喜びの雄叫び!?に驚いた!
昨日スーパーで買い物をしていると、突然背後から「キィエェエエエエエェェーッ!!」という女性の叫び声(!?)が…
ビックリして思わず振り向くと、50代ぐらいの女性が「これよ!これこれ~!!誘惑なんだから~もう~!!」と言ってパック入りのお赤飯を手にしていらして、ご主人らしき男性が「お前、やせるやせると言いながらいつもこうじゃねーか!」と。
「キィエェエエエエエェェーッ!!」は、大好物を発見した時の喜びの声だったらしいです。もしかしたら糖質制限ダイエットに挑戦中だけどなかなかうまくいかないのかな?
よっしーも昔は赤飯大好きだったので気持ちはすごく分かるんですけど、やろうと決めたのならぜひとも頑張ってほしいですね~!
さて、その女性の方はとても嬉しそうでしたが、買い物をしていると、時にものすごく怒ってるような表情の女性や顔色が悪い女性を見かけて心配になることがあります。
もしかしたらそれ「貧血」と関係があるのかも…今回はそんなお話です。
貧血で眠い・イライラ・顔色が悪い…
若い女性に特に多い貧血。いくら寝たつもりでもずっと眠気が取れない、仕事中や授業中にしょっちゅうあくび…低体温。
また、他人のほんのちょっとした言動がやたら気になってイライラしたり、周囲の人に八つ当たりしたり、すぐ気持ちを態度に出してしまったり、感情的になって泣いてしまったり。
そういえば最近、肌が荒れてアゴにニキビができて治らない…なんだか髪もぱさぱさで爪が反っているみたいだし、生理不順も…なぜかのどが渇いているわけでもないのに氷をかじりたくて仕方がない。
それみんな、貧血のせいかもしれないんです!!
「ウソでしょ、わたし献血してるけど貧血検査で引っかかったことないし~」と思うかもしれませんね。
献血の前には少量の採血を行って貧血でないか調べます。貧血の方から献血してもらうわけにはいかないからですよね。でも、この検査で引っかかる人はすでに重症の貧血。
実は、通常の貧血検査では正常とされても、「隠れ貧血」の女性が日本にはものすごく多いのです。下の図は、おかだ小児科医院様のサイトからお借りしました。
血中ヘモグロビンがまったく正常でも、実はフェリチンという「鉄の貯金」がスッカラカンになっている場合があります。お財布にお金が入っているんだけど、貯金の残高はゼロみたいな状態、危ないですよね…
「隠れ貧血」でも貧血の症状が出る!
そして、この「隠れ貧血」の状態でも貧血の症状が出る方は多いそうです。よっしーは子供の頃から過多月経で、しかも鉄サプリ等は一切飲んだことがありませんでした。「バランスの良い食事が一番、サプリは良くない!」と思っていたので。
で、独身の頃はときどき献血をしていましたが、貧血検査で引っかかったことは1度もなく、よく食べてよく運動する健康体が自慢でした。
でも、ときどき無性に氷をかじりたくなったり、風邪を引きやすくなったりするようになりました。
結婚して、2児を授かりました。下の子の妊娠中に「あれーちょっと貧血気味かな、でもまぁ鉄剤を出すほどじゃないね」と産婦人科医に言われました。おそらくこの時、子供に鉄分が行って初めて血中ヘモグロビンが正常値を少し下回ったのでしょう。
産後は血液検査を受ける機会がなく(小さな子を置いて献血に行こうという気にはならなかったですし、専業主婦だったので…)とうとう糖尿病と診断されて治療を開始することになりました。
糖尿病内科では毎回血液検査をしますが、主治医は何も言わなかったけどMCVという項目がいつも正常値の下限を少し下回っていることに気が付きました。
MCVとは赤血球の大きさを表しており、これが小さいと鉄欠乏性貧血の可能性が大きいそうです。
これは貧血気味なのかもしれないと思い、ヘム鉄のサプリを飲み、そろそろ改善しただろうと思って主治医にフェリチン検査をお願いしてみるとたったの20しかなく、驚きました。
おそらく、ヘム鉄を飲む前はフェリチン5以下だったでしょう…耳鳴り、立ちくらみ、アゴニキビなどに悩まさていましたから。
現在もフェリチン測定をしていますが、なかなか40以上になってくれません。MCVを始め、普通の貧血検査はすべて正常なんですけどね。閉経まであと10年近くありそうです…うんざりです。
日本人の若い女性の多くが貧血状態!?
鉄欠乏性貧血は、食事の内容と大きな関係があります。鉄分を多く含む肉などの摂取量が少ないと、当然貧血になりやすくなります。発展途上国では人口の30~48%が鉄欠乏性貧血だそうです。
ただ、日本は先進国にもかかわらず、日本の50歳未満の女性の22.3%が貧血(かくれ貧血ではなく、血中ヘモグロビンが12.0未満の本当の貧血!)なのだそうです。
これはアメリカなどと比較してもかなり高い数値だそうで、日本は「貧血大国」と呼ばれるほど。
本当の貧血の方ですらこんなに多いのですから「隠れ貧血」の女性はいったいどれほど多いのでしょう?
