糖質制限していれば運動は不要なの?
糖質制限ダイエット中のみなさん、運動は行っていらっしゃいますか?何かしらできる範囲で運動をなさっている方は多いと思います。
よっしーは糖尿病合併症がすでにあるので昔のような強度の高い運動は避けていますが、軽いジョギングや強度が高すぎない筋トレなどは行っています。
でも中には「糖質制限していれば運動は一切不要」「むしろ運動しないほうがいい」という意見もあるようですね。
糖質制限ダイエットで運動なしで痩せることに成功した方も確かにたくさんいらっしゃいますが、本当に運動は不要なのでしょうか?
よっしーの考えでは、特に激しい運動は必要ないですがある程度の運動はしたほうがより効果的だと思います。後述しますが、特に糖尿病のケがある方はそうです。
ナマケモノのように、効率の悪い葉っぱを食料とするためになるべく動かずに消費エネルギーを節約している動物も確かにいます。
しかしヒトのご先祖様はそうではなく、獲物を追いかけたり敵から逃げたりしてそこそこ歩いたり走ったりする生活を送ってきたはずです。
そう考えると、デスクワークでずっと座りっぱなしの生活ではやはり運動不足です。できる範囲で少しは体を動かすほうがヒトとしては自然じゃないでしょうか。
ずーっと座りっぱなしと言うのは確かに不自然なことかもしれませんね。
そうでしょう?大昔のご先祖様がずっと動かない生活を送っていたとは思えないわ。
運動する目的は食べたもののエネルギーをすべて消費することではない
運動する目的は、たとえば「500kcalの食事をしたから運動で500kcal消費して全部チャラにしちゃおう」といったことではありません。
糖質の含まれた食事をして血糖値が上昇した時、運動を行うことで血糖が消費されて血糖値を下げることが出来ます。
ただし強度の高い運動を行った場合、血糖値を上げるホルモンが分泌されてかえって血糖値が上がることもありますので(すでに痩せていて体脂肪の少ない人は特に起きやすいようです)ご注意を。
太っている方や2型糖尿病患者では「インスリン抵抗性」といって、血糖値を下げるホルモンのインスリンが効きにくい状態になっています。効きにくいのでその分大量に分泌されます。
定期的に運動をしていると、このインスリン抵抗性が改善されてきます。これは体重が減少する前から期待できる効果だそうです。
インスリンは別名「肥満ホルモン」とも呼ばれ、たくさん分泌されると太りやすくなってしまいます。
インスリン抵抗性が改善されると、同じものを食べても少しの量のインスリンで効くようになりますので太りにくく痩せやすくなるのです。
このほか、運動には骨密度の低下を防ぐ効果もあります。筋トレだけだと動脈が硬くなるので血管をしなやかにする有酸素運動を組み合わせた方がいいと思います。
運動不足も運動を過信するのもよくありません
ヒトのご先祖様はもともと適度に走り回る生活をしていたので、現代の私たちもそのような適度な運動はした方がいいと思います。ナマケモノとは違い、そのように適応してきたのですから。
ただし「運動するから何を食べても平気」などと過信すると痛い目に遭うかもしれません。よっしーは若い頃「筋肉さえ増やせば糖質を食べても糖尿病にはならない」と思い込んでいました💦
糖尿病などの持病がすでにある場合は、病気の状態によっては運動の量や内容に制限がかかることもあります。運動を始める前に必ず主治医に相談してくださいね。
インスリンの効きを改善し健康的に痩せることが目的なら、ボディビルダーやプロのアスリートたちのような過酷な運動は必要ありません。
彼らは競技のために一生懸命やっていらっしゃるのであり、健康を第一の目的としてやっているわけではないからです。
極端な運動不足も運動を過信することも、どちらも良いことではないと思います。健康的なダイエットを目指すみなさんは、糖質オフをしつつできる範囲で運動を取り入れるといいのではないでしょうか。
無理は禁物ですが、運動不足にならない程度の運動は必要ですね。
そういうことね。持病のある方は特に無理は禁物!