お金持ちの犬の食事が羨ましい!?
「サザエさん」のアニメを観ていると、動物病院のエピソードがありました。
健康診断にブルドッグを連れてきたお金持ちの奥様「宅では毎日、最高級ステーキを与えていますの!」(原作ではハム、牛乳、ケーキだったような気が…)
それを聞いた、開業したばかりの頼りなさそうな獣医師は「毎日ステーキかぁ…」と羨ましそうな顔をしてちっちゃなカップラーメンをすすっていました。
他におかずを食べるわけではなく、カップラーメンひとつだけで昼食を済ませたっぽいです。よっしーならお腹が空いて、きっと夕方まで持たないよ。
その獣医さんは「開業したばかりでお金がないから節約しなくちゃ」とのこと。犬もヒトも、本当は肉が体にいいことは分かっていても、予算の都合で…なんてことは大いにありそうですね。
しかもその獣医さんは、独身(お見合いを控えている)の男性でした。そうなるとますます、気軽に食べられるものばかりになってしまうのかも…
犬や猫も肥満や糖尿病になる
犬や猫、その他の動物を家族として大事に可愛がって暮らしている方もきっと多いでしょう。よっしーは夫の許可が出ないので熱帯魚以外何も飼っていませんが、本当は猫が飼いたいです。
しかし、その可愛いペットもヒトと同じように肥満や糖尿病で苦しむことがあるんですよ。ペットの糖尿病も、1型と2型があるんだそうです。糖尿病になってしまったら、インスリン注射が必要になる場合もあるそうです。
太りすぎは糖尿病だけではなくいろいろな病気の原因になるので、なんとかしてあげたいですよね。どうしたらいいのでしょう?
エサの量を減らしたり、いっぱい運動させればいいのでしょうか?
ヒトであっても、やたら食事の量を減らしたり、やりたくもない運動を毎日やらされるのはキツイものです。もっとも、個人的には適度な運動は継続するべきだと思っていますが。
犬を散歩に連れていくのは分かりますが、太った猫を散歩させるんでしょうか?リードを付けて?猫はきっと嫌がると思いますよ。
お皿にちょっとだけエサを盛り、もっと食べたい食べたいとばかりに鳴くのを見ているのは、辛いですね…
かといって、太ったままにしておくのも困りますものね。どうしたらいいのでしょう?
飼い主がまずダイエット!?
自らが糖質制限ダイエットで14kg痩せることに成功した獣医さんは、なかなかダイエットできない猫に糖質制限ダイエットを勧めておられます。
猫はもともと完全な肉食動物ですい臓が小さいのに、安価な穀物をたくさん混ぜたペットフードを与えるのがとても良くないのだそうです。
確かに肉そのものよりも、トウモロコシなんか混ざったドライフードのほうが安いですよね…ヒトの食事と同じですね。
ヒトの食事も、ご飯やパンなど糖質中心の食品は安価です。ステーキは高価ですよね。
予算の都合があるのは分かるけれど、猫は肉食動物なのが明らかなのですから、できるだけ本来の猫の体に合った食事をさせてあげてほしいと思います。
猫がベジタリアンにはなれない理由
猫は完全な肉食動物で、魚介類や鶏肉に多く含まれるタウリンが不足すると心筋症になったり失明してしまうこともあります。野菜には、タウリンはほとんど含まれていません。
タウリンは栄養ドリンク等にも含まれてるので、ご存知の方も多いと思います。ヒトは体内でタウリンを合成することができますが、猫はできないのでかならずタウリンをエサから摂取しなければいけません。
ですから猫に野菜だけとか、昔みたいに「みそ汁をぶっかけたご飯だけ」なんてことは絶対にNGなのですね。猫は絶対にベジタリアンにはなれないのです。
猫用のドライフード(いわゆるカリカリと呼ばれるエサのことです)には必ずタウリンが添加されていますが、無駄に糖質が多いです。
犬は猫ほど完全な肉食動物ではありませんが、犬の唾液にはでんぷんの消化酵素であるアミラーゼがほとんど含まれていません。
犬は限りなく肉食に近い雑食動物、といったところでしょうね。ヒトも犬と同じようなものではないでしょうか。
獣医さんに相談してから
前出の獣医さんのように、飼い主が糖質制限ダイエットに成功したのでペットにも…という方はちらほらいらっしゃいます。
糖尿病や肥満の改善だけではなく、毛並みまで、つやつやと若々しく綺麗になるようですね。
穀物が入っていない「グレインフリーフード」はいろいろ販売されています。
ただ、健康な子ならいいんですが、すでに糖尿病だったリ腎臓を悪くしているなど何らかの病気になってしまった子の場合は、勝手に実行させると危ないです。まずは、かかりつけの獣医さんに相談してから始めるといいですね。
飼い主もペットも、健康的な食事で元気に長生きしたいですね。そのためには、本来の体に合った食事をさせることがまず大事なのだと思います。
ペットは食べるものを自分で選べません。だからこそ、飼い主のあなたが気を付けてあげなければいけないです。
飼い主とペット、仲良く一緒に糖尿病に…なんてことにならないように、くれぐれも気を付けてあげましょう。