甘いものをやめられないのは意志が弱いせい?
よっしーは若い頃フィットネスクラブで有料ダイエットプログラムのトレーナーをしていましたが、下の漫画と似たような出来事が実際にあったんです。
原則として間食は禁止なのですが、どうしても甘いものを口にしてしまう女性のお客様に対して同僚が「あなた痩せる気がないでしょ!」と怒鳴って泣かせてしまいました💦※今城美世留(こんじょうみせる)ちゃんは架空のキャラです♪
よっしーはそのお客様のことが気になったので、後でこっそり声をかけて「あまり自分を追い詰めるのはやめましょう、どうしても食べたくなったらチロルチョコ1~2粒を熱いコーヒーと一緒に味わって食べましょう」とフォローしましたが…
当時はまだ「糖質中毒」「糖質依存症」なんていう言葉は一般的に知られていなかったと思いますし、よっしーのアドバイスが必ずしも的確なものであったとは思いません💦
ただ何もかも「やる気」「根性」の問題として片付け「甘いものを我慢できないのはやる気がないからだ!」と叱るよりももっとできることがあるんじゃないかと思います。
ただ叱るだけなら誰でもできますが「なぜ食べてしまうのだろう」と原因を考えてどうしたら止められるかを考えないとなかなかうまくいかないと思うんですよね。
単に「意志が弱いから」ということで片付けてしまってもいいのか、そこには「甘味への依存」「糖質への依存」という根深い問題があるのではないでしょうか。
お客様を泣かせることって実際にあるんですね💦
ファーストフード食べまくりでも太らない体質の子には、お客様の辛い気持ちは分かりにくかったのかも。
「甘いもの中毒」お勧めです!
産婦人科医の宗田哲男先生の本「甘いもの中毒」という本は、読みやすかったのでホントあっという間に読めてしまいました。
詳しいレビューは姉妹ブログのほうに書いていますので、ぜひご覧ください。分かりやすくて目からウロコが落ちまくりです。
さて、宗田先生の本を読みながらふと考えたことがあります。それは「たとえ医師や管理栄養士などの専門家であっても、意志の力で依存症を克服するのはかなり難しいことではないか?」ということです。
日本医師会が2016年に実施した意識調査によると、喫煙率は男性医師10.9%、女性医師2.4%で、2000年の調査開始以来減少しており、一般国民と比べても喫煙率が低いことが明らかになったそうです。
よっしーも夫も両親も家族は誰もタバコを吸わないのでいまいちピンとこないんですけど、男性医師の10.9%の喫煙率というのは低い数字なのでしょうか?2017年のJTの調査によれば、一般男性の喫煙率は28.2%で女性は9.0%だそうですけど…
医師はタバコが健康に及ぼす悪影響について当然ご存知ですし、禁煙外来なんていうものもありますよね?
それでも10人にひとりの男性医師がタバコを吸うんだ…と、よっしーはむしろ驚いてしまいます。タバコってそんなにやめることが難しいものなのでしょうか。
医師の中にタバコを吸う方がいらっしゃるのは、決して彼らが「タバコの害を知らない」からではなく「分かっているけどやめられない」ということでしょう?
太った管理栄養士や医師達もいます
またタバコだけではなく、太りすぎも健康に良くないのは常識ですよね。糖尿病はもちろんですが、ある種のガンなども肥満が原因になっていることが分かっています。
しかし、「正しい」食事について指導するはずの管理栄養士の中にも太った方がたまにいらっしゃるようです。「私は管理栄養士なのに、お菓子の食べ過ぎで太ってしまった」などというネットの書き込みもちらほら見かけます。
よっしーが以前直接聞いた話ですが、病気の子供に食生活を改善するように指導した小児科医が、患児から「先生だってデブじゃないか!」的なことを言われてショックを受けた…という話も。
看護師さんたちは、夜勤の時にお菓子をつい…という話も聞きました。ああいうのはテレビドラマの中の話だけじゃなくて、本当にそうなのね~。
医師・看護師・管理栄養士など「専門家」のみなさんは誰よりも健康に関する知識は持っていらっしゃるはずです。
だから「無知ゆえの油断」ということではなく、分かっていてもなかなか意志の力では依存症に勝てないということでしょう。同じことが糖質に関しても言えるのではないでしょうか?
よっしーの場合は糖尿病発覚した時ものすごーーーーく数値が悪くてすでに糖尿病合併症も出ていたので「このままだとあなた死にますよ」状態でした。だからこそ挫折することなく糖質制限できたのかもしれませんね。
結局、依存症に勝てるかどうかは「意志の力」であり「医師の力」じゃないってことですw 学歴などもまったく関係ないですね。あえて言うなら「素直な心」「自分の頭で考えることができるかどうか」でしょうか。
まず自分が糖質依存症であると認めることが大事
ほとんどの方は「あなたは依存症です」と言われると怒るんじゃないでしょうか?でも、まず自分がそうであることを認めるところから始めなければ前へ進むことは出来ません。
健康な方が糖質制限ダイエットを初めても大きな問題は起こりませんが、糖質依存症の方がいきなりストイックな糖質制限ダイエットを開始すると、イライラ・不安・妄想・だるいなどの禁断症状が現れるそうですよ。
そして「糖質制限ダイエットをやってみたら体がだるくなった!やっぱりあれは危険なんだ!」と言ったりするわけ。
アルコール中毒者が禁酒したりニコチン中毒者が禁煙すると、やはり禁断症状が現れるそうですね。ここで辛くなって挫折してしまう方がとても多いのも頷けます。
禁煙できない人には、禁煙外来があります。糖質制限したくても自力ではできない人のために「禁糖外来」というものがあればいいんでしょうけど、医師達の多くもまた糖質中毒者であることを考えると、まだまだ難しいと言わざるを得ません。
かつて、昭和41年の日本人男性の喫煙率は83.7%だったそうです。一昨年の28.2%と比較すると信じられないほど高い数字ですよね。
もしかすると、タバコのように、いずれは「主食を食べない生き方」のほうが日本でも主流になっていくのかもしれませんね。
しかしタバコがいつまでも無くならないように、決して糖質がお店から消えることはありませんので、好きな方はどうぞ安心してください。
タバコを吸うか吸わないかと同じで、糖質制限ダイエットをするかしないかは個人で考えて決めることです。
自分の意志の力だけでは、すんなりと依存症を克服することは難しいかもしれません。そんな時に助けになってくれる専門家たちの登場を期待しています。
もしかしたら砂糖依存症で甘いものを過食してしまう人もいるかもしれません、そういう方をサポートする体制が必要ですね。
そうね、ご飯やパンなども同じね。自分の意思だけで過食を止めようと思うと大変なことよ。まずは自覚することね。
♪よろしければ併せてお読みください♪
→持病がある方の糖質制限に関する過去記事まとめ(クリックで記事へ)