している場合は気を付けて!

また、糖尿病合併症が出ている方も注意が必要です。早期の糖尿病腎症で自覚症状が何もないような段階なら問題はないのですが、かなり腎機能が低下してしまっていると、タンパク質制限を指示されているかと思います。

糖質制限ダイエットは高タンパク食なので、この段階になってしまうともう行うことはできないかもしれません。主治医によく相談する必要がありますね。

よっしーは糖尿病と診断された時すでに糖尿病腎症になってしまっていましたが、幸い初期段階だったので腎機能は正常です。

 

 

ただ、コーヒーのフィルターに細かい穴が開いて、細かいコーヒーの粒が多少漏れ出してしまうような状態です。その穴も、ゆっくりとふさがってきたかも?

ちなみに、この穴がどんどん広がって、大きなコーヒーの粒が大量に漏れるようになると腎機能がどんどん低下し、最終的には人工透析が必要になります。

糖尿病の方はただのダイエット目的と違って慎重に糖質制限を行わなければいけませんが、何か異変を感じたときは主治医に診てもらいやすいことや、定期的に尿検査や血液検査をしているので異変を早期発見できるということもあります。どうか、健康第一で、楽しく糖質制限ダイエットを行ってください。

 

にゃご
手遅れにならないうちに糖質制限を始めることが出来た糖尿病患者はラッキーだな。

よっしー
よっしーの場合、ある意味ちょっと手遅れだったかもしれないけど、これから出来ることを一生懸命やっていくわよ♪

♪よろしければ併せてお読みください♪
→持病がある方の糖質制限に関する過去記事まとめ(クリックで記事へ)

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