朝食って食べなくてもいいのでは?
このごろ「朝食を抜いたほうが午前中の血糖値が良くなる」と思って朝食はバターコーヒーで済ませている私です。
糖質制限の江部康二医師も宗田哲男医師も朝食はそのぐらいしか召し上がっていないですよね。朝食は糖質量以上に血糖値が上がる糖尿病患者は多いと思います。
このブログを読んでくださっている方は健康なダイエッターさんが多いので「血糖値の話は関係ない」と思われるかもしれません。
でもね、糖尿病患者の血糖値を爆上げするような食事は、まだ糖尿病ではない方にもインスリンを大量に分泌させます。
現在かなり太っている方は糖尿病と診断されていなくてもインスリンの効きが悪くなっていることが多いので、かなりたくさんインスリンが分泌されているかも💦
大量にインスリンが分泌されると、食べたものは体脂肪に変わりやすくなります。朝食後に十分に運動しないのなら心配ですよね。
朝食抜きは糖尿病ではない人にも良いかも…と思っていろいろ検索していたら、ジェイソン・ファン医師の「トロント最高の医師が教える世界最新の太らないカラダ」という本を見つけました。
例によって、あまりネタバレしすぎないようにさらっと本の紹介や感想などを記事にしますので、興味のある方はどうぞお付き合いくださいませ♪
お医者さんが書いたダイエット本なのですね!
そうよ、この手の本はいろいろあるけど珍しく買ってみたの。
著者は糖尿病と肥満患者の治療を行う医師
この本の著者のジェイソン・ファン医師は腎臓専門医で、2型糖尿病と肥満に特化した独自の治療を行う「インテンシブ・ダイエタリー・マネジメント・プログラム(集中的な食事管理プログラム)」を開発なさったそうです。
彼のクリニックでは薬物療法よりも食生活の改善に力を入れているそうで、これは日本でもぜひそうなるといいなぁと思います。
そんなジェイソン・ファン医師の著書の原題は「THE OBESITY CODE」。その名のとおり最新の肥満研究や栄養学の知見から「肥満の秘密を解明する」本になっています。
こういう本ってアンチ糖質制限的な内容の物も多いわけですけど、面白そうだったので購入して読んでみるとおおむね糖質制限寄りの内容でした。
「体内インスリン量が多いほど太る」「低脂肪ダイエットは非科学的なやり方」など、糖質制限ダイエットをしている人であればすんなり納得できる記述が多いです。
この本はびっくりするほど内容が濃く、著者の個人的な意見だけではなく根拠となる大量の論文が引用されています。
著者はエビデンスに基づいた栄養学上の情報を提供するNPO「パブリック・ヘルス・コラボレーション」の理事長でもあります。
「いい加減なダイエット本ではなく、エビデンスに基づいた正しいダイエット情報を知りたい」という方にお勧めの本ですね。
糖質制限するだけでは痩せない場合がある理由は?
この本で「おっ」と思ったのは「糖質制限で痩せない場合がある」ことを詳しく解説しているということです。
彼は「肥満ホルモンであるインスリンが大量に分泌されることが肥満の原因である」としながらも、インスリンが大量に分泌される原因は糖質だけではないと述べています。確かに!
糖質以外で大量にインスリンが分泌される原因は、たとえばタンパク質だったりするのですが「じゃあタンパク質も減らせばいいのね」ということではないのが難しい💦
ただ「食事の回数は少ないほうが痩せる」というのは、ひと昔前に言われていたことと真逆なので「本当に!?」と思った方にはぜひ読んでいただきたい1冊ですね。
この本に書かれていることは健康なダイエッターさん、糖質制限だけでは痩せなかった方にもお勧めですが、2型糖尿病やその予備軍のみなさんにもすごく良い本だと思います。
プチ断食に関しても書かれていますが、低血糖になりやすい方や糖尿病患者さんは特に自己流で行うと危険なので主治医に相談してから行うようにしてくださいね。
人間はしょっちゅう食べている方が多い気がします。
そうよね、それって今までの思い込みに縛られているのかもしれないわ。