私たちに仙人の修行のような生活は不可能です
みんなで「あのお店の糖質オフな新商品おいしいよね~♪」などと盛り上がってると、必ず水をさすようなことを言う方がいらっしゃいます。
「あの店は添加物使ってるよどうせ」「人工甘味料は体に悪いのを知らないの?」「安い肉なんて危ないんだよ!?」などなど。
別にその方がどう思うかは自由なんですけど、ぶっちゃけ何もかもカンペキに安全な食事だけをするのは現代日本ではまず不可能じゃないでしょうか?
ほとんどの方は糖質制限をなさっていない上、コンビニや外食もときどき利用なさっていますよね。つまり糖質の害と添加物等の害をダブルで受けていることになります。
山奥で一人引きこもって完全自給自足の生活を送る仙人のような生活でもしていない限り、カンペキな食事なんて無理じゃないですか?
だったらまずダイレクトに健康に影響を与えると分かっている糖質だけでも優先的にオフにしようというのが現実的じゃないでしょうか。
申し訳ないけど、農薬をまったく使わないで作ったお米でも、食べればよっしーたち糖尿病患者の血糖値は跳ね上がります。それは健康に悪影響を及ぼすことなんですから…
何もかもカンペキに安全な食事をしている人がどれだけいるかって話だよな。
それならせめて糖質だけでも…と思って実践しているのよ。
リスクとベネフィット、どちらが大きいかを考えよう
何かを食べたり飲んだりするときには、常にそれを飲み食いすることによるリスク(危険)とベネフィット(利益)を考えるといいです。
病気の方が飲む薬には必ず一定の割合で副作用が出てしまいますが、そのリスクよりもベネフィットのほうを取りたいのでみなさん飲むわけですよね。絶対に副作用が出ない薬はないです。
たとえばビタミンサプリを飲む場合「このサプリには何か添加物が入っているかもしれない(リスク)」と「このサプリの摂取によってさまざまな体の不調が改善されるかもしれない(ベネフィット)」を考えるわけ。
リスクのほうが心配でたまらない方は飲まなければいいですし、ベネフィットのほうがはるかに大きいと思う方は飲めばいいのですよ。
糖質制限をしている方はお肉をよく召し上がると思いますが「安い肉は体に悪いかもしれないじゃないか!」と言う方が必ずいらっしゃいますよね。
でも動物性食品の摂取不足により肉体的・精神的にダメージが出ることのほうがよっぽど心配だなと私たちは思うわけです。
そもそも、糖質制限をしていない方は絶対に安全な超高級食材しか口にしていないのかと言うと、絶対にそれはないですよね…
スーパーで半額ワゴンに突っ込まれている安い食パン、カップ麺、お菓子…どれも健康面でのベネフィットはほとんど見いだせず、リスクの塊みたいなものばかりじゃないですか。
「安い」「美味しい」「手軽に食べられる」というのは確かにベネフィットですが、健康面ではない別の部分でのベネフィットですからね。
「0か100か」という極端な思考をやめてみよう
世の中には、すべて100%カンペキにできなければ意味が無いと考えてしまう方もいらっしゃいます。しかし、これはとてもしんどいことです。
どうせ食事なんてカンペキには出来ないんだから、結局なーんにも変えない…というのは残念ですね。できる範囲でやればいいのに。
ちなみに「糖質制限は極端すぎる」とおっしゃる方もいますが、よっしーは糖質を控えているだけで「ゼロ」にはしていませんよ♪
わざわざ摂取しようとしなくても、野菜や豆を普通に食べているだけでもある程度の糖質は摂取してしまいます。世間一般の方たちが摂りすぎているだけじゃないでしょうかね。
ちなみに江部康二先生は「理論的には糖質摂取量はゼロでもかまわないんだけど現実としては難しいので1食当たり20gまでOKということにした」そうです。
「0か100か」で苦しむのは辛いことです。自分でこのぐらいなら…という線引きを上手にできる方は、ちょうどいい具合に世間と折り合いをつけてやっていくことができます。
理想を語るだけなら簡単だけど現実は難しい
もっとも理想的な食事というものを語るだけなら簡単なのです、でも現実にそれをやろうとしたら、毎月の食費がいくらかかるの!?
いくら良い方法であっても、ほとんどの人が実行できるわけがない内容では現実味がありません。その点、江部康二先生の糖質制限は実践しやすい内容ですよね。縛りが少ないですし。
ルールがあまりにもユルすぎては、継続することは簡単ですが肝心の効果が全然出ません。かといってあまりにも厳しすぎてはほとんどの方が継続できません。
そして、何もかもカンペキな食事なんてまず出来ないんですから、優先順位の高いことから改善していかなければいけません。
糖質制限ダイエットであれば、まず糖質を減らしてタンパク質や脂質をきちんと摂取することを最優先にすべきじゃないでしょうか?
まず上記のことをきちんと守った上で、後は個人のできる範囲で添加物だの人工甘味料だのに気を付けていけばいいと思いますが…
添加物や人工甘味料がまだ無かった時代の日本には、すでに糖尿病やガン患者が存在しました。平均寿命が短かったので現在と比べればぐっと少なかったとはいえ…
というわけで、カンペキな理想の食生活を実践できる方はまずいません。まず何を最優先にすべきかを自分で考えて、できるところからやってみるといいですよ♪
「カンペキではないものには意味がない」と言うなら、なーんにもできないんだぞ。できることからやればいいんだよね。
そうよ、まず優先すべきところからやっていきましょう♪