人間は猫よりも虚弱体質の生き物!?
みなさんの中で、猫を飼っていらっしゃる方は多いでしょう。よっしーは夫の許可が出ないので飼っていませんけど、猫は大好きなんです。
それで昔は「ねこまんま」といって余ったご飯にみそ汁をかけたものをエサとして与えていたようですが、現在では良くないと言われていますよね。
なぜかというと、まずみそ汁は猫には塩分が多すぎますし、肉食動物の猫には肉などの動物性タンパク質をメインに与えなければいけないからです。
猫も、炊いたお米をちょっとばかり食べても別にとうってことはないそうです。でも、あえて与える必要はないみたいですね。
「ある程度食べても支障は無い」ことと「必ず食べなければいけない」では意味が全く違ってくると思いませんか?
市販のキャットフードの多くに穀物が混ざっているのは、ずばり「かさ増しのため」と言われているそうです。なるほど、安いですから…
みなさんのお宅の猫にわざわざお米やパンを与えなくても、猫は元気ですし筋肉が落ちてガリガリに痩せていくこともありませんよね?
でもこれが人間のこととなると「毎日たっぷり3度主食を食べないと筋肉が落ちますよ」「頭がぼーっとします」「耐糖能が低下します…」とこういう調子です。
猫は肉を食べていて健康なわけですけど、人間は猫と違って毎日たっぷりと糖質を摂取しないと病気になってしまう弱い生き物なのでしょうか??
ヒトは穀物を食べ始めるよりもずっと前から肉食をしていた
ヒトの遠い祖先は他のサルと同じように植物性食品を食べていましたが、たまたま氷河期に入って森林が減ったのがきっかけで仕方なく(?)肉食を始めました。
そうすると、肉や魚に含まれる脂肪酸が脳を大きく発達させ、そのことがヒトを他のサルたちよりも高い知能を持つ生き物に進化させたのです。
ヒトは数百万年前からずっと肉食を行ってきましたが、農耕をするようになってからまだ1万年しか経っていません。
しかも誰もが白米を好きなだけ食べられるようになったのはごく最近のことです。NHK大河ドラマ『西郷どん』にも、多くの者が米を作るだけで自分では食べられない、という台詞がありましたよね。
残念ながら、大昔から穀物をずっと食べてきたネズミなどと違い、ヒトはまだ1日3回も穀物を食べる生活に適応しきっているとは言えないんじゃないでしょうか。
仮にカンペキに適応できていれば、よっしーのように玄米を中心とした食生活で糖尿病を発症する人は誰もいないはずですが…
農耕が開始されてから、保存がきく穀物はお金のように扱われるようになり、昔の日本でもお米は年貢として取られていましたよね。
穀物が主食となったのは、栄養学的にどうこうというよりはむしろ社会の仕組み、経済なんかに原因があるんじゃないでしょうかね。
人間だけが「糖質制限すると糖尿病になる」のでしょうか?
糖質制限ダイエットをしている方たちを「糖質制限なんてすると耐糖能が低下して糖尿病になるぞ!!」と脅す方たちがいらっしゃるそうです。
よっしーはもともと普通に玄米を食べていて糖尿病になったわけですが…耐糖能とやらの鍛え方が足りなかったんでしょうか!?ジムで高強度の筋トレもしていたんですけどね。
医師カルピンチョ先生のブログに、とても分かりやすい記事がありましたので紹介させていただきますね。
毎日お酒を飲む人は、酔いにくいそうです。いわば「耐アルコール能」が高い状態と言えます。これは、毎日アルコールという毒物が入ってくるので体がそれに対抗するために頑張るからだそうです。
でもそのうち、頑張っても耐えきれず限界を超えてしまい、いつかとうとう肝臓がダメになってしまいますよね。
これと同じで、毎日糖質をたくさん食べると体が高血糖にならないように守るために最初は頑張ってインスリンをたくさん作るんだそうです。
しかしそれが長年続くと、疲れ果てたすい臓のベータ細胞は過労死して数が減っていきます。そしてとうとう糖尿病を発症します。
ふだん全然お酒を飲まない人がたまーに飲酒すると、体はアルコールという毒に対して備えていないのですぐに酔ってしまうかもしれません。糖質も同じことが言えます。
糖尿病ではない方が糖質制限をしていて、たまに糖質をバカ食いすると血糖値が急上昇することがあるそうですが、こういうわけなんですね。それは糖尿病になったこととは違います。
みなさんのお宅の猫ちゃんは、主食を与えなかったせいで糖尿病になりましたか?ヒトに飼われている猫も糖尿病になることがありますが、むしろ原因は逆でしょう。
糖質を食べないことが糖尿病の原因であるなら、ネズミや昆虫ばかり食べる野生の猫が糖尿病になり、穀物の混ざったキャットフードを食べる飼い猫は糖尿病にならないはずです…
糖質を食べなくても筋肉は落ちないし、脳もちゃんと働きます♪
よっしーはもう3年半ほど糖質制限をしていますが、体重と体脂肪率からの単純計算で筋肉量は約3.2kg増えた計算になります。
もっとも、糖尿病で入院した時は普通ではない状態だったので一時的に筋肉量が減少していたという理由もあるでしょうけどね。
入院中にお風呂の大きな鏡で全身を見たとき、なんだかおばあちゃんみたいにぺたっとしていたので非常にがっかりしました。糖尿病性ケトアシドーシスって恐ろしいです!
少なくとも糖質制限で筋肉がどんどん減少するわけがありません。若かった頃に普通に糖質を摂りながらジムでトレーニングに励んでいた頃と現在では筋肉量は同じぐらいです。
お宅の猫ちゃんも、わざわざ糖質を与えなくてもしっかり筋肉があり、歩いたり走ったりできるはずです。人間だけが特別だとは思えません。
また、いまだに「脳はブドウ糖しかエネルギーとして使えません」と間違った記述をしている本やサイトもあるようです。
正確には、ブドウ糖しか使えないのはグリア細胞だけ。思考にかかわるニューロンは、ケトン体や乳酸からエネルギーを作り出して利用します。
しかも健康な方が糖質制限をしても低血糖にはならないのですから、グリア細胞だってブドウ糖不足になりようがありませんよね♪
むしろ、高血糖&高インスリン状態になる糖尿病患者は認知症のリスクが上がることが明らかになっていますよ。
人間が糖質を求めるのは栄養のためじゃない!?
「糖質制限は理論としては正しいかもしれないけど、自分は人間なので糖質を食べる楽しみを捨てられない」とおっしゃる方たちもいらっしゃいます。
それはよく分かりますよ。要するに栄養学的に糖質が必要なのではなく、どうしても食べたいから食べないのは無理だということですよね。
猫はお酒やタバコを欲しがりません。彼らの健康にとってまったく必要ないどころか、有害でしかないものです。そんなものをわざわざ欲しがる理由はひとつもありません。
でも人間の中には、これらが無いと生きていけないという方がいらっしゃいますよね。糖質も、多くの方にとっては別になくてもいいんだけどどうしても食べずにはいられない方もいらっしゃるのでしょう。
糖質制限ダイエットをしていても全然苦しくない方は多いです、大いに結構なことじゃないですか♪猫もヒトも、栄養学的に必要がないものを、わざわざ食べる必要はありません。
理屈では分かっていてもどうしても食べたいと思う方は、どうしたら健康に悪い影響がない範囲で楽しく食べられるのかを自分でよく考えてみてください。