西脇俊二先生の新刊「糖質制限2.0」を購入してみたよ
テレビドラマ『グッド・ドクター』の医療監修でも知られる「アスペルガー症候群の精神科医」西脇俊二先生をご存知ですか?
西脇先生と言えば以前「断糖」に関する本を図書館で借りて読んだことがあるのですが、当時は「こんなにストイックにはできないや」と思ってそれっきりでした。
しかし今回発売された本『ハードワークでも疲れないカラダを作る 糖質制限2.0』には何かピンと来るものがあったので楽天ブックスで購入してみました。
冒頭に「糖質制限はあまりにポピュラーになりすぎたゆえに、混乱を生みつつある」とあります。つまり、間違った知識で適当に実践してしまう人が増えたわけです。
西脇先生によると、中途半端に情報に敏感ないわゆる「意識高め」の方たちがそういう失敗をしてしまいがちだそうです。うーん、分かる気がするぞ。
主食を抜けばいいと思って「果物は血糖値が上がりにくいらしいよ~テレビでそう言ってた!」と果物をたくさん食べてしまう方。
肉は食べ放題だと思ってけっこう糖質が多いトンカツを食べまくって動脈硬化が進行した方。野菜サラダしか食べないのを糖質制限だと思い込み、体調を崩した方。
「糖質制限2.0」は、今までの糖質制限ダイエットではイマイチ効果が出なかった方たちにこそ読んでほしい本だそうで、3日で結果が出るんですって!
中途半端な糖質制限では真の効果は出ない!?
西脇先生によれば「従来の中途半端な糖質制限では、もともと糖質を食べすぎていた人なら痩せるだろうけど十分な効果が出ない人もかなり多いはず」だそうです。
しかもある程度糖質を摂取していると「あーー、もっと食べたい!!」という欲求と常に戦わなくてはいけなくなります。辛いですよね。
「極端な糖質制限って体に悪いんでしょ?私は無理せず、ご飯も茶わんに半分ぐらい食べるわ」とおっしゃっていた方が途中で挫折して「私、もうやめます!!」って例も知ってます。
しかしそうかといって「ずーーっとストイックな糖質制限(ここでは断糖=1日あたりの糖質摂取量を5gまでに抑える)を継続するのはとても困難なことです💦
糖質制限2.0では、3日間だけでも「断糖」することを勧めています。3日間徹底的に糖を抜くことで、糖質中毒状態から抜けられて「糖質食べたーい」という欲求自体がなくなるんだとか。
実はよっしーもさっそく今朝から「断糖」を試していて、朝から現在まで糖質は合計4gしか摂取していません。食べられるものが限られるのはちょっと辛いですが、肉体的な苦痛はないですね。
それにずーっと続けないといけないわけではなく、維持期には1日あたり糖質50g以下に抑えればOKだそうです。これなら続けられそうでしょ?
これ、目標体重までほど遠い方は目標達成までずーっと継続しなければいけないというわけではなく、週末だけ行うことを繰り返せばいいみたいですよ♪普段は普通の糖質制限(?)ぐらいで調整すればいいのかなと。
あ、断糖中はビタミンCなどが不足しやすいので、普段サプリメントを飲んでいない方はマルチビタミン&ミネラル+ビタミンC単独のサプリを用意したほうがいいかもしれません。
それと言うまでもありませんが、肝臓での糖新生が上手くいかない病気の方は断糖は行ってはいけませんし、糖尿病でインスリン注射をしている方は低血糖になるので医師に相談してから行ってくださいね。
痩せるだけではない「3日間断糖」の効果!
西脇先生は精神科医なのでたくさんのメンタルの病気の患者さんたちを診察していらっしゃるわけですが、ある時「糖尿病患者にはうつ病が多い」と気が付いたそうです。
これはかなり有名な話で、うつ病の患者さんは糖尿病になりやすく、また糖尿病患者さんはうつ病になりやすいんだそうです。妊娠糖尿病もそうです。
日本人の糖尿病の95%は2型糖尿病です。よっしーのように重度の患者はインスリンを分泌する能力が低下してしまってるのですが、軽度の方あるいは糖尿病の前段階の方は違います。
糖質をたくさん食べて肥満になると、すい臓のβ細胞からインスリンが分泌されてもうまく働かなくなります。このためβ細胞は普通の2倍や3倍の量のインスリンを分泌します。
体内にたくさんのインスリンが存在すると、自律神経に狂いが生じ、脳内の神経伝達物質の分泌異常が起こってうつ病・自律神経失調症などが起こるのだそうです。
妊娠中はインスリンの効きを悪くするホルモンが胎盤から出ており、非妊娠時の約2倍のインスリンが必要になるのでやはり高インスリン状態になりやすくなりますね。
そしてなんと、統合失調症の患者さんたちに3日間断糖をやらせると幻覚や妄想がピタリとおさまったんですって!
確かによっしーの知人の中にも、糖尿病で糖質制限を始めたらうつ病が良くなって治療を終了出来た方がいます。
メンタルの病気で悩んでいらっしゃる方は、通常の治療を続けながら3日間断糖を試してみてもいいのでは?なんたってお金もかかりませんし♪
断糖でアンチエイジングしよう!
年を取ると老化するのは仕方がないと思いがちですが、糖質を好む人は中年以降、老化が急激に進む印象が確かにあります。若い頃はあまり目立たないんですけどね。
体内で余分な糖とタンパク質が結合してAGEs(最終糖化産物)になるとしみ・シワ・白内障・骨粗鬆症・糖尿病合併症・認知症などを引き起こすと言われています。
多くの方がヘルシーだと思っている果物に含まれる果糖(清涼飲料水にも入っていますし、砂糖はブドウ糖と果糖がくっついたものです!)は、ブドウ糖よりはるかにAGEsを作りやすいです。
また、いくら断糖が良いからといって、胃腸が弱い人がいきなりガチ肉食をやり始めるときちんと消化吸収できないので、本にはまずそのような方が準備をする方法が解説されています。
西脇先生は若い頃、徹底したベジタリアン食やマクロビを実践なさっていたそうです。しかし現在の断糖がもっとも健康的だと実感していらっしゃるそうですよ。
終末だけとはいえ「1日の糖質摂取量を5g以下にする」というのは相当ストイックな方法で、正直多くの方は実践できないんじゃないかと思います💦
でもね、もしあなたが今「メンタルの不調を抱えている」「ゆるい糖質制限をやってみたけどちっとも痩せない」などの悩みをお持ちでしたら、この本をきちんと読んでトライしてみる価値はあると思いますよ♪