朝食がコーヒーだけなんて不健康すぎる!?
もうかなり昔の話になりますが、大学生の時何かの講義でお医者さんが「僕は朝食をブラックコーヒーだけにして運動なしでダイエットに成功しました」とおっしゃったんです。
若かった私や友人たちは「えーっ、運動しないなんて不健康だよねェ」「朝食はしっかり食べなきゃ!」「絶対筋肉が落ちてリバウンドするよwww」と言いたい放題!
ところが30代になり、その時の友人の一人が遺伝で妊娠糖尿病から産後、境界型糖尿病へ…私も妊娠糖尿病から2型糖尿病になってしまいました。
私と友人は糖質制限を開始し、なんとか元気にやっています。「昔、大学で勉強したことは一体なんだったんだろうね」と笑い合ったりしますよ。
「朝食をブラックコーヒー+α(良質の脂質など)だけにする」方法は糖質制限の江部康二医師、宗田哲男医師など多数の医師たちが実践なさっている方法ですよね、今でこそ。
このように、最初に聞いたときは「嘘でしょー!?」と思っても、かなり後になってから「んんん?あれはもしかして正しかったのか?」と考え直すこともあったりするわけです。
あなたが現在「こんなの信じられない!!」と思っているその情報も、もしかしたら何年か経ったら「あっ、そうだったのか…」と思うことがあるかもしれませんよ?
よっしーたちの場合は「糖尿病」というきっかけで考えが変わったんだよニャー。
そうね、病気じゃなかったら今でも糖質を普通に食べていたかもしれないわ。
常識はどんどん変わっていく、アップデートしよう!
私たちが大学で栄養学やその他を勉強したのはもう20年ぐらい昔のことです。当時の教科書には「ケトン体が出るとヤバイ」的なことが書かれていたような記憶がありますが、ここ20年の間にいろいろなことが分かってきました。
昔の教科書に書いてあったことが必ずしも今も正しいとは限りませんし、「昔は良かった」というならたとえばインスリン注射が登場するまでは日本でも「厳重食」という糖質制限によく似た食事療法が実践されていました。
アメリカでは糖尿病患者の食事療法として糖質制限がかなり認められてきており、このままでは日本もいずれ認める方法に変わらざるを得ないでしょう。
また長男は授業で先生が糖質制限ダイエットについて話していたと教えてくれました。先生は大柄な男性ダイエッターで「糖質制限は辛いからリバウンドするから気をつけなさい」とおっしゃっていたそうです。
まぁ先生のリバウンドはともかくとして(!)糖質制限というものが昔と違って多くの人が知るものとなり、関心を持つ方が増えたということですね。
昔の教科書に書かれていたことも、少しずつ変化していくとしてもむしろ当然のことかもしれません。変わっていくことを柔軟に受け入れる姿勢はとても大事だと思います。
自分が知らないことをすぐに受け入れるのは難しい…
大学の先生が「私は運動なしで朝食をブラックコーヒーにするだけで痩せました」とおっしゃったとき、私も友人たちも受け入れることができませんでした。だって当時の私たちが知っていたこととあまりにも違い過ぎたからです。
運動部で頑張っていた友人たちは「運動なしで痩せるわけがない」「運動せずに痩せるのは不健康!」と。これは「運動が素晴らしいものだ」と思うゆえでしょう。運動はしたほうがいいと個人的には思いますが…
そして栄養学が大好きで「朝食はしっかり食べましょう」という家庭に育った私は「朝ご飯を食べないなんて栄養が足りないわ~」と思ってしまいました。
でも医師であるその先生はダイエットに成功し、リバウンドも体調不良もないとのことでした。結果が良いんだからそれでいいじゃないか、と今なら思えます。
自分が知らないことに出くわすと、昔の私たちのように「えーっ、そんなのダメに決まってるじゃない!!」と否定してしまう方が多いのではないでしょうか。
でも「実際はどうなのか調べてみよう」と論文を読んだり自分でやってみると、今までダメだと思い込んでいたことに対する見方が変わるかもしれませんよ!?
すぐに否定するのはもったいないニャ。
ちょっとでも興味が湧いたのなら調べてみるといいわね!