日本人の腸には炭水化物を好む細菌が多いので糖質制限ダイエットはNG?!

日本人にはごはんが合っているというもっともらしい主張

先ほど「日本人の腸には炭水化物を好む細菌が多いので糖質制限ダイエットはNGです」という趣旨のネットの記事を読みました。

なんでも、「腸に重要な食物繊維を野菜だけから十分に摂取しようとしても難しい、だからお米を食べなければいけない」のだそうです。

潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群も、ダイエットによる食物繊維の不足が原因なので日本人は健康のために糖質制限をやめて米や大麦を食べましょう~という記事でした。

そして筋肉ムキムキの先生が「自分は糖質を大量に摂取しなければトレーニングに集中できない、バランスの良い食事を摂らないといけない」だそうです。

なんだかとても悲しくなると同時に、怒りさえ湧いてきます。よっしーはかつて、筋トレをして健康的な食生活を心がけていれば糖尿病などの病気にもならないと信じていました。

よっしーは100%日本人です。「日本人ならお米を食べましょう」「日本人の体質にはお米が合っているのです」という言葉は、何となくそうだなぁと思っていました。

あの記事を書いた先生方は、私みたいな者の話を聞いたらどう思うでしょうか。「あなたは例外的な存在ですね、お気の毒です」でおしまいかしら?

そして潰瘍性大腸炎に関しても、この病気でとても苦しんでいる親子をリアルで知っています。少なくともお子さんのほうは、ご飯はむしろ大好きな子みたいですが…

にゃご
あれを食べないと日本人じゃないみたいな感情に訴えた書き方は、学者さんの書くことではないと思うんだぞ。

よっしー
私なんて日本人の体質にピッタリだと思われる食事と運動もしていてこうなってしまったのよ。誰も責任を取ってくれないんだわ。。

昔の日本人はお米を食べていなかった

「昔の日本人はお米をしっかり食べていたが糖尿病患者はいなかった」とよく言われますが、実際には藤原道長は糖尿病で糖尿病網膜症にかかり、ほとんど目が見えなくなったそうです。

道長のおじ・兄・甥も糖尿病らしき症状で亡くなったそうなので、これは1型糖尿病ではなく遺伝性の強い2型糖尿病だと思われますね。

織田信長も甘いお菓子が好きで糖尿病神経障害があったのではないかと言われていますが…箕藤原道長や織田信長は「欧米食」を食べて糖尿病になったのでしょうか?

日本人の糖尿病の95%を占める2型糖尿病は今でも40歳以降の発症が多いですし、自覚症状がはっきりと出てくるまでには相当な年月がかかります。

昔の人はいろいろな理由で長生きしなかったですし、自分が糖尿病だと自覚のないまま亡くなった日本人もかなりいたのではないでしょうか?

ちなみに江戸時代には、糖尿病合併症に関してかなり正確な記録がすでに残っております。現代より少ないとはいえ、当時の日本にはそれなりに糖尿病患者が存在したのです。

白米ならたくさん食べることができて肉なんてロクに食べられなかった江戸の人々も糖尿病になりました。またビタミンB1不足による脚気(かっけ)でたくさんの患者が苦しみました。

この時点で「日本人はお米を食べていれば健康!」という主張はすでに破たんしていることになります。昔の日本人に脳卒中が多かったのは、タンパク質不足のせいでしたし。

しかも農耕が開始される前の日本では動物や魚をつかまえて食べていたことが明らかです。先日NHKスペシャルでも放送されていましたよね。

「昔の日本人はお米を食べていたじゃないか!」と言われたら「もっと昔の日本人はお米を食べていなかったじゃないか!」と言うしかありませぬ。

腸内細菌は変化するものなのです

「日本人の腸内細菌は炭水化物を好むんです」と言われちゃうと、何となくそんな気がするなぁー…という方が多いのでは?

しかし腸内フローラというのは、食生活などいろいろな要因によって変化するものではないでしょうか?日本人に生まれたからといって、炭水化物を好む細菌しか腸にいないわけではないでしょう。

今までご飯ばかり食べていた人がご飯をやめて肉を食べ始めたら、一時的に便秘や下痢になることがあるんですって、腸内細菌が急には適応できないから。

よっしーは糖質制限を開始した当初、便秘気味になって困ったことがありました。しかし3年半経った現在では便秘知らずでとても調子がいいです。

タンパク質で腸内環境が悪化するという説は根強いですが、どうやらそれはタンパク質を大量の糖質と同時摂取した時の話のようですね。

タンパク質と大量の糖質を一緒に食べるのはヒトだけですが、肉ばかり食べるライオンやトラ、猫の腸内環境は最悪で大腸ガンだらけなのでしょうか?

