肉の後でも甘いものは別腹?
よっしーはよく家族でしゃぶしゃぶ食べ放題に行きます。糖尿病になってからも時々食べに出かけます。
たいていのお店ではデザートにミニサイズのアイスクリームやシャーベット、パフェなどが用意されており、それらも好きなだけ注文できます。
以前は「デザートは別腹♪」といって最後にミニアイスを1つ注文するのがお決まりでしたし、糖質制限を始めてからも、それ1つ程度では意外に血糖値は上がりませんでした。
でもこのごろは、別に無理に我慢しているわけでもないのにデザートが欲しくなくなってしまったのです。家族が注文しても「あ、私はコーヒーでいいわ」といった具合です。
普通は、特に女性のみなさんは「甘いものは別腹」ですよね?お腹いっぱいお肉を食べた後でも、スイーツなら食べられるのでは?
この「甘いものは別腹」「たくさん食べた後だけどデザートは食べたい」は、往々にしてあなたのダイエットを邪魔してしまいます💦
たくさん食べて胃袋が満たされると、普通はもう食べたくなくなるはずです。なぜ人間は「甘いものは別腹」なんてことになるのでしょう?
胃袋が満たされても脳が満たされない…?
ヒトが満腹だと感じる条件はいろいろあります。胃袋がいっぱいになるともちろん満腹感を感じますし、血糖値が上がると脳の満腹中枢が刺激されて満腹になるのだそうです。
でも、ヒトはどうやら、胃袋が満タンになったり血糖値が上がったりしても「心」がまだ満たされていないと満腹のはずなのに食べてしまう生き物です。
甘いものを食べるとβーエンドルフィンという物質が増えて脳は幸せを感じます。このことが甘い物への依存状態を生み出すわけですが💦
そして困ったことに、いま現在まだそれを食べていなくても、脳は以前食べたことを思い出してβーエンドルフィンが分泌されます。
するとオレキシンという物質が分泌されて、胃の中身を小腸に送り出す働きが活発になります。
つまりケーキを見ると「以前食べた時甘かったなー、美味しかったなー」と考えることで脳内物質が分泌され、本当に「別腹」スペースが出来てしまうというわけ。
よっしーは以前ミニアイスを食べた時「うわぁ、なんだか甘すぎるな。以前はちょうどいいと思って食べていたのに…」と思ったのです。
だから「アイスは美味しかった、食べたい」という以前の記憶が薄れつつあり、したがってそれの写真を見ても食べたいとは感じなかったのかもしれません。
美味しかった「甘ーい記憶」を書き換えよう!
あなたの脳は、以前にそれを食べて急激に血糖値が上がった時の「強烈な快感」を覚えています。次回そのデザートの写真を見ただけで、その強烈な快感を脳が思い出します。
これをなくすためには、あえて「おいしくないスイーツ」を食べて「これは美味しくないものなんだ」と脳に新しく記憶を上書きしてみては?
ケーキ=美味しくないと思えば、もう食べたいとおもうこともなくなり、したがって「甘い物は別腹問題」で困ることもなくなります。
「血糖値がバーンと上がらないと満足できない!!」と言う方はまず、カロリーゼロの甘味料を使ったスイーツに変えてみては?
食べても血糖値が上がらない=満足しない=ケーキは美味しくない、と思ったらしめたものですよね♪
「甘いものは別腹」は、現代においては糖尿病や肥満の原因となってしまい、何も良いことはありません。
生き物本来の感覚を取り戻し、必要なものを必要なだけ食べてしっかり満足できるようになるといいですよね。