NHKガッテン! レムナントコレステロールって何だ?

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HDLでもLDLでもない第三のコレステロール

昨日、NHKの「ガッテン!」で「コレステロールの新常識SP 一番注意すべきはコレだ!」が放送されました。

 

 

血液検査の結果を見ると「総コレステロール」「HDLコレステロール」「LDLコレステロール」という項目がありますよね?

総コレステロールからHDLとLDLを引くと、いくらか数字が余ると思います。この「余った数字」はHDLでもLDLでもない第三のコレステロール「レムナントコレステロール」の数値なのだそうですよ。

残念なことに、よっしーが通っている病院では「総コレステロール」は出ませんが…

 

 

(上の画像は、九州肉屋.jp様のサイトからお借りしました)

 

このレムナントコレステロールの多くは食事由来で、動脈硬化の原因に最もなりやすいとのこと。

糖質制限ダイエットで高脂肪食を摂取している私たちとしては、大いに気になりますよね。

 

レムナントコレステロールが動脈硬化の原因?

よく「LDLコレステロールが悪い」と言われますが、じつはLDLコレステロールが多いだけで動脈硬化が起こるわけではないです。

LDLコレステロールの中には「大粒で悪さをしないやつ」と「小粒で悪いやつ」がありまして、きちんと糖質制限ダイエットができていれば増えるのは「大粒で悪さをしないやつ」だそうです。

血液検査では大粒も小粒も一緒くたに数えてしまうため、区別がつきません。中性脂肪とHDLコレステロールが正常値であれば、LDLコレステロールの大部分は「悪さをしないやつ」であると考えられるそうです。

下の表は、清水泰行医師のブログからお借りしました。中性脂肪の値が低い場合、ことに60未満であればほとんどのLDLコレステロールは「悪さをしないやつ」であることが分かります。

 

 

逆に中性脂肪が140を超えていれば、ほぼ全部が「悪いやつ」になってしまいます。同様に、HDLコレステロールが多い場合もLDLコレステロールの大部分は「悪さをしないやつ」と考えられるそうです。

よっしーは糖尿病と診断されたとき(糖質を普通に摂取していたとき)HDLコレステロールが低値でLDLコレステロールと中性脂肪が高値でした。完全にアカンやつでしたね。

 

 

糖質制限をしていない場合、食後に血糖値が上がると血管の内皮にキズが付きます。このとき、特に小粒のLDLコレステロールがキズ部分にくっついてしまい、マクロファージに食べられてしまいます。

コレステロールを食べすぎたマクロファージは死んでしまい、その死骸がプラークになり、血管の内側がだんだん詰まって狭くなっていくのです。

ところが、レムナントコレステロールは、血管内皮がキズついていなくてもマクロファージに食べられやすいのではないかと言われており、これが問題になっているんですね。

 

糖質制限ダイエットを行うとレムナントコレステロールが増えるのか

レムナントコレステロールは食後高血糖にならなくても動脈硬化の原因になり得るらしいこと、食事由来の脂肪がレムナントコレステロールに多く含まれることを考えると、「糖質制限ダイエットを行うと動脈硬化になるのではないか?」と思ってしまいますよね。

実際のところ、どうなのでしょうか?

 

 

食物に含まれる脂質は、小腸で吸収される→キロミクロンになる→筋・脂肪組織→レムナント→肝臓に取り込まれる、という経過をたどります。

脂質代謝が正常な方の場合、血液中のレムナントコレステロールは速やかに肝臓に取り込まれるので、さほど問題になることはないそうなのです。

ところが、肝臓が他の仕事で大忙しの場合など、レムナントコレステロールの回収まではなかなか手が回らず、血中に大量にあふれたままになってしまうようです。

糖質を過剰摂取している場合、肝臓は余った糖分を中性脂肪に合成することに一生懸命ですし、お酒を飲みすぎていると、肝臓はアルコールという毒物の処理で必死です。

 

 

また糖質やアルコールの摂りすぎで中性脂肪が高い場合、余計なコレステロールを充分に処理できにくくなります。

正しく糖質制限ダイエットを行っていて健康な方であれば、通常は肝機能は良好ですので、レムナントコレステロールが大量に血液中を漂っているという状況はそれほど起こらないと思われます。

番組では「HDLコレステロールとLDLコレステロールが完全に正常値なのにレムナントコレステロールだけが多い」という方が結構いると紹介していました。おそらく、あの方たちは糖質制限ダイエットはなさっていないのでしょうね。

 

とはいえ、気を付けるに越したことはありません

正しい糖質制限ダイエットを行っていてお酒を飲みすぎておらず、中性脂肪やHDLコレステロールが正常であればあまり心配することはなさそうです。

しかし、何ごとも絶対に大丈夫ということはありません。

番組ではレムナントコレステロールを減らす方法として「肉を食べすぎない」「青魚を積極的に食べる」「大豆製品、野菜を食べる」ことなどを勧めていました。

 

 

また食物繊維が豊富な食事は、食事からのコレステロール吸収を妨げると言いますよね。

よっしーは肉や卵もよく食べますが、1日1回は納豆と青魚を食べるように心がけています。有酸素運動と野菜摂取にも気を付けています。

いくら糖質制限ダイエットといえども、肉ばかり食べるというわけにもいかないと思うからです。おかげで、重度の糖尿病にもかかわらず血管は今のところ大きな問題はないみたいです。

食物繊維が体に良くないと考える方もいらっしゃると思いますが、こればかりは自分の体調と相談して、自分で判断して決めてください。

 

コレステロールをいたずらに怖がらないことです

昨日の「ガッテン!」を観た人の99%は「そうか、やっぱり肉の食べ過ぎは体に悪いのねぇ」と思ってしまったと思います。そういう内容でした。

しかし、単純に「肉に脂肪が多い=レムナントコレステロール増加=動脈硬化」と決めつけるのではなく、体内でどんなことが起こっているのか冷静に考えて見なければいけませんよね。

 

 

普通に糖質を摂取している人では、HDLコレステロールとLDLコレステロールが完全に正常なのにレムナントコレステロールが多い人がいるのはなぜでしょう?

ただコレステロールの数値ばかりに気を取られていると、重要なことを見逃してしまう気がしました。

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