コレステロール値が下がる人と上がる人がいる
よっしーは糖尿病と診断されたときにHDLコレステロールが正常下限ぐらい低くてLDLコレステロールが190近くもありました。糖尿病患者にありがちなパターンですよね。
当時の食事は低カロリー高糖質食でした。
糖質制限ダイエットでHDLコレステロールが増えてLDLコレステロールが105~125の範囲で落ち着くようになりました。もちろん、コレステロールを下げる薬は使用していません。
卵は、毎日3~4個食べています♪
しかし、糖質制限ダイエットを始めると、LDLコレステロールがびっくりするほど高くなってなかなか下がらない人は確かに一定の割合でいらっしゃるようです。
それも老若男女問わず、です。
肝臓が、コレステロールの合成量を調整するのが上手な人と下手な人がいるんでしょうかね。
菜食主義から糖質制限ダイエットに切り替えた人は特に、なかなか下がりにくいようです。
糖質制限ダイエット中なら大丈夫かも
結論を先に言ってしまうと、きっちり糖質制限ダイエットを行っているという前提の下でなら
(1)中性脂肪とHDLコレステロールが正常値なら、LDLコレステロールが高くても心配はない
(2)中性脂肪が低めだと、実際よりもLDLコレステロールが多めに計算されている
(3)あせって検査前に低脂肪食にすると、かえって当日にLDLコレステロールが増えるかもしれない
ということです。
まず(1)ですが、LDLコレステロールは「悪玉コレステロール」と言われていますが、細胞膜やホルモン、胆汁酸の材料として使われています。人体には欠かせない重要なものです。
これが「食後高血糖」の起こっているときに血管内皮の傷ついたところからもぐりこむと動脈硬化が進行します。
いくらLDLコレステロールがあっても血管内皮障害が起きていなければ動脈硬化にはなりませんし、LDLコレステロールが基準値であっても食後高血糖が起きていれば動脈硬化は進行します。
LDLとHDLの「差」が大きいからと言って、残りが全部血管の内皮細胞にもぐりこんだかどうかわかりません。
食後高血糖が原因なのに、たまたまそこにいたLDLコレステロールを悪者扱いすることはできませんよね。LDLコレステロールの中にもいい奴と悪い奴がいて、普通の健康診断ではそれを見分けることはできません。
中性脂肪が高くてHDLコレステロールが低いときは「悪い奴」がたくさんいる可能性があるそうですよ。
(2)に関して、LDLコレステロールは直接測定する場合と、計算式によって間接的に求める場合があります。
間接的に求める場合、Friedwaldの式という方法を使います。
LDLコレステロール= [総コレステロール] – [HDLコレステロール] – [中性脂肪]÷5
↑↑↑
この方法はコレステロール:中性脂肪比がだいたい1:5であるという前提のもとで作られていますので、この比が実際はかなり異なる場合もあるわけです。そうなると、求めた結果は実際と大きくズレてしまいます。
清水康行医師によると、中性脂肪値が150~300の人ではこの計算式の精度が高いのですが、中性脂肪400以上の人では実際よりもLDLが低めに計算されがちで、逆に中性脂肪が100以下の場合はLDLが実際よりも高めに計算されてしまうそうなのです。
正しく糖質制限ダイエットを行っている方は、ほとんど中性脂肪は100以下ですよね?よっしーはいつ測っても50前後ですね。
そして(3)ですが、こちらも清水康行医師のブログに興味深い内容が載っていました。
糖質制限ダイエットをしていてLDLコレステロール値が高い人が食事の脂質を減らしたら、逆にLDLコレステロールが増加したというのです。
グラフを見ると、見事に逆相関でした!!
コレステロール値が高い人はつい検査前に卵を食べないようにしちゃうかもしれませんが、逆効果かもしれませんよ。
これからは、いつも通りで行きましょう♪
糖質制限ダイエットをしている前提の話
今までの話は、あくまでも「きちんと糖質制限ダイエットを実践している人」の話です。
普通に糖質を摂取していてLDLコレステロールが高いのは、確かにまずいです。病院で動脈硬化のチェックをしてみてください。
また、糖質制限ダイエットとは関係なく、家族性高コレステロール血症という遺伝性の病気があります。この場合は、ものすごくコレステロールが高くなります。
この病気の場合だけは、コレステロール値を下げる治療をしたほうがいいとされています。
自分がそうかもしれないと思ったら、医師に相談することをお勧めします。