食事制限したら筋肉は減る?減らない?

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糖新生で筋肉がげっそり!?

皆さんは「痩せたいけど糖質制限やカロリー制限をしたら筋肉が減るんじゃないかと心配」と思ったことはありませんか?確かに、いくら体重が減っても筋肉も減るようでは良くないですよね、減らしたいのは体脂肪なので。

「筋肉が減らないようにダイエット中もタンパク質はしっかり摂りましょう」と言われますし「糖質が足りないと筋肉が減るので糖質制限しすぎてはいけません」とも。

若い頃スポーツクラブのスタッフとして働いていた私は「糖質が足りないと…」をまったく疑うことがなかったですが、しっかり糖質を摂り続けて糖尿病になってしまいました。家系なので体質の影響は大いにありますけども。


 

何らかの食事制限をして外部からのエネルギー供給が不足している時、健康な方では低血糖にならずに正常血糖値が維持されるのはなぜでしょうか?

このような時、主に肝臓で(腎臓でも)糖質以外の物質からブドウ糖を作り出す「糖新生」が行われます。このおかげでちょっとぐらい食べなくても無事に生き延びることが出来るのです。

糖新生の材料は乳酸、ピルビン酸、アミノ酸、グリセロールなどがありますが、細かい経路は割愛します。

体脂肪「だけ」を材料にすることができればよいのですが、筋肉も糖新生の材料となるので「糖新生が起こると筋肉が落ちるんじゃないか?」と不安になるのは当たり前ですよね。

 

チャーコ
チャーコ

僕は糖質は食べないけど筋肉は落ちないですよ!

よっしー
よっしー

そうね。猫は甘いものを食べるようには出来ていないもの。人間はどうかしら?

「インスリン」がカギ!

「食事制限すると体脂肪は減るが、筋肉も減る、だからあまりカロリーを減らしすぎないようにして運動して痩せるしかない、特に糖質制限は糖新生が活発になるのでめちゃくちゃ筋肉が減るはずだ」と思う方はきっとかなり多いでしょうね。

しかし、もうすぐ糖質制限歴10年になる私は別に筋肉量は減っていないんですよ。年齢(現在46歳)に加えて糖尿病合併症があるので大したトレーニングもしていないので、増えもしませんけど(笑)

もし糖質制限でどんどん筋肉が減っていくなら、私の筋肉なんてとっくに削げ落ちて今頃は…私より長期間糖質制限を継続している方もたくさんいらっしゃいます。アメリカのバーンスタイン医師なんて50年以上です!(現在90歳)

 



 

「筋肉が分解される」と聞くと何かとんでもない異常な事態のように思いますが、じつは筋肉などのアミノ酸は毎日新しいものと入れ替わっているのです。古いアミノ酸は分解され、尿中に排出されます。

たとえ糖新生が活発になっても、必要な量のタンパク質が摂取できていればそうそう筋肉が減っていくことはないですし、逆にタンパク質が不足している状態が継続すれば筋肉は減るでしょう。

でもタンパク質の摂取量「だけ」ですべてが説明できるほど単純な話ではないようです。ここでカナダで糖尿病や肥満の患者を多数診ているジェイソン・ファン医師の本を開いてみることにします。


 

「医者が教える健康断食」には「血中インスリンが少ないと脂肪は継続的に燃焼し、多すぎると脂肪は使われにくい」とあります。2型糖尿病の一部患者ではインスリンがかなり多くなっているため「痩せなければいけないのに常時痩せにくい状態になっている」というわけ。未治療の1型糖尿病患者さんはどんどん痩せていきますが、治療開始すると場合によっては太ることもあるのもこの理屈です。

ちょっとばかりカロリー制限してエネルギーが不足している時インスリンが多い状態で体脂肪を使いにくいとしたら、そのエネルギー不足はどこから持ってくるでしょうか?そう、筋肉をぶち壊す量が増えますよね。

そしてジェイソンファン医師によれば「血中インスリンが高いままカロリー制限をしても、体脂肪を使えないので体は代謝を下げてエネルギーを節約しようとする」つまり痩せにくいモードに入ります!!

長めの断食をしても意外に筋肉が減らなかったりするのは、断食では早期から血中インスリンが下がるので継続的に体脂肪をエネルギーとして使うので筋肉だけが分解されていくことはないからだと思います(それでもさすがに多少は減ると思いますが)。

 

ケトン体を使える?使えない?

外部からのブドウ糖供給が足りない時、「糖新生」だけではなく体は「ケトン体」にも大いに助けられます。

ダイエット中の皆さんが減らしたいにっくき体脂肪、つまり中性脂肪は、糖が足りない時まず脂肪酸とグリセロールに分解されます。脂肪酸はそのまま筋肉などでエネルギーとして使われます。

肝臓はグリセロールから「糖新生」でブドウ糖を、そして脂肪酸から「ケトン体」を作ります。ケトン体は脳のニューロンや心臓などを含め、体の大部分でエネルギーとして使うことが出来ます。

 

ケトン体とは…簡単に言うとどんなもの?
何かと話題の「ケトン体」っていったい何?ごく簡単に解説しています。

 

飢餓や糖尿病性ケトアシドーシス(インスリンが作用せず、体がブドウ糖をエネルギーとして使えない危険な状態)ではケトン体が激増するため、いまだに「ケトン体は危険物質!」と書いてあるサイトが有りびっくりしますが、インスリンが正常に作用している状態で「糖質制限して」ケトン体が増えている状態は何ら危険ではありません。それは生理的なケトーシスであり、脂質をメインのエネルギーとして生活しているということですから。

でも、うまくケトン体を作れなかったり、作られたケトン体をエネルギーとして使いにくい場合があります。

生まれつきの遺伝子の変異によって起こる病気でケトン体が作れないor利用できない方は稀ではありますがいらっしゃいます。

また生まれつきではなくてもいろいろな原因でケトン体の利用がいまいち上手くいかない場合があるようです。たとえ糖質制限中でも、尿にケトン体がたくさん出ていれば出ているほど良い!とは限らないのでご注意を(利用できずに出ていっている、かもしれないので)。

 

筋肉を落とさず体脂肪「だけ」減らすのは難しいが…

筋肉をまったく減らさずに体脂肪「だけ」どんどん減らしていくのは、じつはけっこう難しいことです。

ダイエットで筋肉ばかりどんどん減っていくようなことを防ぐ手段はありますけど、100%というわけにはいきませんからね。

ただ、一時的にわずかに筋肉が減ったとしても、それ以上に体脂肪をグンと減らすことができれば状況はとても良くなるはずです!

 

 

特に糖尿病や糖尿病予備群の方「血中インスリンを下げるような食事内容」とはどんなものか考えて、タンパク質は多めに摂るようにしていましょう。ラ◯ザップがヒントになるかも!

「なるべく糖新生が起こらないように糖質を多めに摂る」のはひとつの選択肢ではありますが、私のように糖代謝異常がある方にはあまりおすすめしません。

単に摂取カロリーや糖質摂取量が少なければ少ないほど筋肉が減るわけではありません。難しい話ですが「医者が教える健康断食」または「糖脂肪」をじっくりお読みになるのもおすすめです!

 

チャーコ
チャーコ

しっかり勉強してみたくなりました!

よっしー
よっしー

医師が書いた本を読むのはおすすめよ!!

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最後までお読みいただいてありがとうございました♪

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ダイエット中のトラブル
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