肥満患者さんへダイエット指導を行う病院がある
今日は楽しいバレンタインデー。みなさん、いかがお過ごしですか?よっしーは糖質オフな海産物チョコを作って家族にプレゼントしました。
夫は「会社でお昼に食べる」と言って持っていきましたが、暖房の効いた室内で溶けちゃうんじゃないかとちょっぴり心配だったりします(;´・ω・)
彼氏やご主人にチョコレートをあげた女性の皆さん、こちらの記事を読んでホワイトデーにお返しにもらいたいものを考えておいてくださいね♪
ところで、長野県長野市の県厚生連長野松代総合病院では「ダイエット科」を設け、肥満に悩む患者さんたちへの減量指導を行っているそうです。
担当医師の前川智先生は、以前勤務していらっしゃった別の病院で500人以上の肥満の患者さんたちを指導してきた実績があり、肥満症専門医に認定されているそうです。
糖質制限ダイエットをして痩せなければと思いつつ、なかなかきちんとできずに途中で挫折してしまったり諦めかけていらっしゃる方もきっと少なくないでしょう?
今回は、長野市の病院のダイエット科を紹介させていただいて、挫折しがちな糖質制限ダイエットを継続するためのヒントとしたいと思います。
BMI25以上の患者さんが治療の対象です
では、具体的な指導について見ていきましょう。ダイエット科ではBMI25以上の肥満があり、何らかの健康障害を合併する方を対象に、治療を行っているそうです。
BMI= 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m) この計算式に自分の身長と体重を当てはめてみてください。たとえば標準的な身長158cmの女性であれば体重約62kg以上で肥満とされます。
中には体重が40kg台なのに「私は太りすぎている!!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、その場合は1度病院で相談してみることをお勧めします。
女性としてはBMI25どころかBMI23ぐらいでもかなり太めのイメージがあるかもしれませんけど、実は調査によると、日本人女性はBMI23~25の間が最も死亡率が低いそうです。見た目、エルちゃんの体型がそのぐらいかなと思いますが…
ただし日本人を含むアジア人ではBMI23を超えると2型糖尿病発症のリスクが増え始めるそうなので、親御さんやきょうだいに糖尿病患者さんがいらっしゃる場合はBMI22ぐらいをキープしたほうが良いのかもしれませんね。
身長158cmの女性なら体重55kgが目安です。身長165cmの場合は体重60kgです。「そんなのデブじゃないか」と思われるかもしれませんが、あくまでも健康第一で考えた場合はこのぐらいになるということですね♪
で、ただBMIが25を超えているだけなら「肥満」ですが、それプラス何らかの健康障害(糖尿病など)が出ていたり内臓脂肪が蓄積している場合は「肥満症」として治療を要するのだそうです。
今のところ糖尿病などの問題が無くても、BMI35を超える高度肥満の場合(158cmの方で88kg~、165cmの方で96kg~)はやはり治療の対象になるようです。
糖質制限ダイエットとカロリー制限ダイエットを選択できる
肥満症の患者さんは、糖質制限ダイエットかカロリー制限ダイエットかを選択できるそうです。いいですね♪
治療は外来でも可能だそうですが、糖質制限ダイエットは特に慣れるまでは難しいので教育入院をする方が多いようですね。入院された方には運動指導もあるそうですよ。
なかなか糖質制限ダイエットが続けられない患者さんもいらっしゃって、その場合は心療内科の医師がサポートしてくださるようです。
なお、食事療法と運動療法だけではどうしても痩せられない患者さんには、内視鏡的胃内バルーン留置術(胃の中に生理食塩水が入ったシリコン製のバルーンを入れ、そのまま胃内に6か月間入れっぱなしにしておき、痩せたらまた取り出す)を行うそうです。
以前よっしーが通っている病院の糖尿病内科のベテランの先生が「自分の患者さんが胃がんで胃を切除したらモノが食べられなくなって痩せて糖尿病も改善した」とおっしゃっていましたが…胃に食べ物があまり入らなくするってことでしょうね。
患者さんは糖質制限かカロリー制限か選択できるといっても、これまでの実績では7泊8日の教育入院をして糖質制限ダイエットを選択した患者さんたちで1年後の体重が最も多く減少していたそうですよ。
やはり「正しい糖質制限ダイエット」は効果絶大です。教育入院中のスケジュールについては、こちらのページの下部をお読みください。
たかが肥満と侮るなかれ!
「ダイエット目的でわざわざ入院するなんて大げさな…」と思うかもしれません。しかし、教育入院というのは入院している間に痩せようということではありません(ほとんどの方は入院中に2~5kg痩せるそうですが…)。
大事なのは、退院してからも正しい食生活を継続していくことじゃないでしょうか。特に糖質制限ダイエットは、時に管理栄養士や医師などの専門家であっても間違った方法で実践してしまい体調を崩す方が珍しくないそうです。
もしこのまま好きなだけ食べる生活を継続していきますと、今は若いから問題が無くても10年後に大変なことになってめちゃくちゃ後悔することになるかもしれません…
そうならないためにも、正しい知識を身につけましょう。自分ひとりではなかなか難しいからこそ、時には医師の力を借りることも必要なのですね。