「糖質過剰」症候群とは?
みなさんは、ドクターシミズこと清水泰行先生をご存知ですか?当ブログでもときどき清水先生のブログ記事を引用させていただいています。
清水先生は医師ですが、かつてお腹が出てきて中性脂肪値が高いことに悩んでいらっしゃいました。アトキンス式低炭水化物ダイエットを試してみたところ、どんどん痩せて体調が良くなりました。
そこでいろいろ勉強してみると、医学部で習ったことや世間一般で常識と思われていることに根拠がないものが多いことが分かったんだそうです。
一般的には、糖質の摂り過ぎと関係があると思われている病気は糖尿病の他、せいぜい肥満やコレステロールや中性脂肪の異常ぐらいじゃないでしょうか?
でも清水先生の新刊「糖質過剰」症候群 あらゆる病に共通する原因には、糖質が引き起こすと考えられる病気がものすごくたくさん解説されています!!
全部書いたらいけないのでほんのちょっとだけ紹介すると、認知症・うつ病・緑内障・脂肪肝・ガンなどなどです。これ1冊読めばあなたもきっと「うわわ、糖質に気を付けなきゃ💦」と思いますよ。
人間ってすごくたくさんの病気になるんだよな。
猫も人間に飼われると糖尿病などになりやすいわね。どうしてかしら?
インスリン抵抗性が困ったことを引き起こす
この本に何度も登場するのが「インスリン抵抗性」という言葉です。インスリンはすい臓のベータ細胞から分泌される「血糖値を下げるホルモン」として有名ですよね。
インスリン抵抗性とは、このインスリンが分泌されていても何らかの理由で体の組織や臓器にうまく作用しない状態をさします。
インスリンが効きにくいと、体は量でカバーしようとして通常よりたくさんの量のインスリンを分泌します。働きすぎたベータ細胞が過労死してしまうと、十分なインスリンを出せなくなり血糖値を下げきれなくなります。
ところが、インスリン抵抗性がかかわる病気は糖尿病だけではありません。肥満や糖尿病がなくても脳でインスリン抵抗性が生じると脳の機能に異常を生じ、認知症やメンタルの病気を起こすと考えられるそうです。
またインスリンの量が増えて高インスリン血症になると、ガンのリスクも上がります。インスリンには細胞の成長を促す働きがあり、これがガン細胞の成長をも促すのです。しかも多くのガン細胞は糖質を好みます。
清水先生によれば、特に乳ガン細胞は「果糖」を積極的に取り込む性質を持っているとのこと。乳ガンになりやすい家系の方は果糖の摂り過ぎに気を付けたほうがいいかもしれません。
「自分には関係ない」と思わないで…
清水先生の本の内容をほんの少しだけ紹介させてもらいましたが、子供の糖質制限はどうすべきか、病気で薬を飲み続けることのリスクなどまだまだ紹介しきれない素晴らしい話ばかりです。
中にはちょっと難しい解説もありますが、ぜひ読んでみてください。インスリン抵抗性をサザエさん一家に例えた箇所は、読んでいて思わずクスッと笑ってしまいました♪
「私は糖尿病じゃないし太ってないから糖質制限なんて必要ないもーん」と思っている方こそこの本をぜひ読んでみてください。
糖質とはまったく無関係だと思われているあの病気やこの病気がじつは糖質の過剰摂取のせいだとしたら…知らないとめちゃくちゃ損しますよ!
自分が悩んでいる意外な病気がこの本に載っているかもよ!
多くの方に読んでほしいわ!