あなたは正義のヒーローになりたいですか?
「勧善懲悪(かんぜんちょうあく)」とは、ざっくり言えば「良いもの・正しいものが悪者や間違ったものをやっつけて懲らしめること」です。
アンパンマンがばいきんまんをやっつけたり、ドラクエで勇者たちがラスボスを倒したりするのは勧善懲悪ストーリーですよね。
しかし「勧善懲悪ストーリーの主人公になるのは時に危険なこともあるよ」と言ったらあなたは「え、なぜ?」と思われるでしょうか。
勧善懲悪は、正しい者が悪者をやっつけるのです。それは「正義」であるはずですよね…
でも、「俺は正義の代表だ!あいつらは悪だからやっつけてもいいんだ!」と言うのは一歩間違うと危険なのです。
そもそも「絶対的な善」「絶対的な悪」というものは存在するのでしょうか?明らかに法律に違反するものは分かりやすいとしても。
自分を「正義」だと思うと、自分のやり方と違うものはすべて「悪」だと思いがちなのでは?
自分が正義のヒーローになって「悪」をコテンパンにやっつけなきゃ…そう思う人たちだらけなので、今日もあちこちで争いが絶えません。
そういわれるとそうだな。自分は気に入らなくても、別の人にとってはそうじゃないかもニャア…
そうなのよね。ちょっと考えてみましょうか。
あなたが気に入らない相手は本当に「悪」でしょうか
「自分は絶対に正しい」と思ってしまうと、ついつい「あいつらのやり方は俺とは正反対だからあいつらは悪なんだ!」となりがちです。
でも、答えがひとつしかないとは限りません。1+1の答えは2かもしれませんが、健康法やダイエット方法の答えは複数あっても良いのでは?
確かに中には「この高額な壺を買えば病気が治りますよ」的な明らかにインチキな商売をしている方もいますけど💦
ネットでは匿名のせいか、ついつい強気になって気に入らないものを叩いてしまうこともありますね。
時には医師でさえ、他の医師のことを匿名で「ええっ?それは人の命を救う方が言ってはいけないのでは…」というすごい言葉で罵っていることもあります。
自分のやり方と違う、自分が気に入らない、自分の商売の邪魔になる…だからといってあまりにひどい言い方は、ただ残念です。
自分があまりよく知らないことの中にも、もしかしたらいずれ常識となっていくものが含まれているかもしれません。
正義のヒーローは時に間違えることもある!
故・手塚治虫さんのアニメ『ジャングル大帝』は過去に何度もアニメ化されていますが、よっしーが特に好きなのはテレビ東京版です。
テレビ東京版のレオは決して「いつでも自信に満ちあふれた、かっこいい正義のヒーロー」ではありません。
まだ未熟ゆえに時に仲間の信頼を得られなかったり「俺は正しいんだ!」と暴走してエスカレートしすぎてしまったり。
いつでも絶対に正しい者など、そもそも存在するのだろうか…と深く考えさせられる作品です。
テレビ東京版のレオのように、正しいと思われている者でも時に暴走して相手を傷つけてしまうことがあります。
「自分は正しいので、間違ったものをやっつけてもいいんだ」というのは非常に危険な場合がありますね。
そもそも「正しい」「正しくない」を誰がどうやって決めるのかという問題もあります…
「正義のヒーロー」になろうとしなくていい!
自分が「正義のヒーロー」になったつもりでいると、「正義のヒーローの俺が悪者をやっつけなきゃ!」と思ってしまいがち。
でも、ちょっと考えてみてほしいと思うのです。あなたが「悪者」だと思っているそれは、本当にすべての人にとって悪なのでしょうか。
もしかしたら、あなたが相手のことをよく知らないで表面的な部分だけ見て批判しているだけかもしれません。
ダイエットにしても、自分が成功したのなら、他人が別の方法で成功しても別に怒らなくていいでしょう?
よっしーは健康のために糖質制限をしていますが、最近では糖質制限をしていない方から学ぶこともあったりします。
ただしそれは、相手の方にも他の方法を受け入れる気持ちがあってこそ。お互いに学べるのです。
正解はひとつじゃなくていい。自分が知らないだけで、答えは複数あるかもしれないのですから。
いつも自分は正しい、だから何をしてもいい…なんて思ってはいけないぞ。
知らないことを全部間違いと決めつけて否定するのはもったいないわ!