双極性障害ってどんな病気?
当ブログを読んでくださっている方は糖質制限でダイエットしたい女性の方や男女問わずちょっと血糖値が気になるという方が多いと思います。
今回はそうではなく、ブログの漫画に登場することに快く名乗りを上げてくださったひろさんのケース(双極性障害)です。
双極性障害は以前は「躁うつ病」と呼ばれており、躁状態(異常にハイテンションになり時に問題行動を起こすことも)とうつ状態(何もやる気が起きなかったり眠れないなどのいろいろな症状が出る)を繰り返すメンタルの病気です。
うつ病やパニック障害など何らかのメンタルの病気にかかった方は知り合いにけっこうたくさんいらっしゃるのですが、薬の副作用で別人のように太ったりとなかなか難しいようです💦
厚生労働省のサイトによると、双極性障害は発症の原因がまだはっきりと解明されたわけではなく、薬を飲んで症状を抑えることができるけれどかなり強い副作用が出ることもあるようです。
そしてこの病気は再発しやすく、糖尿病や高血圧と同じように薬を飲み続けることによって病気をコントロールしていくということ。なかなかすっきり「完治する」ことはないのでしょうか。
今回はひろさんの実体験を読みながら「糖質制限+サプリで双極性障害と向き合っていくこと」について考えてみることにしましょう。
メンタルの病気は食事とは関係ないと思っている方が多そうですね。
そうね。お医者さんたちでさえあまりご存じないかもしれないわ。
ひろさんは双極1型障害でした
漫画に登場してくださったひろさんは、双極性障害の中でも「双極1型障害」と呼ばれる病気をお持ちでした。
双極性障害はハイテンションになる「躁状態」と気持ちが落ち込む「うつ状態」を繰り返す病気ですが、この「躁状態」の時のハイテンションの度合いが大きいのが双極1型障害です。
双極1型障害の方の躁状態では、気分が高ぶってまったく眠らずに動き回ったり、ギャンブルにはまったり、後先を考えず高額の買い物をしたり、上司とケンカをして会社を辞めてしまったりすることもあるそう。
双極2型障害の場合は軽躁状態と呼ばれ、「あの人いつもより活発じゃない?」と思われる程度で躁の症状はそれほど目立たないこともあるそうです。
ひろさんは最初「うつ病」であると診断されましたが、その後別のクリニックで「双極性障害(1型)」であることが分かりました。
気分が落ち込んで外に出ることができず、布団をかぶってスマホでYouTubeの動画を観る日々が続いていたそうですよ。
そんなひろさんは精神科医の藤川徳美先生のことを知り、ホエイプロテインやキレート鉄サプリなどを日々の食生活に取り入れるようになります。
さらに金森式ダイエット(断糖・高脂質食)を知ってストイックな糖質制限・禁酒・禁煙で頑張った結果、2種類飲んでいた薬をやめることができ、心療内科への通院も終了出来て今のところ再発もないそうです。
社会復帰してすっかり元気を取り戻したひろさんは、同じように苦しんでいるたくさんの方にご自身の体験を伝えるべく活動なさっていらっしゃいます。
食事とメンタルに関係があるはずがないと思いますか?
多くの方は「食事(栄養)とメンタルの病気に関係があるわけがないじゃないか」と思っていらっしゃるのではないでしょうか。
よっしーは糖尿病と診断される前、やたらと怒りっぽい自分を自覚していました。ネットで見かけた、自分とはまったく関わりのない有名人に対して「この人はけしからん!」と腹を立てたり💦
糖尿病と診断されてからもしばらくは怒ったり泣いたりすることが多く、「どうせあんたには私の気持ちはわからないわよっ!」と夫に当たり散らしたこともありました(ごめんね)。
主治医からは特に指摘されていませんでしたが、血液検査のたびに貧血関連で正常値を外れている項目があるのでフェリチン検査をお願いしたら、まさかの「鉄すっからかん状態」!!!
あれから4年以上経ちましたが、今ではたいていのことは「まぁいいか」と思えるようになったと思います。当時けしからんと思っていた有名人のことなんて、まったくどうでもよくなってしまいました(笑)不思議です。
ある知人女性は、若い頃一人暮らしをしていて3食とも菓子パン「だけ」で済ませていたことがあり、体は痩せていましたがメンタルの不調を感じて心療内科へ通院していたそうです。
すべてのメンタルの病気が栄養だけのせいとは思いませんけど、何らかの栄養の問題によってそういう症状が出現することがあるというのは全然不思議ではないと思いませんか?
服薬中の方は主治医に無断で薬をやめないでください
一般的には、双極性障害などのメンタルの病気は薬を飲んでもなかなかすっきりと治すことは難しいとされることが多く、また薬の副作用に悩んでいる方も非常に多いです。
よっしーが知っているだけでもメンタルの薬の副作用で明らかに太った方は何人もいますし、その中には家族に誰も糖尿病患者がいないのに境界型糖尿病と診断された方も…
「病院の治療以外はすべてインチキでけしからん!」と怒る方もいらっしゃいますが、藤川先生の方法は勝手に病院で処方されている薬を飲むのをやめてしまいましょうということではありません。
どんな病気でも、今までずっと飲んでいた薬を急にやめると生命にかかわることもありますから、主治医に黙って勝手に薬をやめることだけは絶対にしないでくださいね💦
そうではなく、薬は今までどおり飲みながら食事を改善することで病気の改善を目指そうというのです。自然に薬が要らなくなる状態に持っていくということです。
糖尿病患者が「血糖値を下げる薬を飲むから食事はなんでもいいや」と言ってタピオカミルクティーを飲んでカツカレーをお代わりしていたら絶対に良くならないでしょう?それと同じです。
すべての方がひろさんのように順調に回復なさるかどうかはわかりませんが、きちんと病院での治療を継続しつつ食事を改善してみてもいいじゃありませんか。
上記の本はよっしーも持っていて、メンタルの薬で太ってしまって困っている知人に貸し出し中です。ずっと返ってこないということは、夢中で一生懸命読んでいるんだろうと思います♪
「食事で変わるわけがない」と決めつけてはもったいないですね。
そうよ、少しでも症状が良くなればそれだけ希望が見えるってものよ。あきらめてはいけないわ。