精神科医の藤川徳美先生によれば、先生の元を訪れる15~50歳の女性患者を調べると99%はフェリチン100以下、80%はフェリチン30以下、40%はフェリチン10以下だそうです。
しかも、子宮筋腫などが原因で過多月経になりやすい40代の女性に限ってみると、なんと19.1%もの方がフェリチン5以下だそうです。
フェリチンが50以下になると何らかの貧血の症状が出る方が多いとのこと。ほとんどの日本人女性はアウトですね!ただ…貧血の症状が出ているとしても、多くの方はその症状を貧血のせいだとは考えないのではないでしょうか?
だから多くの場合、特に対処しないで放置してしまうんですよね。フェリチンなんて、自分から主治医に申し出ない限り、まず測らないと思いますし…
鉄不足がもたらす精神症状
貧血により耳鳴りや立ちくらみなどの肉体的な症状が起こることはわりとよく知られていますが、精神症状についてはまったくご存じない方も多いのではありませんか?
藤川徳美医師の本『うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった』には、鉄不足からさまざまな精神症状が起こった女性たちの症例がたくさん紹介されています。
少し挙げてみると、出産後に感情が不安定になって子供を叩いたり、子供を水に沈めて溺死させてやろうと思った女性。自傷行為や器物破損行為を繰り返し、ささいなことでイライラしてしまう女性。体がやたらとだるくて仕事についていけず、家ではイライラして子供たちに当たり散らしてしまう女性など。
昔のよっしーは子供に当たることはなかったけれど、ほんのちょっとのことでやたらイライラすることはあったと思います。有名人に関するネットニュースを見ては、自分と全く関係が無いにもかかわらず「この人許せない!」と息巻いたり。今はそんな人たちのことは全く興味が全然なくなってしまいました。
どの女性も重度の鉄不足と分かり、鉄剤の投与と食生活の改善(後述)によt症状が改善し、薬をやめて完治した方もたくさんいらっしゃるとのことです。
なぜ日本人女性に特に貧血が多いのか?
どこの国でも、15~50歳の女性には貧血がもっとも多いです。女性は月経により鉄分を失いますし、1度の出産でかなりの鉄分を失うからです。
でも、日本人女性は外国と比較して子供を産む数が多いわけでもないのに、やたら貧血の方が多いのはいったいなぜでしょうか?
まず、日本人が肉を食べる量が少ないです。鉄分はレバー・牛肉・卵の黄身・貝などに多く含まれますが、若い女性はダイエット志向もあり、十分に摂取している方は少ないと思われます。ちなみに、ほうれん草などの植物性食品に含まれる鉄は吸収率が低いです。
そして、食事が糖質に偏りがちです。鉄分だけ補給してもダメで、タンパク質や鉄分以外の各種ミネラルが不足しているとやはり鉄は減少していくのだそうです。
お金もない、食事を作るのが面倒くさい、甘いものが大好き…だから一人暮らしの若い女性などは食事を菓子パンとミルクティーだけで済ませてしまい、カロリーは足りていても栄養は足りていない状態…これは「新型栄養失調」として問題視されていますよね。
欧米諸国を中心に、小麦に鉄が添加されているんだそうです。これは、かつて鉄欠乏性貧血が多発したため、国を挙げての対策として行っているのだそうですよ。
それに比べて、日本では多くの若い女性が貧血にも関わらず「鉄過剰は危険らしい」と言って、鉄サプリを飲んではいけないと思っている方が多いのが現実ですよね。
「鉄の過剰摂取で糖尿病になるらしい」と聞きましたが、よっしーは貧血状態で糖尿病を発症したんですが…もともと貧血の人が少ない欧米での研究結果を日本人女性にそのまんまあてはめてもしょうがないと思いますよ。
貧血対策の食事を!
では、肉をたくさん食べればいいのね!と思いますが、子供や男性の場合はともかく、生理のある年代の女性では肉を食べ始めたからと言ってなかなかフェリチンは上がらないようです。
なぜなら、女性は月経で大量に鉄分を失っているので、食べても食べても追いつかないから…
閉経すると、自然にフェリチンは上がっていくそうで、それがおばちゃん達が元気な理由だと藤川先生はおっしゃっています(*´艸`*)
「私、隠れ貧血かも!?」という心当たりがある方は、まず内科でフェリチン測定をしてもらい、上の藤川徳美先生のブログや本をよく読んでみましょう。きっとやるべきことが見つかるはずです。
献血は、閉経後の女性や男性たちにおまかせしたほうがいいかもしれませんね…人助けは大事ですが、自分が貧血になっては仕方が無いので。
よっしーは生まれつき鉄分を吸収しにくい体質かもしれません。ビタミンCと一緒に鉄剤を飲み、コーヒーやお茶とは一緒に飲まないなど気を付けていますが、過多月経もあり、なかなか思い通りにはいきません。でも耳鳴りや立ちくらみなどの自覚症状はすべて消えました!
また、激しい運動も鉄分を消費しますし、成長期にも鉄分の需要は増えます。ちょっと貧血気味だったうちの中学生にも鉄剤を飲ませています。最近、朝の目覚めが良くなったと言っています。
特に運動部の女の子は、生理が始まってますます鉄分不足になりやすいので気を付けてあげてくださいね!無理なダイエットにも気を付けましょう。