ダイエッターが糖尿病患者にマウンティング!?
姉妹ブログのほうに書こうか迷ったんですけど、常々「みなさんは糖尿病にならないように気を付けてほしい」と思っているのでこちらに書くことにしました。
ダイエット目的で糖質制限をしている健康なみなさんの中には、時に「私たちは糖尿病じゃないからたまに糖質食べても平気だよねー」「糖尿病の人って可哀想ねー」などと公言する人もいらっしゃいます。
心の中で思うだけならいいと思うんですが、わざわざ糖尿病の人がたくさんいる場でマウンティングしなくても…と思ったりしますね💦
マウンティングとは、元はサルなどの動物が自分の優位性を示すこと。「自分の方が上なんですよー」というアピールですね。
でも、すごく幸せな人ってマウンティングをする必要はないんです。何かうまくいっていないことがあったりストレスを抱えている人が自分より不幸な人を探して「私はあの人たちよりマシ」と思い込むためにマウンティングするのです。
一生懸命ダイエットしているのについ食べちゃってなかなか痩せないとか、家族や職場での人間関係が上手くいっていないとか…ほら、あの人もきっとそんな悩みを抱えているはず。
あからさまなマウンティングではなくても、糖尿病患者を見て「まぁ、可哀想に」と思ってしまうことはあるかもしれません。よっしーも健康だった若いころはそうでした。
自分と同年代の少しでも太っていない女性のお客様が糖尿病だと聞いて「まぁこの人甘いものが好きなのかしら?」「この若さで糖尿病だなんて可哀想に」と思ったのを覚えています。
でも、そのうち自分もそのお客様と同じように糖尿病になってしまいました。自分がそうなって初めてお客様の気持ちを知ることが出来たと思います。
糖尿病患者は確かにいろいろ気を付けなければいけないので不便かもしれませんが、必ずしも「可哀想」というわけではないんです。
なまじ現在病気ではないからといってつい油断して食べ過ぎてしまっていつまでも痩せられない人たちは幸せでしょうか?それに、病気は糖尿病だけでしょうか…?
「可哀想」という言葉はどこか上から目線な気がするなぁ。
もちろん、悪意なんてまったくないことが多いとは思うわよ。
今健康な人も将来糖尿病になるかも!
いま現在「私は糖尿病じゃなくて良かったァ」と思っている方たちは決して油断してはいけません。下のグラフはメディカルiタウン様のサイトからお借りしました。
男女とも40歳未満で糖尿病または糖尿病予備軍と診断されている人はかなり少ないです。よっしーは父と弟も若年発症しているので遺伝の影響が強くて若いうちに発症したのでしょう。
でも40歳以降、年齢に比例して糖尿病患者はどんどん増えるのがお分かりいただけるでしょう。いま油断している人たちの中には、将来糖尿病になる運命の人がかなり混じっています!
「糖尿病の人は気の毒ね」と言っているみなさん、あなたも10年後や20年後には私たちの仲間入りをするかもしれないんですよ。
70歳以降では肥満者の割合のピークは過ぎているにもかかわらず糖尿病患者はグッと増えています。食生活の影響は「ただちに影響がない」としても時間をかけてじわじわ出てくるのが恐ろしいです。
「私は糖尿病家系じゃないから…」と思うかもしれませんが、よっしーの知人で家族に誰も糖尿病患者がいないのに薬の副作用で太って境界型糖尿病になった人がいます。スポーツ万能で糖尿病のイメージが皆無な男の子でした。
「自分だけは絶対に糖尿病は関係ない、この先もずっと」と言い切れる日本人がいったいどれだけいるでしょうか?
よっしーが通っている総合病院には、自分も糖尿病(軽度?)という標準体型のアラフィフの女医さんがいます。看護師さんにも糖尿病の方がいますよ。決して他人事じゃないのです。
「糖尿病じゃなくて良かった」ではなく「糖尿病を防ごう」
↑「私糖尿病じゃないから大丈夫よ♪」なんて油断していると…??
糖尿病を発症しやすい体質というものは確かに存在しますが、普通にご飯やパン、甘いものを食べる生活ではいずれ糖尿病になってしまう方はかなり多いです。その時期が早いか遅いかの違いです。
「糖尿病の人は大変ね、私は糖尿病じゃなくて本当に良かったわぁ」などとマウンティングしていると将来大変なことになってしまうかも💦
「糖尿病じゃなくて良かった」ではなく「糖尿病にならないように予防しよう」と思っていただければと思います。
そしてこれは自分も糖尿病を発症するまで知らなかったことですが、世間一般で言われている糖尿病予防法(主食を玄米に変える、適度に運動する、野菜や体に良い食材を積極的に食べる)では必ずしも糖尿病を防げないこともお忘れなく。
糖尿病は自分には無関係の問題だと思わないでほしいね。
そうよ!油断していると後ですごーく後悔することになるかもしれないんだからね。