痩せるだけなら糖質制限じゃなくてもいいのでは?
このブログを読んでくださっているみなさんは「ダイエットしたい」と思っていらっしゃる方が多いと思います。
体重を減らす、体脂肪を減らすというだけなら正直、必ずしも糖質制限ダイエットが最善かどうかは分かりません。糖質制限が合わない方もいらっしゃいますし。
若い女性の場合は特に、糖質制限だけではなかなかすんなりと目標まで痩せられるとは限らないからです。痩せるだけならもっと速い方法はいろいろあります。
ではなぜあえて糖質制限を選ぶのでしょう?糖質制限に反対する方たちは「糖質を制限しなくても痩せられる!」と「体重減少のスピード」ばかりに注目しているのではないでしょうか?
日本糖尿病学会の山田悟医師は「糖質制限食は対照食に比べて体重を減量しやすいか同等という状況であり、劣性であったことは一度もない」「糖質制限食のエネルギー制限食に対する優越性は動かし難いと確信する」とおっしゃっています。
健康な方がダイエットなさる場合、とにかく継続出来てしっかり効果が出れば方法は何でもよいわけです。でもそれだけはダメな方もいらっしゃるんですよね。
人間がダイエットするのは何のためなんだ?見た目をカッコ良くするためかニャー?
それは人によって異なるわね~。
痩せることと健康になることは必ずしも…
私の父が若くして2型糖尿病と診断されたので、自分はそうなりたくないと思って大学で栄養学や運動生理学を勉強した後フィットネスクラブで働き始めました。
そして20代半ばで長男を授かったら、赤ちゃんの分しか体重が増えていないにも関わらず妊娠糖尿病になってしまいました。
よく考えたら父は糖尿病と診断された後すぐにフィットネスクラブに入会して頑張って痩せて標準体重以下になったのに、血糖値はイマイチ良くならなくて医師に注意されていましたっけ。
食べ過ぎていた方はカロリー制限すると糖質の摂取量も減るので血糖値が下がる方が多いですが、もともと大食いしていなかった方には劇的な効果は無いことも多いのです、残念ながら。
体重が減ることが必ずしも健康につながるわけではないということですね。「メタボ」という言葉のイメージのせいか、痩せていれば何も問題ないと思い込んでしまう人が多いのでは?
女性の2型糖尿病患者さんで、栄養計算してくれるサイトで高得点を目指して頑張っていたら体重が減って血糖値はやや悪化したという方がいらっしゃいました。これでは意味がないですよね。
糖尿病や脂肪肝などは、太っていなくてもなる人はなります。ということは美容面ではなく健康面を重視したダイエットをする場合、痩せれば何でもいいというわけではないということ。
糖質制限とカロリー制限、どっちが辛い?
どんなダイエット方法でも、辛すぎて継続できないようでは結局意味がありませんよね。糖質制限とカロリー制限、どちらがより辛いでしょう?
ちょっと糖質制限しただけで痩せる人がいます。ちょっとカロリー制限しただけで痩せる人もいます。こういう方たちの場合はそれほど苦しさを感じることがないでしょう。
しかし辛いことに、ちょっと糖質を制限したりカロリーを制限する程度では体重がビクとも動かない人も結構いらっしゃるのです。
ハードなカロリー制限はとても苦しいものでした。大好きなサンマでさえ、1尾丸ごと食べるとカロリーオーバーになってしまうのです。
「死に物狂いでやり通せば必ず痩せるが、辛すぎてなかなか継続できない」それが個人的にハードなカロリー制限に対して抱いた感想です。
同様に、長年糖質依存症状態だった方がストイックな糖質制限を行うと非常に辛く感じることは容易に想像できます。どちらも、辛くて続かない方はいらっしゃいます。
何のためのダイエットなのかを考えればよい
糖質制限とカロリー制限、あるいはその他のダイエット法をただ「どちらかが効果的か」と比較しても意見が分かれるのは当たり前かもしれません。
ただひたすら早く痩せたい人、糖尿病などの持病がある人、健康になりたい人…ダイエットの目的は人それぞれな上、食の好みも実にさまざまだからです。
どうやら少なくとも糖質制限はカロリー制限と比較して劣ってはいないようなので、後はみなさんの考え方、やり方次第じゃないでしょうか。
大切なのは、自分がどうなりたいかということ、そして自分にとって継続しやすいダイエット方法かどうかでは?どれを選ぶかはあなたの自由です。
糖質制限はなかなか続かないという人も、どうしたら継続できるか考えてみるといいかもしれないニャー。
健康上の理由で糖質制限したほうがいい方もたくさんいらっしゃるからね。