若い女性は糖質制限をしてはいけない!?
Twitterでちょっと気になる話を立て続けに聞きました。「女の子はしっかり糖質を摂取しないと月経が来ない」「授乳中は糖質を摂取しないと母乳が出ない」というのです。
この際、難しい理屈はとりあえず置いておくとして、私たちのご先祖様の食生活について考えてみることにしましょう。
日本の縄文時代は1万年ほど長く平和に続いた時代としてよく知られていますが、それよりももっと以前、今から12万年ほど昔の人類の遺物の痕跡が島根県出雲市の砂原遺跡で見つかっています。
日本に稲作が伝わったのは縄文時代の終わりごろで小麦が伝わったのは弥生時代半ばだそうですから、縄文時代前半まではご先祖様は現代のような「主食」を食べていなかったことになります。
野生の木の実やイモ、果物ぐらいは食べていたでしょうけど、これらは現代の品種改良されてやたらと甘くなったものとは違うショボいものだったでしょうし、1年じゅう好きなだけ手に入るものではなかったはず。
現代の食生活と比較すればはるかに糖質が少なく肉や魚などが多い食事を摂っていたご先祖様たちは、問題なく子供を産み育てて命をつないできたわけです。
もし女の子がたっぷり糖質を摂取しないと子供を産み育てることが出来ないのなら、とっくに人類は絶滅しているでしょうね💦
なにしろ当時は粉ミルクも何もなかったわけですから。ああ、肉食獣のお母さんたちも糖質を食べなくても子供に母乳を与えることができますよね。
ネコだってそうだぞ、野生ではご飯なんて食べない…
キャットフードの多くは安い穀物を混ぜてカサ増ししているけど、健康上いろいろと問題が指摘されているわよね。
子供も妊婦も授乳中のお母さんも同じものを食べていた
「大人で糖尿病の人や肥満の人はいいけど、子供や妊婦や授乳中のお母さんは絶対に糖質制限をしてはいけません」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
それはそれでひとつの考え方だと思うので別にいいんですが、歴史的な事実として日本人のご先祖様は「かつて糖質の少ない食生活をしていた」のです。
それは大人の男性に限ったことではなく、当時の子供や妊婦さんや授乳中のお母さんたちも同じだったはずですよね?彼らだけ特別にご飯やパンを食べることはできませんでした💦
女の子が糖質をたっぷり摂取しないことで妊娠出産授乳が不可能になるとしたら、今日よっしーたちは生きていません。そうでしょう?
むしろ、糖質ばかりに偏った食生活が原因で妊娠しにくい状態になる危険性が指摘されています。赤ちゃんを望む女性に糖質制限を指導している産婦人科もありますね。
千葉の宗田マタニティクリニックでは、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠(もともと糖尿病の女性が妊娠した場合を妊娠糖尿病と区別してこう言います)の妊婦さんたちが糖質制限で無事に健康な赤ちゃんを出産しています。
また授乳中の糖質制限に関して、よっしーはしっかりご飯を食べていたので自分の体験としては分かりませんが、肉食系糖質制限食で何の問題もなくお子さんを母乳で育てた方もいらっしゃいます。
授乳中のお母さんは1日に700kcalほど余分に必要だと言われますから、糖質制限しつつエネルギーや各種栄養が不足しないようにするのはそれなりの知識と努力が必要かもしれません。
成長期のお子さんに関しても同じことが言えますね。ただ「維持」するだけの大人の男性と違い、成長期の子供や妊娠授乳期の女性には特別な配慮は要りますが「糖質制限してはいけない」と言う根拠は…いかがでしょう?
医師や看護師、管理栄養士などの方から「専門家としてオススメしません!」なんて言われると「ぐぬぬ…」と思ってしまいますが、専門家の中でも意見は分かれます。
日本人のご先祖様もかつては子供も妊婦も授乳中のお母さんもみんな糖質オフだったのは事実なのですから、後はご自身でよく考えて判断してください。リンクを貼っておきますね♪
・宗田マタニティクリニック(妊婦さんへ糖質制限指導を行う産婦人科)
・おかだ小児科医院(おかゆではなく肉系離乳食を勧めている小児科)
・三島塾(成績UPのために塾生さんたちが糖質制限している学習塾)
実際問題どうすればいいの?
いくら「子供も妊婦も授乳中のお母さんも大昔はみんな糖質オフだった」と言っても、これらの方たちが糖質制限をするのは実際にはなかなか大変だと思います。
子供たちは学校給食もありますからね…給食は普通に食べて、自宅でのおやつや食事の内容に気を付けるというのはどうでしょう?給食は予算の都合もあって肉が少ないですよね💦
また、よっしーの糖尿病内科の主治医はよっしーが糖質制限をすることにはまったく反対しませんが、糖尿病合併妊娠の妊婦さんの糖質制限には大反対したそうです。
でもその女性はとうとう最後までインスリン注射なしで糖質制限で通し、無事に健康な赤ちゃんを出産したそうですが…
まぁほとんどの医師が反対なさるのは分かるので、持病のある方は特に勝手に実践しないで理解ある医師を探してくださいね。
すでに私たちの生活の中に糖質はあっちにもこっちにも深く入り込んでしまっています。いくら人類本来の食事と言っても、なかなか容易ではないことは分かります。
ただ、これから先少しずつ常識は変わっていくものと思われます。専門家たちの間でもいろいろな意見がありますので、どうかご自身でよく考えてベストな方法を模索なさってください。
持病のある方は特に慎重に、理解ある医師の指導の元で行ってくれ!
私は糖尿病で入院している時に主治医に許可をもらって始めたわ。今も定期的に診てもらっているから安心ね♪