糖尿病でも日本人なら米を食べるべし!?
このブログを読んでくださっている方の中には「糖質制限をしたいんだけど、一緒に住んでいる親が反対するからなかなかきちんとできない」という方もいらっしゃるでしょう。
よっしーの母は40過ぎた糖尿病の娘にたまーに「少しはご飯を食べたほうがいいんじゃないの?テレビで玄米は体にいいと言ってたわよ」なんて言います…娘が22の時からずっと玄米食をしていて発症したことを知らないのか💦
とにかく、なかなか親の理解が得られなくて困っている方はたくさんいらっしゃるということですね。子供がいくつになっても親は心配してくれるのは分かるんですけど。
さて今回の漫画は、ちょっと前に糖尿病と診断された雲竹菊雄くんとその弟のタレ助くん、初登場の父親・和太郎さんの物語です。2ページなので前半と後半に分けますね。
漫画には登場しませんが、2人のお母様の母親が糖尿病だったのです。それで和太郎さんは糖尿病ではありませんが、長男は糖尿病になり、次男もちょっと危ない感じ…??
「日本人なら(たとえ糖尿病でも)きちんと米の飯を食うべきだ!」と考える父親の和太郎さんに困ってしまう息子たち、どうなるでしょうか?
「食の欧米化が糖尿病の原因だ」と考える人は非常に多いですが、平安貴族の藤原道長とその一族の何人かは2型糖尿病だったらしいことはよく知られていますよね。
食の欧米化なんかよりずっと前から2型糖尿病患者はいたんだな。
そうよ、戦後寿命が延びてから激増したのは事実だけどね。
親は子供を心配している…
親は子供のことが心配で、何ごとも子供のためを思って言ってくれているのはすごく分かるんです。よっしーも息子たちのことが心配ですから。
漫画では和太郎さんは「日本人には米の飯がいちばん合うのだ」と発言していますが、これも「日本人が脂っこい肉を食べると病気になる」と心から信じているからでしょう。
そして親は子供が小さい時からずっと教える立場だったので、老いてもなおあれこれ言わなければ気が済まない人も多いです💦
よっしーの母は「病院のお医者様の言うことをきちんと聞きなさいね」なんて言いますが、これも良かれと思っての事…まぁ主治医にはきちんと糖質制限のことは話してあるので大丈夫なんですけど。
息子や娘から何を話してもなかなか分かってくれない場合は、お医者さんの書いた本(江部康二医師の本とか…)を読んでもらうといいです。
子供の言うことは聞かなくても、お医者さんの言うことなら聞き入れると言う方は多いですからね。
糖質制限に限りませんが、親に「こうしたほうがいいよ」と言うのは難しいですが、子供のあなたがやる自由は尊重してもらいたいところですよね。
あなたが実家住まいでお母さんが食事を用意してくれているのだとしたら、「砂糖は健康に良くないので使わない方がいいよ」と言ってラカントSを使ってもらうところから始めてみては?
きっと親も理解してくれると思います
さて、先ほどの漫画の続きにいきましょう。「日本人のくせに米を食べないとはけしからん!」と怒って外出した和太郎さんは、趣味仲間の家へ。
そして「糖質制限は息子さんが健康のためによく考えて決めた事なのでしょう?」「文豪の夏目漱石も糖尿病で厳重食(糖質制限)をしていましたよ」と聞かされます。
じつは日本では昔、糖尿病の食事療法と言えば厳重食だったのです。ところが、インスリン注射が発明されて「インスリンを打つから糖質を食べても平気♪」ということになったんです💦
インスリン注射の発明は1型糖尿病患者の生命を救いましたが、2型糖尿病患者をさらなる肥満に導いたり、高インスリン血症によるさまざまな危険をもたらしました。
夏目漱石さんはもともとスイーツ大好きだったため、晩年は厳重食をやめてしまって宿泊先にアイスクリーム製造機を持ち込んだりとかなり甘いものを食べて居たそうですけどね。
とにかく「日本人だから米を食べなければいけない」なんていうことは現代の日本人が勝手に言いだしたことであり、もっと大切なことがあるということです。
よっしーの亡き祖父は、父が糖尿病と診断された時とても心配していました。そして漫画の最後のコマの和太郎さんのように息子の全快を祈っていました。
これまでの常識というものがあるので親に理解してもらうことは必ずしも容易ではありませんが、きっといつかは理解してもらえると思います。
追記:その後の菊雄さんをマンガにしました♪知りたい方は姉妹ブログの記事「好きな人が糖尿病だと分かったら?~糖尿病患者の結婚~」をお読みください。
一生懸命な気持ちは、きっといつか分かってもらえるよ!
そうね。なかなかスムーズにはいかないかもしれないけど少しずつ、ね。