10年間は痩せることが出来ない!?
江部康二医師のブログに、たいへん興味深い…というか、とても気になる記事がUPされていました。
なんと、ある人たちの場合、脂肪細胞の大きさが大きくなっているだけではなく「数」が増えてしまっているのでどんなに頑張ってもそれ以上痩せないことがあり、その場合でも10年間ぐらい耐えることができれば脂肪細胞の数が減って再び痩せ始める可能性があるとのことです。
脂肪細胞の「数」が増えるのは、赤ちゃんの時や成長期に起こるとされていましたが、最近の研究では成人後もある程度以上太ると脂肪細胞が分裂して数が増えるのではないかと言われています。
糖質制限ダイエットを正しく行っても、他のダイエット方法でも、ある程度までは痩せるけどどうしてもそれ以上痩せず、いまだに肥満のまま…という場合です。
ひとつひとつの脂肪細胞の大きさは小さくなっているのですが脂肪細胞の数が増えたままなのでそれ以上痩せないのではないか…と、こういうわけです。
高度肥満の方は簡単に痩せると思われがちだが…
糖質制限ダイエットは、もともと標準体型に近づいていくものです。痩せすぎの方が実行すると、逆に体重が増えることもあります。よっしーの父はそうでした。
すでに標準体重に近い人はなかなか痩せるのは難しいと言えます。だから、うんと太っている方ほどラクに痩せられるのではないかと思いますよね?
しかし実際には、かなりの肥満の方が糖質制限ダイエットを開始すると最初は順調に痩せるのですが、途中でまだ明らかな肥満にもかかわらず体重の減少が止まってしまうことがあるそうです。
江部先生が紹介されている方たちもそうですし、よっしーもこのことでとても悩んでいる女性を知っています、食べすぎているわけでもホルモンの異常等でもないのに本当に痩せないのです。
脂肪細胞がどこまで大きくなれるかには限界があり、その限界を超えると体は脂肪細胞の「数」を増やして体脂肪を蓄積するらしいです。
だいたいBMI27を超えるぐらいになると、脂肪細胞の「数」が増え始めるらしいです!BMI27というのは、身長160cmの女性であれば69kgちょいに相当します。
ひとつひとつの脂肪細胞の大きさがダイエットで小さくなっても、数が増えてしまった脂肪細胞を減らすことはできないので、それ以上痩せなくなるんですって。
そうだとしたら、糖質制限ダイエット以外のどんな食事療法や運動を行ったとしても、それ以上痩せるのは困難だと言うしかないですね…唯一効果がありそうな方法といえば、脂肪吸引ぐらいでしょうか。
脂肪細胞の寿命は10年だそうです!
ただ、脂肪細胞は永久に生きているわけではなく、その寿命は10年ほどだそうです。だからダイエットしても痩せないのを我慢していれば、10年ぐらい経てば増えすぎた脂肪細胞が減り始め標準体重に近づいていく可能性はあるんだそう。
ただ、糖質制限ダイエットでこれ以上痩せない…という状態に陥ってから10年以上経過した方って日本ではまだほとんどいないはずなので、実際のところはどうなるのか分かりませんよね。
ただ、もともと高度肥満で糖質制限ダイエットをしてもそれ以上痩せなくなった方も、その食生活をずっと継続して体重が増えないように気を付けてさえいれば、10年後にはまた痩せ始める可能性があるということです。
10年も…と聞くと絶望してしまうかもしれませんが、よっしーのような糖尿病患者の中には、まったく肥満ではないのに血糖値のコントロールのためにずっと糖質制限を継続している方もたくさんいらっしゃいます。
ダイエットだけのために行うのではなく健康のため…と思って気長に継続してみると良いのではないでしょうか?
本当にどうすることもできないの?
いくら脂肪細胞の数が多いと太りやすく痩せにくいと言っても、断食などをすればさすがに痩せていくのではないかと思いますよね?
ただ、よっしーは本断食をしてみた経験がありますが、3日目に気分が悪くなって中止しました。カロリー制限も、短期間なら問題ありませんが長く継続すると筋肉量が減り始めたりと、やはり体への負担が大きいと感じました。
やはり、運動も適度に取り入れながら、気長にやっていくしかなさそうです。
いったん高度肥満になってしまってからスッキリ元通りに痩せようとすると、なかなか大変なようですね。そこまで太る前に気を付けるのがベストに違いありません。