女性にありがちな「ヘルシー」な食生活
今回は当ブログ読者のハルシーさんの体験を漫画にさせていただきました。ハルシーさん、ご協力ありがとうございます♪
ハルシーさんは20代の頃からたびたび「低血糖」に悩んでいて、そのつど飴やおにぎり、パンなどの糖質を食べて対処していたそうです。
しかし低血糖を引き起こすのが砂糖だと教えてもらい、それからは砂糖を避けたり野菜やスープを食事の最初に摂取するなどして「血糖値の急激な上昇」を防ぐようにしたんですって。
もともと甘い物は好きではありませんでしたが、ご飯・パン・麺類などの主食は大好き!肉は一応食べていましたが脂身は避け、主食・果物・野菜がメインの「ヘルシー」な食生活を続けたそうです。
ハルシーさんはその食生活でスリムボディをキープしていましたが、50代になるといきなり5キロ体重が増え、低血糖の症状に加えてめまいまで起きるようになってしまいました。
病院では「耳から来るめまいです」と言われましたが、ハルシーさんは『これは低血糖と関係があるのではないか?』と思って高脂質系の糖質制限を開始したそうです。
ところが、長年肉をあまりたくさん食べずにアブラも避けてきたハルシーさんがいきなり牛脂などを大量に食べだしたものですから、嘔吐ばかりして体調不良になってしまいました💦
その後彼女は小西伸也先生の著書を読み、自分はすでに標準体重を下回っているのでこれ以上体重を落とそうとすることが間違っていることや長年の食生活の影響について知ったんですって。
ハルシーさんは現在ではメガビタミンやタンパク質摂取量を徐々に増やすことで体質の改善をはかっていらっしゃいます。
「砂糖や脂身を避けて野菜や穀物、果物はしっかり食べる」…これ、多くの健康志向の女性がやってしまいがちな食生活ではありませんか?
なぜか人間って植物性食品をヘルシーだと思ってしまいがちですよね。
変よね、人間の体もタンパク質や脂質からできているのに…
肉を食べないと肉を食べられなくなる!?
内臓はタンパク質などからできています。糖質でできているわけではありません。ヒトの体のうち糖質の占める割合は0.5%でしかないのです。
当然、消化器もタンパク質からできています。そしてタンパク質は毎日少しずつ新しいものと入れ替わっています。
糖質を大量に摂取すると体内のあちこちで「糖化」が起こります。ことに果物や清涼飲料水に多く含まれる「果糖」では糖化が非常に起こりやすくなります。
では胃が糖化するとどうなるでしょう?胃の糖化によって胃下垂になり、食事の改善によってこれを克服した方がいらっしゃいます。
糖化した胃では、肉やアブラを十分に消化することも難しくなるでしょう。胃が弱った原因は糖質なのに、糖質なら平気で食べられて肉は食べられないという状態になってしまうんですね💦
よっしーは若い頃から玄米食で脂質制限はしていましたが、フィットネスクラブで働いていて筋トレに夢中になっていたのでタンパク質は十分に摂取していました。だから糖質制限を開始しても特にトラブルは起きなかったのかもしれません。
砂糖は健康に悪いが穀物はヘルシー?
また若い頃のハルシーさんのように「白い砂糖や清涼飲料水は体に悪いけど穀物は健康的よね」と思っている女性はものすごく多いはずです。
よっしーもアメリカの筋トレの雑誌や低インシュリンダイエットの本を何冊も読み、玄米や全粒粉パン、全粒粉パスタ、ゆでたジャガイモなどをしっかり食べていました。
でもね、中学校の理科で習ったとおり、デンプンも体内で結局はブドウ糖に変わるんです。砂糖と比べれば多少血糖値の上がり方がゆるやかなだけで、本質は変わらないわけ!
肉を食べて具合が悪くなるのでますます野菜や穀物ばかり食べるようになります。そしてじわじわと体調が悪化していく上、急に肉食を始めても体調が悪化してしまうんですよね💦
このような場合は、少量のプロテインや具入りのみそ汁など、少量のタンパク質を日に何度も摂取して少しずつ体を慣らしていく方法がいいようです。
長年の食生活による体への影響は、人によってはかなりのものです。肉が足りていないために肉を食べられなくなってしまった人は多いです。
「年を取ったので若い時ほど脂っこい肉を食べられなくなった」というのは、長年の食生活により胃が糖化しているので当たり前のことなのかもしれませんね。
まず「体が必要としているだけのタンパク質をきちんと消化吸収できる体の状態に戻してやること」が大切です♪
私たち猫が肉を食べられなくなったら命にかかわります。必要なものを必要なだけ食べられることは大事なことですよね!
長年野菜や穀物中心の食生活をしてきた方は焦らずゆっくりと身体を変えていきましょうね!
♪よろしければ併せてお読みください♪
→持病がある方の糖質制限に関する過去記事まとめ(クリックで記事へ)