糖質制限ダイエットじゃなくてもいい?
「私は糖質をきちんと食べていますが痩せています」
こうおっしゃる方がいます。
別にいいと思います、人それぞれ自分に合ったダイエット方法というものがあるでしょう。
りんごダイエットやこんにゃくダイエットで劇的に痩せる人だっています。
ただし、「体重が減る」ことは必ずしも「健康的」とは限りません。
(グラフはNIKKEI STYLE様から引用)
上のグラフを見てください。
日本人男性は肥満者が増加傾向にありますが、女性は肥満者が減少気味です。
もともと諸外国に比べると痩せている女性が多いですけどね…
これは、女性はダイエットを気にする人が多いことと無関係ではないでしょう。
(グラフは大阪がん循環器病予防センター様より引用)
しかし残念なことに、男性ほどではないにしても、日本人女性の糖尿病有病率は増加傾向にあります。妊娠糖尿病も、12人にひとりの妊婦が発症しています。
女性は痩せている人が増えているのに、がんの発症率も増加しています。
がん細胞はブドウ糖を好みます。
PETという検査は、がん細胞が正常細胞の3~8倍もブドウ糖を取り込む性質を利用しています。
何のためにダイエットするのか
ただ「痩せればいい」と思うのであれば、簡単に痩せる方法はいくらでもあります。
食べなければいいんです。
摂取カロリーを減らせば、大部分の方は痩せます。
ご飯やパンを中心にして1日の消費カロリー以下で食べても、痩せるはずです。
ただ、体重は減っても、血糖値スパイクがあなたの血管を蝕んでいるかもしれません。
そうなると、「痩せているのに糖尿病になってしまった」ということになりかねないのです。
太ってないのに2型糖尿病になる方、日本人にはかなり多いですよね。
あなたの周囲にもいらっしゃるでしょう?
日本人で2型糖尿病と診断される時、2人にひとりはBMI25未満の標準体重だそうです。
肥満はさまざまな病気のリスクファクターですが、では痩せていればそれでいいというものではないのですね。
痩せても心身の健康を害してしまえば、そこに何の意味があるんだろうと思いますけどね。
健康を第一に考えるのなら、どんなダイエット方法を選べばいいのか、自然と見えてくると思います。
選ぶのは、あなたの自由です。