ただ乳製品を特に好んで食べる方の場合、カルシウム摂取量が増えると相対的にマグネシウム不足になります。

カルシウムとマグネシウムは2:1または1:1の割合で摂取したほうが良いと言われており、不足すると便秘にもなりやすいです、気をつけましょう。

食物繊維は野菜から十分に摂取できると思いますよ

「腸に重要な食物繊維を野菜だけから十分に摂取しようとしても難しい、だからお米を食べなければいけない」という文がとても気になりました。

すでに過去の記事にも書きましたが、白米ご飯150g食べても食物繊維はたったの0.45gしか含まれていません。ヘルシーっぽい玄米ご飯150gでも2.1gしかないのです。

オクラを1/2ネット食べれば、玄米ごはん150gとちょうど同じ量の食物繊維が摂取できますが…ちなみにこの量だと糖質はたったの0.7gほどです。

わかめサラダにツナを載せるととても美味しいですけど、別にご飯や麦じゃなくてもこういうものじゃダメなんですかね??

「糖質制限ダイエットをすると、糖質だけではなく食物繊維も不足してしまいます。食物繊維はとても重要なので抜いてはいけません」というフレーズはあちこちで見かけます。

しかし、白米や玄米に含まれる食物繊維はごくわずかですよね?野菜を食べてはいけないというわけではないんですから、糖質制限をしたからといって食物繊維が不足することはありません。

記事によると「発酵食品と水溶性食物繊維を一緒に摂取することが大事」だそうです。それなら納豆+オクラ、キムチ+海藻なんてどうでしょう?

紀文の糖質ゼロg麺は1袋で食物繊維が10.8gも摂取できる優れものです。ローソンのブランパン1個には5.5gの食物繊維が含まれています。

本当にごはん食で日本人は健康になるの?

100歩譲って日本人の腸内には糖質を好む腸内細菌がたくさん住んでいるとしましょう。では、それらの腸内細菌が好む糖質を多く食べていれば病気にはならないのでしょうか?

日本人のよっしーは玄米食をしていたとき、確かに便秘知らずではありました。マイタケダイエットもしていましたし。

でもそれで健康になれたかというと…腸の調子は良いと感じていたにも関わらず糖尿病と脂肪肝になったので、残念です。。

腸内細菌たちは食生活によってそのバランスが変化します。増えすぎると悪さをするカンジダ菌は、糖質を好むことがよく知られていますよね。

糖質制限食を実践している潰瘍性大腸炎やクローン病の患者さんたちにも、多くの改善効果が現れているそうです。ご飯を食べないからこういう病気になるとは、とんでもないことです。

腸内フローラの状態を改善して腸内環境を良くしたいのなら、糖質制限をして発酵食品や野菜を食べればいいのです。

タンパク質である肉も、大量の糖質と一緒に摂取しなければいいんですから…肉と野菜を食べていればいいということです♪

いろいろな方がいるということを忘れないで!

先生方が健康に関するいろいろな考えを持っていらっしゃるのは別に良いと思います。ただ、同じ日本人でもいろいろな体質の人がいるということを忘れてはいけません。

自分が大量にお米を食べても糖尿病にならないからといって「日本人ならこういう食事をしないとダメですよ」などとすべての日本人に押し付けるのはどうかやめてください。

たまたま自分は大丈夫でも、他の人は同じ食事で体調を崩すことはよくあります。よっしーも自分と同じ食事が万人に合うとは思いません。

いろいろな人がいて全ての方にピッタリの食事というものが存在しないことをまずきちんと認めた上で、なるべく多くの人を救うために複数の選択肢を認めたらいいと思うのですが…

先ほど紹介した記事の終盤には「スーパー食材である〇〇をお勧めします」と書かれていました。ああ、そういうことか。

イチオシのスーパー食材〇〇をお勧めしたいのも分かるし、それを食べて健康になれる人がいるのならそれは別にいいんです。

ただ…日本人だからといってみんながそうしなければいけないとか、これさえ食べていれば病気にならないとか、そんなことは皆に当てはまることではないということを忘れないでください。

そして私たちには、自分が食べたいと思うものを自由に選んで購入して食べる権利、食の自由が認められているのですから。

にゃご
いろいろな人がいるのに「日本人」って自分の基準でひとくくりにするのはよくないよね。

よっしー
そうよ!それにほとんどの日本人は糖質制限してないけど、糖尿病などの病気にかかる人がすごく多いことを今こそきちんと考えるべきね。

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