糖質制限ダイエットはダメだから正しいダイエット法を教えてあ・げ・る!?
Twitterをしていると、たまーにダイエットトレーナーやダイエット関連商品の業者さんからフォローされることがあります。
たいてい何のリアクションもなく無言フォローなのですが…そういうとき相手のタイムラインをチェックすると「糖質を制限するダイエットはダメです」と投稿されていたりするわけ。
わざわざ「@糖質制限」をつけているのは、糖質制限している人たちとつながってそうでない人たちとはお互いのために気持ちよく住み分けたいからなんですけどねぇ…
とにかく申し訳ないけど、そういう方と交流する必要性は特に感じないのでフォロバせず放置か、場合によってはミュートor相手からのフォローを解除させていただいてます。
まぁそれはさておき、みなさん糖質制限ダイエットをなさっていると何らかの専門家と呼ばれる方たちから「私が正しいダイエット法を教えてあげる」と言われることがありますね。
それで話を聞いてみると、「なーんだ、私糖尿病になる前ずっとそれやってましたけど?」という内容だったりするんです、かなりの高確率で。
議論してもたいてい疲れるだけでいいことはありません
よっしーの糖尿病内科の主治医のように、最初は糖質制限やケトン体は危険じゃないかと思っていてもきちんと話すと「なるほど、それはそうかもしれないねぇ」とだんだん分かってくれるようになる方もいます。
でも残念ながら、そうではない場合のほうが多いみたい!?たとえばある男性の方はトレーナーから「糖質制限すると筋肉が落ちますよ!」と言われたそうです。
それで筋肉が減るどころか逆に増えたことを示すデータを見せても「体脂肪計なんてアテにならないんです、この数値は不正確ですから!」って。めちゃくちゃですよねwww
逆にカロリー制限ダイエットと筋トレで体脂肪率が減っていないと嘆く女性に「体脂肪計はいい加減なので、本当は体脂肪は減っているんじゃないですか?」というのも見かけました。
まず結論ありきで、都合の悪い結果が出ると「体脂肪計が間違っているせいだ!」で済ませてしまうのは、呆れちゃいます。
同様に「脳の唯一のエネルギー源はブドウ糖です!」と言い張るトレーナーに「あの、ブドウ糖しか使えないのはグリア細胞だけでニューロンは違います」「グリア細胞のためのブドウ糖は糖新生で十分に賄えて…」などと言ったらどうなりますかね。
「あの客は小賢しいウザい客だ」と思われて嫌がられるか、あるいはキレられるか!?どちらにしてもあまりいいことはないかもですねぇ。
マニュアルに書いてないことを言われても、そんなことよく分からない方は多いでしょう。自分が糖質制限に1度でもきちんと取り組んだ経験があれば別ですけど。
糖尿病患者と健常者は別の人種ではありません
日本人の成人の5~6人にひとりは最終的に糖尿病または糖尿病予備軍になってしまいます。糖尿病は誰にとっても絶対に関係ない病気ではないわけ。
でもダイエット指導を行う方たちは「糖質制限は病気の人は仕方ないけど、健康な人は行ってはいけません!」なんておっしゃるんです、根拠はよくわかりませんが。
でも何かおかしくありませんか?ピーナッツアレルギーの方がピーナッツを食べてはいけないけどそうでない方は食べてもいいと言うのは分かります。
でも、現在健康な方も糖質をしっかり食べているうちにいずれ糖尿病になってしまうことは多いではないですか!よっしーだって独身の頃は何ともなかったんですよ。
決して「糖尿病の人と健康な人はまったく別」ではないことを忘れないで欲しいんですよね。運動していても肥満じゃなくても糖尿病になる人がいること、知らないのかな?
糖尿病患者にとって良いと言われる食事が、健常者の方の糖尿病予防に悪いわけが無いと思うのですが…いかがでしょうか。
糖質制限ダイエット「しか」経験のない方は少ないのでは?
日本で糖質制限ダイエットがここまで広く知られるようになったのは、本当にごく最近のことですよね。
昔はいわゆる王道ダイエット(バランスの良い食事でカロリーの摂りすぎをやめ、運動するなど)や単品ダイエット、置き換えダイエットなどいろいろありました。
よっしーも若い頃からいろいろダイエットを試みました。ジムに週5日通ったり、1食置き換えしたり、脂質制限したり…
テレビの健康番組で体に良い、血糖値にいいなどと紹介されているたいていの食材(マイタケ、ヨーグルト、酢たまねぎ、玄米などなど)もお試し済です。
特にマイタケダイエットは糖尿病発覚前に3年ぐらいずっと継続していたんですけど、結果は脂肪肝と糖尿病…非常に残念でしたorz
よっしーと同じように、以前は別のダイエット方法、全然違う食事療法を実践していたけどそれで健康を害したりして糖質制限に乗り換えたという方はかなり多いんですよ。
少なくともそういう方たちは、別のダイエット方法より糖質制限ダイエットのほうが体調がいいと実感したから続けているわけです。決して王道ダイエットを知らないわけじゃないんですよね。
それに対して糖質制限ダイエットを批判する方たちは、自分はきちんと取り組んでみたことがないという方も多くいらっしゃいます。食わず嫌いかな?もったいない。
ダイエット、フィットネス業界はまだまだ変わらない?
糖尿病治療だけではなく、フィットネス業界でもまだまだ「糖質制限はNG、きちんと糖質を摂取しなければいけない」という思い込みは根強いようです。
そしていろいろな企業の既得権益の問題も大きいと思いますね…あるフィットネス関連食品の会社のHPに明らかに間違った記述がありましたが、ずっとそのままですから。
いまは個人の体感として「ありゃ?糖質制限しても全然パフォーマンスは落ちないし筋肉もちゃんとついたじゃん」と感じている人が増えてきています。
でもそのことがきちんと科学的に認められて、マニュアルががらりと変わるためにはまだ相当な年月がかかるものと思われます。
学校で何を学ぼうが、実際に自分の目で見て経験してみないと分からないことはたくさんあります。よっしーも自分が糖尿病になるまでは、糖尿病になった人はお菓子とジュースばかりの人だと勝手に思い込んでいました…
でも、ジムで運動する人たちの中には糖尿病などの病気の人もいますし、このままだと将来糖尿病を発症する人も必ず含まれているのです。
ただ痩せればいい、筋肉さえつければそれで万事OKというわけではありません。バランスの良い食事で体重が減ったのに血糖値が悪化した方も知っています。
私たち糖質セイゲニストは決して「他のダイエット方法を知らない」わけではなく、過去にいろいろやってみたけど今の方法がもっとも良いと感じているので継続しているのです。