赤身の肉は健康に良くないって本当?
これまで「赤身の肉、加工された肉は健康に良くないので控えるべきである」とあちこちで言われてきました。
それは、赤身肉・加工肉の摂取がガンや心疾患、糖尿病などのリスクを上げるという研究結果があったからでしょう。
ところが2019年9月30日、アメリカ内科学会の新ガイドラインに「成人の赤肉の消費について加工肉、未加工肉ともに現状量を維持すべきだ」と掲載されたのです。
アメリカでは日本よりもかなり多く赤身肉を食べていると思いますけど、その摂取量を減らさなくていいというのです。
「赤肉の摂取を1週間に3食分減らせば、ガンによる死者数が1000人につき7人減る」という結論に導かれる過去の数十の研究を見直したそうです。
その結果、いずれも死者数の減少はわずかで、統計的にはあまり信頼できるものではなかったんですって。
また「加工肉が心疾患や糖尿病発症のリスクを高める」とした研究のエビデンスの質は「極めて低かった」そうです。つまりアテにならないということ!
これまで「ステーキが好きだけど健康に悪そうだから…」と必死に我慢してきた多くの方の努力は何だったのでしょう💦
なんだ、そこまではっきりした根拠はなかったのか?
食べたいのに一生懸命我慢していた方がたくさんいると思うの…
ライオンが好んで食べるガゼルの肉は牛肉に似ています
肉食獣と言えばみなさんがイメージしやすいのはライオンですよね。『ジャングル大帝』ですら、レオが狩りをしているシーンが1回だけ登場します(テレビ東京版のアニメ)。
ライオンは大量に肉を食べますが、よく食べる獲物の「トムソンガゼル」の肉は牛肉そっくりだそうですよ。
それもそのはず、トムソンガゼルはスリムですがウシ科の動物ですからね…💦
内臓を食べるので多少の草も間接的に食べているとはいえ、ライオンたちの食事は「ほとんどが肉」ですよね。
「人間とライオンは違う!」とおっしゃるかもしれませんが、人間は完全草食では生きられません。ネズミやウサギとも違うのです。
だからヴィーガンの方はビタミンB12(動物性食品に含まれている)等のサプリメントを使用なさっています。
人間の体内ではビタミンCを合成できないので、ライオンよりはいくらか多めに植物を食べる必要はあるかもしれません。
しかし基本的に赤身肉を食べるからと言ってガンや糖尿病、心疾患になるとは思えないんです…ライオンさん、いかがですか?
好きなだけ赤身の肉や加工肉を食べてもいいのでしょうか?
今回は「アメリカ内科学会が過去の研究は十分に信頼できるとは言えないと認めた」という事実をお伝えしました。
だからといって好きなだけ肉を食べても絶対に大丈夫…とまでは言い切れません。
なぜならライオンが食べている肉と、スーパーで売られている肉とではいろいろ違うかもしれないからです💦
それに加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコンなど)には確かにいろいろなモノが入っていますよね。
まぁ現代では、魚だろうと野菜だろうとコメだろうと小麦だろうといろいろな問題が付きまといますが…
過度に神経質になる必要はないと思いますが、気になる方は摂取を控えてもよいのでは?
ちなみによっしーは、糖尿病を発症するまでは「肉よりも魚」の生活で、たまに食べるときはゆでた鶏のささみでした。
また同じステーキを食べるのでも、ステーキを単独で食べるのとご飯やパンと一緒に甘い味付けで食べるのでは健康への影響がかなり違うかもしれません。
各自よく考えて、良いと思う食べ方をしましょうね♪
今回のニュースは参考程度に考えるといいね。
そうね、決めるのはみなさん自身だからね。