糖質制限って結果的にカロリー制限なの?
「糖質制限で痩せる人は結果的にカロリー制限になってしまっているから痩せるだけじゃないのか?」という意見を見かけることがあります。
結果的にカロリー制限になっている方はいらっしゃると思います。しかし相当なカロリーを摂取してもスルスル痩せる方も実際にいらっしゃるので(男性に多いかな)必ずしもそうとは言えません。
「糖質さえ制限すれば1日5000kcal食べても痩せるのかよ!」という問いに対しては「さすがにそこまで食べて痩せる人は少ないと思うけど、普通の女の子がそこまで大食いできないでしょ?」と言いたいですね。
カロリー制限ダイエットの場合、「本当はもっと食べたいのに我慢しなければいけない」「肉が食べたいのにほんの少しで我慢しなければいけない」などの問題点があります。
それでも「食べたい」という欲望さえ我慢できれば、カロリー制限でも糖質制限でもその他のダイエットでも食べる量さえ減らせれば痩せる方は痩せます、簡単に!
しかし特定の方法だとどうしてもうまくいかない方や、私のように糖尿病で「血糖値が爆上がりするような食事療法はNG」という方もいるわけで。
カロリー控えめでも糖質が多ければ糖尿病患者の血糖値は爆上がりするんだよニャア。
とにかく痩せればなんでもいい、という健康な方は好きな方法を自由に選べばいいと思うわ。
ちょっとカロリー制限しても痩せない方は多い!
私がスポーツクラブで働いていたときに有料ダイエットプログラムの指導を担当していました。これは筋トレをしながら食事制限も行うというものです。
女性は1日に摂取カロリーを1400kcalに制限するのですが、これではなかなか体重が落ちない方もいらして、そういう場合は本部に相談したうえでさらに摂取カロリーを減らしました。
それまで1日に3000kcalぐらい食べていた方は1600kcalぐらいに制限するだけで順調に体重が落ちるでしょうけど、そうじゃない方もいらっしゃるんです。
個人差もあるので必ずそうだとは言えませんけど、「カロリーが同じであれば」糖質制限食のほうが痩せるという方はたくさんいらっしゃいます。
そういうタイプの方は糖質制限をしたらいいですし、高糖質食のほうが痩せやすいという方はそうすればいいじゃないですか。選択肢が多いのは良いことであり、他の選択肢を否定しなくてもいいですよね。
2型糖尿病患者およびその予備軍の方はタンパク質で分泌されるインスリンの量が健常者よりも多いので、タンパク質+脂質では痩せにくい場合があります。その対策は下の記事などを…
糖質制限で痩せるのはカロリーが減ったせい?
かなり大量に肉などを食べてもどんどん痩せる人もいますが、糖質制限をすることによって結果的にカロリー摂取が減って痩せる方もいらっしゃいます。
脂の少ないものばかり食べてしまい、もともと痩せているのにさらに痩せてガリガリになってしまい「糖質制限は危険だ!」と怒ってしまう方も何人か見かけました。
これまでの食事からただ糖質を抜いただけでは「カロリーを極限まで減らすダイエット」になってしまいがちです。
糖質を減らした分タンパク質や脂質で補うことが大事なのですが、糖尿病のケがある方はタンパク質でも大量にインスリンが分泌されて同時に摂取した脂質が体脂肪になりやすいです。
インスリンが大量に分泌されたとき糖質や脂質が大量にあると体脂肪になるので…だからそういう方はタンパク質と一緒に脂質を大量に摂取しない工夫が必要です。
だからといって脂質を極端に減らしてしまうと摂取カロリーがあまりにも不足するので、朝食や間食ではバターコーヒーやMCTオイル入りの味噌汁など脂質を多く摂取し、昼食と夕食は脂質控えめでタンパク質たっぷりの糖質制限食はいかがでしょう?
糖質制限だとそんなにたくさん食べられないので結果的にカロリー摂取量が程よく減ってうまい具合に痩せていく人もたくさんいますが、それでいいじゃないですか?体調がいいなら。
本人が「もっとたくさん食べたいのに!」という辛い思いをすることなく痩せられるのなら、カロリー制限になっていたとしても別に問題ないじゃないかと私は思うのですよ。
うまくいっているのならそれでいいよニャー!
そうよ!大食いしていた人がカロリー制限で痩せるのだって、結果的に軽い糖質制限になっていることも多いじゃない?