ニコチン依存症は「病気」糖質依存症は?
先日、糖尿病内科に行くとニコチン依存症のポスターが貼ってありました。ニコチン依存症とは、タバコの葉に含まれるニコチンという物質に依存してしまい、自力で禁煙することが難しくなった状態です。
よっしーは自分も家族も誰もタバコを吸いませんが、ふと「ニコチン依存症のポスターがあるのなら糖質依存症のポスターも貼ればいいのになぁ」と感じました。
帰宅してから調べてみると、平成18年4月から禁煙の指導が「ニコチン依存症管理料」として保険治療が認められるようになったことが分かりました。
要するにタバコがやめられないのは正式に「病気」と国が認めたわけです。しかし一般人と比べると少ないとはいえ、日本人医師でも9%の方が喫煙しているそうですよ💦これだけうるさい時代なのに。
まして、糖質依存症の医師はものすごく多いのではありませんかね…糖質依存症ではない人を探す方が大変なぐらいかもしれません。
しかし日本の成人男性の平均喫煙率はかつての83.7%から27.8%まで減少しました。グラフは右肩下がりなのできっともっと減るでしょう。
医師たちを含め、現在はまだほとんどの方が糖質をしっかり食べるのが「当たり前」とされていますけど、数十年後にはガラリと変わっているかもしれませんね♪
身体に悪いと知ってもヒトはなかなかやめられない
今でこそ「タバコは健康に百害あって一利なし」だということは誰もが知っています。お医者さんたちですらタバコをやめられない人がいますが、彼らは「体に悪いことは知っているけどやめられない」のです。
1930年代、肺がんが急激に増加してきたのでタバコとの関連が疑われるようになり、各国で研究が行われ、WHOが1975年に「喫煙とその健康に及ぼす影響」を報告しました。
1975年と言えば40年以上前のことですし、その後もタバコが体に有害であるというデータはどんどん蓄積して来ており、喫煙者は減っています。
その反面、どうしてもタバコをやめられなかったり、そもそもやめる気なんてさらっさらもない方たちもいらっしゃいます。
自分が自己責任で何をしようと勝手と思われるかもしれませんが、タバコの副流煙が他人へ及ぼす健康被害を考えるとそういうわけにもいきませんよね。
糖質に関してはまだまだほんの入口にすぎないと感じています。糖質食品を販売して生活している方たちの反発が大きいのは当然ですし💦
たとえば白米ごはん150gには食物繊維がたった0.45gしか含まれていない事実を無視して「糖質制限すると食物繊維が不足する!」などと言ったりします。野菜を食べればいいんですけど…
喫煙率がかつての1/3に下がるまでに40年かかりましたけど、糖質制限が多くの方に受け入れられるためにはさらに長い時間がかかるかもしれません。
ただちに影響が出るわけではないから?
このブログを読んでくださっている方の中には、何らかの持病をお持ちの方もいらっしゃるでしょうけど、ダイエット中の若くて健康な方もきっと多いでしょうね。
ぶっちゃけ若い時って、何を食べてもまだあまり差はないものなんです。糖質に偏った食事をしていても「ただちに影響はない」というか…💦
そして、糖質の摂り過ぎが関わっていると言われる病気は実は山ほどあるんですけど、多くの方は「肥満」と「糖尿病」以外は糖質とは関係が無いと思っているんじゃないでしょうか。
多くの方がしっかり糖質を摂取するのが当たり前の世の中なので、何かの病気になっても「たまたま運が悪かった」と思ってしまうのかもしれません。
人間は弱いもので、崖っぷちに立たされない限りなかなか本気にはなれないものなんです。よっしーも実は、糖尿病が発覚する何年も前に糖質制限のことは知っていましたが続けられませんでした。
そしてどんな依存症でも、まず自分が依存症だということを自覚しなければどうしようもありません。
アルコール依存症やニコチン依存症の患者さんも多くの場合「俺は依存症なんかじゃない!適度に楽しんでいるだけだ!」とおっしゃるそうですよ。
自宅で「断糖」がうまくいかない人たちのために
さほど重度の糖質依存症ではない方なら、自宅で「断糖」を試みるだけでもかなりうまくいくと思います。
でも、重症の糖質依存症で糖質制限をすると「禁断症状」が現れたり暴れ出したくなるような方はどうしたらいいのでしょうか?
そういう方の苦しみを支えるためにも「禁煙外来」ならぬ「禁糖外来」が必要だと思います。ひとりでうまく行かない方をサポートするのです。
もっとも、これが保険適用となるには相当な困難があると思いますけどね💦でもいつか、きっと実現すると信じています♪