砂糖だけが「悪者」というのは変かも…
まず断っておきますが、この記事のタイトルが「砂糖だけが悪いの?」となっているのは別に砂糖が悪いと私が思っているわけではないです。
私は糖尿病なので砂糖は極力避けますが、特に気にしていない方、糖尿病家系ではない方は好きに召し上がればいいと思いますよ。
ただ「糖質制限したいんだけど砂糖だけ避ければいいんでしょ?」という方が実際にいらっしゃるので「砂糖だけを悪者にして他の糖質に気を付けないのはちょっと違うんじゃないの?」ということです。
いわゆる上白糖(よくスーパーで普通に売られている砂糖)の97.7%、黒砂糖の80%が「ショ糖」です。
ショ糖は「ブドウ糖」と「果糖」が1分子ずつくっついたものだと思ってください。多くの方が警戒する「果糖ブドウ糖液糖」はブドウ糖よりも果糖のほうが多いです。
「果糖+ブドウ糖が健康に悪い!」と言うなら、他の糖質は気にしなくても大丈夫なのでしょうか…??
ボクたちは野生では糖質の多いものはほぼ食べませんにゃー。
そうねぇ…それにいまの人間が食べているものって品種改良されていて野生の物とも違うしね。
果物やコメやイモはヘルシー!?
「果糖+ブドウ糖」である砂糖や果糖ブドウ糖液糖を「とても健康に悪い!」と言って避ける方は糖質制限に関係なく多いはずです。
ではその他の糖質…たとえば果物、お米、イモなどは気にしなくていいのでしょうか?現代の果物は品種改良されて甘くされており、大昔に野生に生えていたものとは違いますが…
果物は種類や時期により多少の差はありますが、ブドウ糖・果糖・ショ糖という糖質が含まれています。ショ糖は砂糖の主成分でしたよね。
お米やイモに含まれるでんぷんは体内で最終的にブドウ糖に変わります。お米やイモを食べてデザートに果物を食べれば、果糖とブドウ糖を一緒に大量に摂取することになります。
「でも食物繊維が含まれているから砂糖とは違うじゃないか!」とおっしゃる方も当然いらっしゃるでしょう。
上の表は大塚製薬様のサイトから引用させていただきました。1回に食べる量を考慮すると、食物繊維が多いと言えるのはアボカドぐらいじゃないでしょうか?
私は玄米・果物・イモ(さつまいも、じゃがいも)はしょっちゅう食べていましたが残念ながら遺伝には勝てず2型糖尿病になってしまいました。
もともとキノコやワカメをよく食べたりイージーファイバーを無糖の紅茶に入れて飲んだりしていましたが、食物繊維が血糖値の上昇を抑える効果には限界と個人差があるようですね。
玄米でも白米でも大差ないぐらい血糖値が上がる方はたくさんいらっしゃいますし、聞くところによれば私と同じように玄米食だったのに糖尿病を発症した方もかなりいらっしゃるそうです。
たまたま果物・玄米・イモで血糖値が上がりにくい方は良かったねと思いますが、個人差があるのに「私はこういう食材で上がらないのにそんなに上がるのはおかしいよ!?」と言ってくる方はホント疲れますね~!
市販の食物繊維が多い商品でも、私はあまり上がらないのに他の方ではかなり上がるとか、その逆もあります。「食物繊維が多いから大丈夫」とまでは言い切れないようです。
できれば血糖測定をしてみましょう!
世の中に「悪い」食品があるわけではありません。しかし糖質制限ダイエットをなさるのであれば、砂糖「だけ」を避けていては不十分です。
果物やイモなど、わりと食べても大丈夫という方もいらっしゃる反面、私のように少量でもしっかり血糖値が上がってしまう方もいます。
自分がどちらなのかを知るために、できればいろいろなものを食べて血糖値を測定してみてください。それで自分が境界型糖尿病だと判明した方も知っています。
ただし血糖値が完全に正常値でもうんと太っている方もいらっしゃいますので、血糖値が上がらなければそれでOKというわけではありませんが…ひとつの参考として。
果物やお米やイモを食べるのは砂糖を食べることと同じではありませんが、まったく別方向というわけでもありませんよね。
血糖値が影響を受けやすいタイプの方は特に「砂糖以外の糖質」にも気を付けたほうがいいと思います。
砂糖「だけ」気にするのも変ですにゃあ。
そうでしょう?それが言いたかったのよ。