愛犬も一緒に糖質制限した結果どうなった?
今回は当ブログの読者のラクさんからとても貴重な体験談を聞かせていただきましたので記事にすることにします。ラクさんとワンコちゃん、どうもありがとうございます♪
ラクさんは金森式ダイエット(高脂質系糖質制限)で2か月でマイナス6キロに成功した女性で、愛犬のワンコちゃんの中性脂肪値が高いのが心配だったそうです。
それで食事やおやつから糖質(ご飯や小麦)を抜き、生肉や牛脂を与えるようにしていたところ、なんと322もあった中性脂肪値が1年後には56と正常値の中でも低い数値になりました!!
実は、ペットとして飼われている犬や猫もヒトと同じように生活習慣病と呼ばれる病気に多くかかってしまいます。
犬の中性脂肪値が高くなってしまう原因として「糖質の過剰摂取」「脂質の過剰摂取」「運動不足」の3つが主に考えられるそうです。
ヒトも犬も、どういうわけか「脂質の過剰摂取」「運動不足」ばかりに注目する人が多く「糖質の過剰摂取」についてはイマイチ…ということがよくありますね💦
そ、そうか…犬も猫も人間と同じような病気になるもんな。
それもペットとして飼われている動物にそういう病気が多いのよね。
犬に糖質はどれぐらい必要なの?
完全な肉食動物の猫と違って、犬は肉食動物ですが猫よりは雑食に適応しているようです。ビタミンCを体内で合成できないヒトと似たようなものかもしれません。
ただし犬にネギ類を与えると赤血球が溶けて貧血を起こしたり(玉ネギ中毒)、アボカドやタケノコ、ブドウなど与えないほうが良いとされている植物はいろいろとあります。
ヒトはすぐに「神食材、神食材」と大騒ぎしますけど、良かれと思っていろいろペットに与えてしまうと危険かも💦
また犬は多少は糖質を食べてもすぐにどうということはありませんが、長年そのような食事を続けていると体質によってはヒトのように糖尿病などを発症することがあります。
犬の場合、生まれつきの体質や他の病気などもけっこう大きく関わっているようです。それでもやはり食事や肥満の影響はありますよね。
獣医さんが書かれた記事に「糖尿病の犬の食事は、食後の血糖値の変動がなるべく少ないものが適しています」とありました。
食後の血糖値の変動が少ない食事は、糖質制限食ですよね。すでに病気になってしまった犬のための食事がその病気の予防に悪いわけがありません。
犬の先祖であるオオカミは狩りをして肉を食べます。まったく植物を食べないわけではないでしょうけど、大部分は動物や昆虫など動物性のエサを食べて生きているのです。
タンパク質や脂質をうまくエネルギーにできないような特殊な病気でない限り、犬には必ずしも糖質は必要ないのではないでしょうか?
「糖質を食べてもとりあえず大丈夫」と「必ず糖質を食べなければいけない」では意味がまったく異なります。これはヒトも同じ!
なぜ脂質たっぷりの食事で中性脂肪値が下がった?
ラクさんのところのワンコちゃんが高脂質食にもかかわらず中性脂肪値が下がったのはなぜでしょうか?
これまでにヒトの場合については当ブログでも何度も書いてきましたが、脂質を摂取したからといってそれがそのまま血液中に流れ出すわけではありません💦
糖質を食べるとインスリンが大量に分泌されますが、このとき、消費しきれずに余った分の糖質も脂質もどちらも体脂肪になります。
だからカサ増しのために穀物を混ぜたドッグフードを与えて、なおかつ高脂肪のおやつなどを与えすぎると良くないわけです。
しかし糖質を含まない肉そのものを与える場合はどうでしょう?ある種のタンパク質を食べた時もインスリンは分泌されますが、それは糖質を食べた時と比較すると少量です。タンパク質と糖質を同時に摂取すると最も多くのインスリンが分泌されてしまいます。
糖質を含まない肉「だけ」であれば太りにくく、中性脂肪値が異常に高くなることもありません。よっしーは脂質制限していた頃より現在のほうがずっと中性脂肪値が低いのです。
ちなみにタンパク質をも含まない脂質「だけ」摂取すると全然インスリンが分泌されませんけど、脂質だけを単独摂取するような状況は自然界では考えにくいですね💦
愛犬が糖質制限する場合の注意点は?
愛犬に糖質制限をさせようと思った方はいくつか注意しなければいけない点があります。まず、比較的レアかもしれませんがヒトと同じく「糖質制限してはいけない特殊な病気」ではないことが前提です。
中には、糖質制限のことをとてもよく理解している獣医さんもいらっしゃいます。このような獣医さんに相談できればベストでしょうね。
そして、野生では肉食獣は獲物の内臓なども食べるので必要なビタミンやミネラルを摂取できるのですが、買ってきた肉を与えるだけではそれらが不足してしまいます。
だから穀物不使用のペットフードを上手に利用しつつ肉も与える…というのが良いのではないでしょうか。ペット用のサプリメントもあります。
また生肉はやっぱりいろいろと心配になるので、スーパーで買ってきた普通の肉よりもペットが生で食べることを前提として販売されているお肉のほうが安心ですね。
これまで生肉を食べたことが全くなかったワンちゃんにいきなり大量に生肉を与えるとお腹を壊すこともあるそうなので、まずは少量ずつ慣らしてみてはいかがでしょうか。
ヒトもペットも、本来の食生活になるべく近づけた食事がもっとも健康的で良いものです。ペットも大事な家族の一員ですから、どうか食事についてしっかり考えてあげてください♡
ちょっとエサ代はかかるかもしれないけど、健康のために食事のことを考えてあげてほしいなぁ。
できる範囲で取り入れてみるといいわね!