脂質を食べるのが怖い人は糖質制限ダイエットに失敗するかもしれません

トンカツ用の豚肉
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肉は食べても肉の脂身を食べるのが怖い!?

先ほど、あるネット記事で「糖質制限ダイエットは、野菜ばかりになりがちなカロリー制限ダイエットや脂質制限ダイエットと違って肉をしっかり食べることができます」と読みました。

そのとおりね~と思いながら読み進めていくと「日本人は主食からかなりエネルギーを摂取している人が多いので、糖質制限するとエネルギー不足で筋肉が落ちることも」!?

まぁ要するに、糖質を減らした分しっかりとタンパク質や脂質からエネルギーを確保しろよ、とこういうわけですよね。

あと「野菜中心の食生活」ではカロリーだけ十分でも筋肉は減っていきますので、念のため…もちろんみなさん先刻ご承知だとは思いますが。

 

ところが「タンパク質をしっかり摂取する」ところまでは出来ても「脂質をしっかり摂取する」というのはなかなかできない女性も多いのではありませんか?

その根底には「脂質=太る」「肉の脂は体に悪い」という恐れがあるからだと思うんです。それで、サラダチキンと野菜ばっかり食べてしまう…あるあるですね?

タンパク質は美肌や美髪には欠かせませんし、確かに糖質制限ダイエット中にはしっかり摂取する必要があります。…でもタンパク質ばかりで脂質を減らしすぎてはいけないんです。

 

にゃご
せっかく肉を食べようと思っても、脂のない肉しか食べないのは残念だよな。

よっしー
長年カロリー制限の考えに従ってきた方は、なかなか肉の脂を食べられないんだわ。

 

糖新生だけ…ではダメ!?

糖質制限ダイエットをしてもなかなか痩せにくい方はいらっしゃいますよね。もちろん、いくらなんでも大量に食べ過ぎていたり、実はけっこう糖質をたくさん摂取している方もいらっしゃるでしょう。

「糖質はもちろん減らすけど、脂質も減らせばもっと効果が出るはず!!」と思ってタンパク質だけ食べている方もいらっしゃるのでは?

糖質摂取量が少ない時、血糖値を正常値にキープするために「糖新生」が行われます。下の図はシティリビングweb様のサイトからお借りしました。

糖新生はアミノ酸などを材料にしてエネルギーを生み出すので、この材料が不足しないように気をつけなければいけないんですね。

 

 

でも、糖質摂取が少ないことによるエネルギーの不足を全て糖新生で補おうとすると、問題も起こります。

糖尿病ではない方ではあまり問題にはならないケースが多いのかもしれませんが、糖尿病患者はこの「糖新生」が必要以上に活発になっている場合があります。

糖新生が活発すぎるので、糖質を食べていないのに体内で勝手に糖が大量に作られ、それを抑えるために大量のインスリンが分泌されるので痩せにくくなってしまうのです。

これを解決するためには、第3の回路「ケトン体回路」をしっかり回してやる必要があります。ケトン体回路が回っていれば、糖新生ばかりが必要以上に活発になることもありません。

 

体脂肪を落とすために脂肪を食べる??

糖質制限ダイエットをしながら糖新生を完全にゼロにすることはできません。体内にはブドウ糖しかエネルギーとして使えない部分も少数ながら存在し、そのため血糖値は常に一定に保たなければいけないからです。

でもケトン体回路を活発に回していれば、糖新生ばかりが異常に亢進することはありません。糖質を減らす分、脂質からしっかりエネルギーを摂取することが大事なんですよね。

ケトン体がエネルギーとしてどんどん使われるようにしていれば、自分の体脂肪はエネルギーとして使われます。

 

 

タンパク質ばかり食べていると、糖新生ばかり活発になりやすいので…特に糖尿病やその前段階で太めの体型の方は「カロリーを抑えているのに痩せにくい!」ということになってしまうかも。

体脂肪を減らしたいのに脂質を取れと言うのはおかしな話だと思われるかもしれませんが、場合によってはある程度脂質をきちんと摂取したほうが痩せやすいわけ。

中でもココナッツオイルやMCTオイルなどの「中鎖脂肪酸」が体脂肪になりにくくケトン回路を回しやすいのでオススメです。

 

必須脂肪酸は体脂肪からは賄えません

そしてもちろん、脂質を摂取しなければいけない理由はそれだけではありません。人体にとって絶対に必要ですがヒトの体内では合成できない「必須脂肪酸」が存在します。

「わざわざアブラなんて食べなくても私のお腹には十分な体脂肪があるから」と思われるかもしれませんが、体脂肪から必須脂肪酸は賄えないんです…食事から摂取しないとね。

また脳の50~60%は脂質ですが、このうち約3分の1はアラキドン酸やドコサヘキサエン酸のような多価不飽和脂肪酸です。ヒトは肉食を始めて、他のサルたちより脳が大きくなりました。

 

 

アラキドン酸は肉に多く含まれる必須脂肪酸でドコサヘキサン酸はα-リノレン酸から体内で変換されますが効率が良くないので、青魚を摂取するほうがいいのです。

子供の脳の成長に必要なアラキドン酸とドコサヘキサエン酸は食事から摂取しなければなりませんが、この2つの脂肪酸は植物性食品にはわずかしか含まれていません。

親子で美しく健康に、そして賢い子になってほしいのであれば、しっかりと肉や魚を食べさせてあげなければいけないんですね。息子たちが小さい頃もっと気を付けるべきだったな…

 

糖質と一緒に食べなければ悪いことは起こらないのでは?

よっしーも以前はそうだったので分かるのですが、世の中には「アブラ恐怖症」の女性たちが多いと思います。男性は女性ほどではないかな?

それで、糖質制限ダイエットをすると言いながら結局野菜とサラダチキンばかり食べて「極端な方法は良くないから…」とご飯を半分食べちゃう方も多いですよね。

肉の脂は健康に悪い、太る!と思われるのでしょうけど、ライオンやトラが獲物を食べる時「脂は体に悪いから」とわざわざ脂身を残していますか?

彼らはお米やパンを食べません、それで肉ばかり食べていても太らないし健康に良くないことも起こりません。ヒトも基本的には同じでしょうね。

 

 

肉だけ食べても何ともありません。よっしーは糖質制限を開始してから、中性脂肪もコレステロール値もむしろ下がったぐらいです。

でもこれを大量の糖質と一緒に食べると、追加インスリンが大量に分泌されて余った糖質も摂取した脂質もすべて中性脂肪になってしまいます。脂肪肝や動脈硬化のリスクも!

肉の脂が悪いのではなく、それを糖質と一緒に食べるのが良くないのです。きちんと糖質を制限しているのなら、むしろ脂質は積極的に摂取したほうがスムーズに痩せるかもしれませんよ♪

 

にゃご
肉の脂を大量の糖質と一緒に食べるのはヒトだけだよな。そこに問題があると早く気付いてくれ!

よっしー
肉だけなら何も悪いことは起こらないわ。美味しいお肉を食べましょう♪

 

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